創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年11月30日3D CADデータの2次活用で組立工程の情報伝達を効率化する「Scene」が1.1億円調達

2022年11月30日、Scene株式会社は、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
Sceneは、3D CADデータを活用した3Dドキュメントツール「Scene(シーン)」を開発・提供しています。
3D CADデータをそのまま読み込み、3D CADデータの上にテキスト・画像・アニメーションなどを追加し、立体的な手順書を簡単に作成することができます。
これにより、部品を再度組み立てて写真を撮影するという従来の手順書作成の負担を削減するほか、よりわかりやすい組立手順書の作成を実現します。
今回の資金は、新機能開発の加速のためのエンジニアチームの拡大に充当します。
—
製造業や建設業において目的のモノをつくるためには、まず設計者が描いた図面を読み解き、完璧に理解することが必要でした。
従来この図面は2次元の図面で書かれていることがほとんどであり、その図面を見て、頭の中で立体として組み立てることが必要でした。
しかし近年は、コンピューターを利用した3次元の設計である3D CADが普及し、このデジタルな設計図である3D CADデータによってモノは視覚的にわかりやすくなりました。
そしてこの3D CADデータは、組立手順書・製造指示書や営業部門などにおいても活用が進んでいます。
組立手順書(組立マニュアル)とは、装置などを組み立てる順番・単位・組立の注意事項・勘・コツなどを記載した書類のことです。
一般的には、熟練の技術者の手順を言語化・視覚化するため、対象物を分解し、再度組み立てていく中で随時必要な箇所を写真で撮影し、それをエクセルなどに貼り付けて作成します。
この作業は非常に手間のかかる作業であり、多品種少量生産の現場においては組立手順書が作成されないこともあります。
しかし組立手順書がない場合、作業員によって品質のバラツキが出てしまったり、作業効率が落ちてしまったりといった課題が発生します。
Sceneはこの課題を解決するため、3D CADデータをそのまま読み込んで組立手順書を作成できるツール「Scene」を提供しています。
近年、さまざまな領域で非効率を解消するためのサービスが提供されています。組織・現場によっては大幅な効率化を見込めるため、最適なサービスを導入することが肝心です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、社内システムの構築のノウハウについて詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | 3D CAD CAD Scene シーン データ ドキュメント マニュアル ものづくり 株式会社 組立 組立マニュアル 組立手順書 製造業 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年1月29日、株式会社シロップは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ペットライフ・メディア「ペトこと」、保護犬猫マッチング・サイト「OMUSUBI」を運営しています。 また、…
2022年5月20日、スタートアップスタジオのStudio ENTRE株式会社は、スタジオ発のサービス「Meme」を運営する株式会社BabyJamが総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しま…
2021年11月11日、株式会社LINKは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オーダーメイド介護サービス「イチロウ」を提供しています。 公的介護保険では支援が受けられない在宅介護ニー…
2022年4月7日、EMC Healthcare株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合するサービス「OwlCare」の開発や、保育…
2023年5月10日、MI-6株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MI-6は、マテリアルズインフォマティクス(MI)をコア技術に、材料開発を効率化するSaaS「…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

