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シニア向けプリペイドカードサービス提供の「KAERU」が1.4億円調達

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2022年3月24日、KAERU株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

KAERUは、シニア向けプリペイドカードサービス「KAERU」を提供しています。

事前チャージ式のプリペイドカードで、スマートフォンから最短5分で発行することができます。1日に使用できる金額を設定できるため、使いすぎを防止することができます。

またスマートフォンの操作などが難しいシニア向けに、パートナー設定をした人に操作を任せることができます。パートナー設定をした人には利用履歴なども共有できるため、離れて暮らす家族に安心を提供することが可能となります。

今回の資金は、機能開発(紛失時自動停止、位置情報共有など)や、ユーザー獲得チャネルの開拓などに充当される予定です。

日本は世界に先駆けて超高齢社会を迎えます。また、単独世帯の高齢者や共働き世帯も増加しています。これに伴い、離れて暮らす親がちゃんと生活できているのか不安に感じる家族が増えています。

スマートフォンは60代には8割、70代には6割超に普及しているようです。そのため、スマートフォン(とテクノロジー)を活用した安心を提供できるような仕組みの構築がスタートアップを中心に進んでいます。

たとえば、スマートフォンの位置情報機能やスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを活用した生活状況をトラッキングできるようなサービスも登場しており、こういった高齢者向けのテクノロジーを活用した見守りサービスの認知度は向上していくと考えられます。

KAERUが提供するプリペイドカードサービス「KAERU」は、そういった高齢者と離れて暮らす家族に安心を提供するためのサービス、エイジテックのひとつです。

新型コロナウイルスの影響などにより、キャッシュレス決済が爆発的に普及しました。一方で、高齢者がまだ現金を利用している光景をよく見かけると思います。ラジカルにキャッシュレスを推し進めているスウェーデンにおいても、74歳以上の高齢者のうち15%はキャッシュレス決済を利用していないといいます。ITに不慣れな高齢者はキャッシュレス決済を利用することができないケースもあるのです。

「KAERU」は、そのようなITに不慣れな高齢者でも安心・安全にキャッシュレス決済を利用できる環境を構築することを目的としたサービスです。

サービスの設定などをパートナーに設定した人(家族など)に任せることができるため、ITに不慣れな高齢者でも多機能なプリペイドカードを利用することができるというものです。また、パートナー設定をした人には利用履歴が共有されるため、見守りサービスなどと同じように活用することもできます。今後、自動紛失機能や位置情報共有機能など安心を提供するための機能の追加が行われることも予定されています。

KAERU株式会社のコメント

このニュースを受けまして、KAERU株式会社 取締役COO 福田勝彦氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

プロダクトの磨き込み、ユーザー獲得チャネルの開拓、採用をはじめとしたKAERUの組織力強化を目的としたものです。
良いサービスをつくるとともに、いかにしてお客さまにお届けできるかという点も非常に大事なサービスであると考えています。
それらを支える組織体制の強化もすすめることで、お客さまにより良いものをお届けできたらと考えております。

・今後の展望を教えてください。

何よりもまずは、高齢の方・そのご家族の方がいずれも安心してご利用いただけるサービスづくりに注力してまいります。UIや必要な機能など、様々な変数があるかと思いますので、お客さまにとって本当に価値あるものになれるように、挑戦と改善を進めてまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

目が悪くなったらメガネをかけるように、足が悪くなったら杖をついたり車椅子を利用したりするように、これまでもいろいろなニガテはテクノロジーで克服されてきました。
我々は加齢に伴うニガテをテクノロジーで補いながら、お買いものという自由をサポートできるプロダクトづくりを目指しています。
一緒に挑戦できる仲間も絶賛募集しておりますので、ご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたらお声がけ頂けますと嬉しいです。

企業経営においても金融機関や金融サービスには大きくお世話になることでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資を申し込む際のノウハウや、金融機関が提供する支援の活用法などを詳しく解説しています。

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