創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年3月15日海事産業のDXを目指す「Marindows」が2億円調達

2022年3月15日、Marindows株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。
海上でも速い通信が行える次世代ブロードバンド通信の登場を見据え、海上統合デジタルプラットフォーム「Marindows」の構築を目指しています。
まず第1段階として、船員に対し船員標準業務支援端末「Mフォン:Marindows Phone(仮称)」の提供のため開発を行っています。「Mフォン」は、海事産業のデジタル化に必要な各種アプリケーションを搭載し、現場レベルでの細やかなサービスを展開する予定です。
また、海難事故の防止のためネットワーク型ドライブレコーダーやネットワーク型ポータブルナビを展開し、すべての船への標準搭載を目指します。また、遠隔診察、遠隔処方、ストレスチェック、デジタル船員手帳連携を備えた、船員の健康を守るためのサービスの提供により、船員の労働環境の向上の実現も目指しています。
今回の資金は、人材採用とサービス開発に充当されます。
陸上では大容量の情報通信インフラの整備が進み、多くの人びとはSNSなどを利用してコミュニケーションを行ったり、インターネットにアクセスして情報を取得したりしています。
一方海上では、大容量の通信インフラの構築が困難であったこともあり、インフラ整備とリーズナブルなサービスの提供が遅れており、デジタル化が進みづらい環境にあります。
海上でよく利用されている衛星通信は月約14万円ほどするほか、通信速度が最大で約400kbpsと、陸上の約1/100以下の通信速度しか出ません。しかし、テクノロジーの進展により、安価かつ高速な衛星通信サービスが提供されることが予測されています。
この衛星通信サービスの提供に伴い海上においてもITの活用が大幅に進むと考えられており、Marindowsはこのデジタル化を見据え、海事産業全体をDXする取り組みを、様々な企業との共創によって進めています。
また、日本は四方を海に囲まれた海洋国家であり、内航海運は国内貨物輸送の約45%を担っています。重要な輸送手段でありながら、人手不足の課題、安全確保の課題、地球環境の変化への対応など様々な課題に直面しています。Marindowsは海事産業DXによってこれら課題の解決と、持続可能な経営の実現を目指しています。
創業期はなにも導入されていないまっさらな状態なため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | DX Marindows デジタル デジタル化 株式会社 次世代 海 海上物流 海上輸送 海事産業 海洋産業 海運 物流 船 船舶 資金調達 通信 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年12月8日、株式会社岩谷技研は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 直近では、10月に5.7億円調達しています。 岩谷技研は、気球による宇宙遊覧を目指し、高高度ガス気球と気密…
2024年11月6日、株式会社Casteeは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Casteeは、ソーシャルコラボレーションサービス「Castee」や、成果報酬型の法人向けコラボ動画…
2024年10月22日、株式会社route-Dは、総額6000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 route-Dは、運行管理アプリ「D-connect」や、物流コンサルティング事業などを通じ…
2023年12月時点における、令和5年度補正予算「IT導入補助金」の概要が発表されました。 業務の効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入費用を支援する補助金制度です。 令和5年…
2023年7月6日、taskey株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 taskeyは、漫画・ノベルアプリ「peep(ピープ)」の運営や、漫画・Webtoonの制作…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…