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障害者特化型の仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」運営の「ヴァルトジャパン」が4.4億円調達

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2022年10月4日、ヴァルトジャパン株式会社は、総額4億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ヴァルトジャパンは、障害者特化型の仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」を運営しています。

障害のある人などに就労の機会・訓練を提供する就労継続支援事業所と、事業所を利用する者の得意な仕事・労働供給力などをヒアリングしてデータ化し、そのデータをもとに、民間企業・官公庁から受注した仕事を就労継続支援事業所に最適に配分するサービスです。

今回の資金は、「NEXT HERO」事業加速のため、データベース「NEXT HEROデータエンジン」の開発、プロダクトチームの立ち上げ、採用強化、新規サービス開発などに充当します。

障害があるなど、一般就労が難しい人などが利用できる福祉的就労サービスのひとつに「就労継続支援」があります。

就労継続支援は、最終的に一般企業・団体での就労を目指し、就労に必要なスキルを身につけることを目的としています。

就労継続支援を提供する事業所(作業所)は、A型とB型にわかれています。

就労継続支援A型では、利用者と事業者がパート契約を結び、福祉サービスを受けながら一般就労に近い職場環境で働くことができます。仕事内容としては、カフェ・レストランのホールスタッフ、データ入力作業、パッキング・ラッピングなどさまざまなものがあります。

就労継続支援B型では、雇用契約を結ばないものの、利用者の体調・障害などを考慮し柔軟な作業を提供しています。

一方で、こうした就労継続支援事業所や障害や難病のある人は、自らが得意としている仕事をどのように伝えたら良いのかわからず、新たな仕事を受注することが難しいという課題を抱えています。

ヴァルトジャパンはこの課題を解決するため、就労継続支援事業所やそこで働く人のデータを集め、それをもとに民間企業・官公庁からの仕事を配分する「NEXT HERO」を展開しています。

社会課題をビジネスで解決するには多くの困難がつきまといますが、意義のある大きな取り組みです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、さまざまな起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を乗り越えてきたかを知ることは、ビジネスの成長につながるはずです。

カテゴリ 有望企業
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