注目のスタートアップ

医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を提供する「エムネス」が「明治安田生命」と資本業務提携

company

2023年7月7日、株式会社エムネスは、明治安田生命保険相互会社と資本業務提携を行うことを発表しました。

エムネスは、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」の提供や、医療機関や健診機関向けの遠隔画像診断支援サービスを手がけています。

「LOOKREC」は、医用画像(レントゲン、CT、MRI、眼底写真、病理画像など)を中心とするデータの管理・共有のためのシステムです。

医用画像データ(DICOMデータ)のプラットフォームとして、データの保管ができるほか、遠隔読影の依頼、レポート受診、医用画像のリアルタイム共有などを実現します。

今回の提携により、エムネスと明治安田生命は明治安田新宿健診センターでの「LOOKREC」の導入に向けた検討を開始します。また、医用画像の共有・参照が可能な環境の整備に向けた取り組みなど、医療データの民主化やデータの有用な活用に向けた仮説検証を通じ、疾患のリスク診断や早期発見など、ヘルスケア領域における新しいサービスの共同開発を行います。


病院で扱う、レントゲン写真、CT、MRI、病理画像などのデータは、我々が普段利用しているJPEGやPNGなどのファイル形式ではなく、DICOMという専用の形式で扱われています。

DICOMは画像データだけでなく、患者の個人情報、撮影施設、撮影日などのメタデータが含まれていることから、セキュリティ面も考慮して取り扱う必要があります。

一般的にDICOMデータは、院内のDICOMサーバーに保存され、PACSという医用画像管理システムによって保管・閲覧・管理を行います。

基本的に院内で完結したシステムであり、DICOMデータの取り扱いはセキュリティ面に注意しなくてはならないため、別の機関にデータを渡す際には、CDに焼いて渡すといったアナログな手段が現在も利用されています。

しかし近年は医療機関の間での連携の重要性が高まるなど、医療機関における情報共有の仕組みの変革が求められており、新たな時代に合ったシステムのニーズが高まっています。

こうしたなか、エムネスは、クラウド型のDICOMデータプラットフォーム「LOOKREC」の提供により、医療現場のアナログな業務の改善と、画像データを軸としたコミュニケーションの課題解決を支援しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CT DICOM LOOKREC MRI エムネス クラウドサービス 共有 医用画像データ 医療 医療機関 支援 明治安田生命保険 株式会社 画像 画像診断 管理 資本業務提携 遠隔
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供する「Medii」が資金調達
2024年3月14日、株式会社Mediiは、資金調達を実施したことを発表しました。 Mediiは、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供しています。 主治医が抱える難渋症例を信頼で…
コミュニティサイト・アプリを開発・運用できるシステム「CSエリート」を提供する「CS Technologies」が1.1億円調達
2023年7月8日、株式会社CS Technologiesは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 コミュニティ作成・運営を実現できるカスタマーサクセスプラットフォーム「CS…
AI契約書レビュー支援ソフトウェア提供の「LegalForce」が30億円調達
2021年2月17日、株式会社LegalForceは、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AI契約書レビュー支援ソフトウェア「LegalForce」や、クラウド契約書管理システム「…
中小企業の事業承継・引継ぎ支援に向けた中小企業庁と日本弁護士連合会の連携が拡充(共同コミュニケの改訂)
2025年1月9日、中小企業庁は、中小企業の事業承継・引継ぎ支援に向けた中小企業庁と日本弁護士連合会の連携の拡充について発表しました。 中小企業庁と日本弁護士連合会は、中小・小規模事業者を当事者とする…
全方向移動ロボットによる複数台での自律協調搬送・作業システムを開発する「TriOrb」が4,000万円調達
2023年4月26日、株式会社TriOrbは、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TriOrbは、九州工業大学の発明である球駆動式全方向移動機構をコア技術に産業技術総合究所で研究・…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集