やらなきゃ損!?待ってるだけで顧客が寄ってくる「インバウンドマーケティング」
インバウンド=訪日観光客向けじゃない!
インバウンドマーケティングの基礎と、今すぐ始めるべき会社とは?
(2016/03/31更新)
「インバウンドマーケティング」というと、最近では、訪日観光客へのマーケティングを指すことが多いと思います。しかし本来は、マーケティング手法の一つで、アウトバウンドと対比され、顧客の集客の仕方を意味します。
自社の製品やサービスへ自然と消費者を引き寄せる「インバウンドマーケティング」。
あなたの会社にとって、今最も効果的なマーケティング手法かもしれません。活用法を学び、取り入れるべきか考えてみましょう。
この記事の目次
インバウンド・アウトバウンドマーケティングとは?
インバウンドマー ケティング(Inbound Marketing)をご存じでしょうか?
インバウンドマーケティングは2009年にアメリカのソフトウェア開発ベンチャーのハブスポット創業者ブライアン・ハリガンとダーミッシュ・シャアが発案したマーケティングコンセプトです。
従前のテレビCM、新聞・雑誌広告、ダイレクトメール、訪問営業、電話営業などの、企業から消費者へ向けて一方的に発信されるマーケティング手法をアウトバウンドマーケティングとし、反対に検索エンジンなどを使って情報を入手した消費者に、自社の製品やサービスへアプローチしてきてもらうのがインバウンドマーケティングです。
このインバウンドマーケティングですが、2009年に発案者がコンセプトをまとめて出版したところベストセラーとなり、アメリカでブームが沸き起こりました。
日本では2011年に不肖ながら小生が翻訳、出版されて日本でも話題となりました。
インバウンドマーケティング成功のカギ
インバウンドマーケティングでは消費者に企業の方へアプローチしてもらうため、消費者にとって有益な情報をまず用意します。
一般的には自社の製品やサービスについての情報で、消費者にとって有益な情報をブログ、ソーシャルメディア、動画、無料オファーなどのコンテンツにしてインターネットで公開します。
ここでのポイントは、消費者にとってできるだけ有益な情報を用意することです。
公開した情報はグーグルに登録し、消費者が検索して見つけ出せるようにします。
ここでのポイントは、グーグルが検索結果順位を上位に表示してくれるような優れた情報を用意することです。
それをインバウンドマーケティングでは「突き抜けたコンテンツ」と呼びます。
なお、グーグルが検索結果順位を上位に表示してくれるような優れた情報とは、消費者にとってできるだけ有益な情報とほぼ同じです。
インバウンドマーケティングを成功させるにはそうした「突き抜けたコンテンツ」が用意できることが条件になります。
「突き抜けたコンテンツ」が用意できる、または用意しやすい製品やサービスを有する企業はインバウンドマーケティングを有利に展開できます。
逆に、「突き抜けたコンテンツ」が用意できない企業はインバウンドマーケティングを有利に展開することはできません。
「突き抜けたコンテンツ」なしに消費者を引き寄せることは絶対に不可能だからです。
まとめ
今回の結論は、「突き抜けたコンテンツ」が用意できる企業はただちにインバウンドマーケティングを始めるべきで、用意できない企業は、まずは「突き抜けたコンテンツ」につながる製品やサービスを急ぎ作り始めるか、インバウンドマーケティング以外のマーケティング手法を検討すべきでしょう。
次回は、インバウンドマーケティングをさらに強化するアウトバウンドマーケティングのやり方について解説します。
(掲載している情報は記事執筆時点(2016年3月8日)のものです)
(監修:ジャパンコンサルティング合同会社 前田健二(まえだ けんじ))
(編集:創業手帳編集部)