注目のスタートアップ

遺伝子治療による視覚再生の早期実用化を目指す「レストアビジョン」が3億円調達

company

2022年2月4日、株式会社レストアビジョンは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

網膜色素変性症を対象とした遺伝子治療薬「RV-001」を開発しています。

硝子体内注射で投与し、残存する介在神経細胞内でキメラロドプシンを発現させることで、視覚再生を実現する治療法です。

遺伝子治療薬とは、遺伝子を主成分とした医薬品です。

特定の遺伝子を投与し、その遺伝子が作り出したタンパク質の作用によって疾患を治療するというものです。

特に遺伝性疾患の治療に効果を発揮すると期待されています。世界でもいくつかの遺伝子治療薬が承認され、難病の治療に使われています。

レストアビジョンが開発する遺伝子治療薬は、網膜色素変性症の治療を目的としたものです。

網膜色素変性症は指定難病のひとつで、いまだ有効な治療法は発見されておらず、対症的な方法しかありません。

日本の失明原因の第2位を占める疾患であるため、一刻も早い治療法の確立が求められています。

競合する治療法として、人工網膜やiPS由来視細胞移植の開発が進められていますが、これらは移植手術が必要となります。

一方、レストアビジョンのものは眼内に注射するだけで、半永久的な視覚再生効果が期待できるのが大きな特徴となっています。

研究開発型のビジネスは、資金調達が非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ バイオ・テクノロジー バイオ医薬品 レストアビジョン 創薬 医療 医薬品 網膜色素変性症 遺伝子 遺伝子治療薬 遺伝性網膜疾患
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【2024年2月10日開催】「JHVS2023シンポジウム」医療系ベンチャー・アカデミアのためのシンポジウム
「JHVS2023シンポジウム」のご案内です。 厚生労働省は、薬品・医療機器・再生医療など製品の研究開発を行うベンチャーの振興を図るため、シーズの実用化を目指す医療系ベンチャー企業・アカデミアと、大手…
光診断薬「Pickles」を用いた臨床検査の社会実装を目指す「HILO」が資金調達
株式会社北洋銀行、株式会社北海道二十一世紀総合研究所は、2023年2月1日付でHILO株式会社に「北洋SDGs推進2号ファンド(北洋SDGs推進2号投資事業有限責任組合)」を通じて1,000万円出資し…
ペプチド医薬品開発の「ひむかAMファーマ」が資金調達
2022年1月14日、ひむかAMファーマ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 指定難病の潰瘍性大腸炎などに対する新たな治療薬として、ペプチド(アミノ酸の結合体)医薬品「HM201」を開発…
カイコの研究開発を行う「Morus」が2億円調達
2023年5月10日、Morus株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Morusは、カイコ(蚕)の研究開発・事業開発を行う、信州大学発スタートアップです。 カイコ由来のバイ…
「ソラメド」が資金調達 手術予定管理AI SaaS「オペプロ」を正式ローンチ
2025年10月23日、株式会社ソラメドは、資金調達を発表しました。 また、手術予定管理AI SaaS「オペプロ」の正式ローンチも発表しました。 「オペプロ」は、手術予定情報を統合し、現場で蓄積される…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集