注目のスタートアップ

月極駐車場管理SaaS「Park Direct」を運営する「ニーリー」が16億円調達

company

2023年5月31日、株式会社ニーリーは、総額16億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ニーリーは、月極駐車場管理SaaS「Park Direct」、法人車両用駐車場管理システム「Park Direct for Business(PD Biz)」、属性認識・IoTプラットフォーム「CrowdAi(クラウドエーアイ)」などを手がけています。

「Park Direct」は、駐車場の募集、契約業務、月額使用料の収納代行、顧客管理といった、月極駐車場の運営・管理に必要なすべてをオンラインで実現するモビリティSaaSです。

不動産会社・借主の駐車場契約・管理を効率化するだけでなく、駐車場ごとに最適な集客施策を設計・展開し、月極駐車場の稼働率アップ・収益アップも実現します。

2022年は、駐車場への充電器設置に関する実証実験など、EV領域での事業展開を開始しています。今後は、「Park Direct」のデータを活用したEV充電のインフラに関する事業を事業者と連携して進めていく方針です。


月極駐車場の看板にオーナーや不動産会社の電話番号が掲載されていることを見かけた人は多いでしょう。

従来、月極駐車場を利用したい場合は、候補地の周辺を歩いて希望に合う駐車場を見つけて連絡を取るか、月極駐車場を取り扱う不動産会社に依頼するという方法が一般的でした。

しかしこの方法は、借り手側としては希望する月極駐車場を見つけるのに負担がかかる、貸し手としては集客が難しいという大きな課題があります。

もし月極駐車場の検索・契約をオンラインで完結できるようになれば、オーナー・ユーザー双方に多大なメリットがもたらされると考えられます。

ニーリーが運営する「Park Direct」は、こうした月極駐車場の契約・管理に関わる課題を解決するサービスです。

オンライン化・デジタル化して業務効率化・負担軽減を実現しているだけでなく、オーナー側に収益向上のための施策を提供していることも特徴的です。

今後は環境対策のためにEVなどの新たなモビリティへの転換が進み、所有ではなく利用という方向にも進んでいくことが想定されます。

たとえば、東京都においては人口が増加傾向にあるにも拘わらず、ここ十数年は保有自動車数は横ばいで推移しており、相対的に保有数が減少していることがわかります。

ニーリーは、月極駐車場のSaaSというだけでなく、EV時代を見据えた事業の展開や、モビリティ全般のサービスを展開するモビリティプラットフォームとして事業を成長させていく計画です。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Park Direct SaaS ニーリー モビリティ 不動産 契約 月極駐車場 株式会社 業務効率化 管理 自動車 資金調達 顧客管理
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービス運営の「アドレス」が資金調達
2020年8月6日、株式会社アドレスは、資金調達を実施したことを発表しました。 定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービス「ADDress(アドレス)」を展開しています。 “住居”を自由にするだ…
ライフ・サイエンス分野の研究支援サービス「Sophiscope」開発の「fuku」が4,500万円調達
2020年10月14日、fuku株式会社は、総額4,5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Sophiscope(ソフィスコープ)」のオープンβ版の先行利用の応募受付を開始したこ…
パワード義足「Bio Leg」を手がける「BionicM」が資金調達 米国市場進出加速へ
2024年10月8日、BionicM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達・助成金により、累計調達額は19億円となりました。 BionicMは、パワード義足「Bio Leg」を…
混雑状況をリアルタイムに可視化する「バカン」が8億円調達
2023年2月21日、株式会社バカンは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バカンは、IoT・AIを活用してレストラン街・カフェ・トイレ・観光地・避難所・投票所など、あらゆる場所の空き…
植え込み型ニューロモジュレーションを開発する医療機器ベンチャー「INOPASE」が資金調達を実施
2023年2月28日、株式会社INOPASEは、資金調達を実施したことを発表しました。 INOPASEは、植え込み型ニューロモジュレーションを開発する、東京大学ジャパンバイオデザイン発の医療機器ベンチ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集