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2023年4月19日Web3関連コンサルティングなどWeb3事業を展開する「HashPort」が資金調達

2023年4月18日、株式会社HashPortは、資金調達を実施したことを発表しました。
HashPortは、2018年から、ブロックチェーン技術の研究開発に取り組んでいます。
ブロックチェーン関連コンサルティング・システムソリューション事業や、NFT関連事業(子会社・株式会社HashPalette)、金融インフラ事業(株式会社HashBank)を展開し、グループ全体でWeb3時代のトークンエコノミーの仕組みづくりを推進しています。
今回の資金は、エンタープライズ向けコンサルティング事業の強化、IP×NFT事業の強化、グループ全体での内部管理体制の強化に充当します。
Web3とは、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られるブロックチェーンを実装した次世代のインターネットや、その領域で展開されるサービスなどのことです。
既存のインターネットは、特定の企業(とくに巨大IT企業)が個人情報を独占してしまうといったプライバシーの問題、企業の一存でユーザーの権利がコントロールされてしまうといった権利の問題など複数の問題を抱えています。
ブロックチェーンは、P2P通信、非中央集権、高い改竄耐性などの特徴を有しています。Web3はこのブロックチェーンを活用することで、既存のインターネットの課題を克服することを目指しています。
たとえば、ブロックチェーン技術を利用したNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、インターネットにおけるデジタルデータの扱いや流通を大きく変革します。
NFTは、ブロックチェーンにより、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータを記録したデジタルデータのことです。これまでデジタルデータはコピーや改竄が容易だったため、現実世界におけるモノとしての価値を担保できません。そのため、デジタルデータの二次流通市場(中古市場)は存在しませんでした。
しかしNFTはこの課題を解決します。NFTはデジタルデータの所有が明確になるため、これを他者に譲る・売るといったことが可能になります。
NFTはさまざまな領域での活用が想定されており、すでにサービスが開始されているものでは、アニメーション作品のセル画やデジタルアートを限定で販売したり、デジタルアートの取引などがあります。
また、NFTを活用することで、高いセキュリティを保ったインターネット上での証明などが可能になることから、個人証明やIDの付与・管理などでの利活用も考えられています。
HashPortは、今後の大きな成長が予想されるWeb3の領域においてトータルソリューションを提供しているスタートアップです。今後の成長に注目が必要です。
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