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涙液によるがん検出法の社会実装を目指す「TearExo」が5,000万円調達

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2023年8月4日、株式会社TearExoは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

TearExoは、神戸大学発の技術であるTearExo法によるがん検出法の社会実装を目指し研究開発を行っています。

TearExo法は、涙液中に含まれるエクソソームを前処理なし・高感度・迅速・簡便・低コストで検出できる技術です。自己採取できる涙液を利用することで、簡便ながん検査を実現します。

今回の資金は、研究体制の強化を目的とした研究開発人員の増強、特許取得などに充当する予定です。


2021年にがんで死亡した人の推計値は、約38万人で、死亡総数の26.5%を占めています。さらに、がんは1981年から41年連続で第1位の死因となっています。

がんは国民病ともいえる疾患であり、2019年のデータによると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性が65.5%、女性が51.2%と、2人に1人以上ががんと診断されることがわかっています。

しかしながら、「平成28年国民生活基礎調査」によると、40歳~69歳の受診率は、もっとも高い肺がん検診で、男性が51.0%、女性が41.7%となっています。

この受診率はOECD(経済協力開発機構)加盟国34か国中もっとも低い水準となっています。がんは早期発見・早期治療により9割は治すことができることがわかっているため、日本では受診率向上が喫緊の課題となっています。

日本においてがん検診を受診しない理由としては「受ける時間がない」ことがもっとも大きな割合を占めていることから、既存のがん検診よりも簡便に受けられる検査が求められています。

こうした背景から、近年、自宅などで簡便に受けることができるがん検診サービスの開発・提供が進められています。

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