注目のスタートアップ

「五常・アンド・カンパニー」が「静岡銀行」との間で5億円のソーシャルローン契約を締結

company

2022年6月1日、五常・アンド・カンパニー株式会社は、株式会社静岡銀行との間で5億円のソーシャルローン契約を締結したことを発表しました。

この資金はインドのグループ会社であるSATYA MicroCapital社への転貸資金として活用されます。

五常・アンド・カンパニーは、5カ国(カンボジア・スリランカ・ミャンマー・インド・タジキスタン)・9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を提供しています。

その日暮らしの賃金しか得られていない場合、貯金することができないため、自分や子どもの教育への投資や、新たなビジネスをはじめるための原資を用意することができません。

マイクロファイナンスは、このような新興国・途上国の貧困層・低所得者を対象に、貧困を脱出するために行うビジネスに対して実行する小規模金融のことです。

貧困層への小規模融資の普及を行っていたグラミン銀行と創始者であるムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞したことにより、貧困削減の手法として一気に注目され、多くの公的機関・国際機関・企業が取り組むようになりました。

また、SDGsの推進もあり、貧困層支援や教育問題など社会的課題の解決に取り組む企業や領域に投資し、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資手法であるインパクト投資が世界的に注目されています。

マイクロファイナンス事業はこのインパクト投資の投資先としても注目され、マイクロファイナンス企業が大きな資金調達に成功する事例もいくつも確認できます。

SDGs(持続可能な開発目標)は人類として長期的に取り組んでいかなくてはならないことですが、これはビジネスチャンスでもあります。もちろん社会課題を解決しなくてはならないのでハードルは高いのですが、その分資金の援助が受けやすいという面もあります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長に役に立つでしょう。

カテゴリ 有望企業
関連タグ マイクロファイナンス 五常・アンド・カンパニー 新興国 株式会社 融資 資金調達 金融
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

SNSを活用したグロース・ハック事業展開の「Bsmo」が資金調達
2020年4月23日、株式会社Bsmoは、資金調達を実施したことを発表しました。 調達額は、数十億円規模だと発表しています。 企業から依頼を受け、国内外においてSNSマーケティングを実施し、広告運用か…
お金のオンラインチャット相談プラットフォーム「お金の健康診断」など運営の「400F」が1.6億円調達
2021年7月13日、株式会社400Fは、1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ベンチャーキャピタルのSkyland Venturesです。 お金のオンラインチャット相…
会計研修サービス「カズサポ」を運営する「スキルアップサポート」が資金調達
2023年9月20日、株式会社スキルアップサポートは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、XTech Venturesです。 スキルアップサポートは、従業員の会計スキル習得にコミットする…
「ポケットマルシェ」と「日本航空」が大学生・生産者による共創プログラム「青空留学」を実施
2021年6月28日、株式会社ポケットマルシェは、日本航空株式会社と共同で、コンソーシアム構想「Japan Vitalization Platform(JVP)」に取り組むことを発表しました。 「JV…
フリーランスと企業のマッチングサービスなどを展開する「Hajimari」が7億円調達
2022年11月29日、株式会社Hajimariは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Hajimariは以下のサービスを展開しています。 ・IT起業家・フリーランスと成長企業のマッチ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集