世界屈指の名門クラブ「FCバルセロナ」取締役が語る、ビジネスを成功に繋げる4つの要素
「世界最高峰のクラブ運営」その秘密とは?
(2017/06/02更新)
「スタートアップ企業」と「提携を希望する企業」約2,000名が集うビジネスマッチングイベント「Fabbbit conference」が、ベルサール秋葉原で開催されました。
スタートアップから上場企業まで、様々な企業が講演されていた本イベントですが、なかでも創業手帳編集部が注目したのは、FCバルセロナの常務取締役 シャビ・アセンシ氏による「世界最高峰のクラブ運営」についての講演。
今回はイベントの様子と併せて、クラブ運営とビジネスの密接な関係についてスピーチされた本講演の様子をお届けします。
この記事の目次
Fabbit conferenceとは
Fabbit conferenceとは、「スタートアップ企業」と「提携を希望する企業」約2,000名が集うビジネスマッチングイベントです。
本イベントは、政府が推進する日本再興戦略の考え方に賛同し、企業間の人的交流や事業提携などを通じて、新たなビジネスモデルの創出、あるいは技術革新などを行い、両者が発展することで地域社会に貢献することが目的です。
イベント当日、編集部が潜入!
朝9時という早い時間からスタートしたFabbit conferenceですが、開場してすぐにほぼ満員。
ここでしか聞けない特別ゲストの講演や、新たな事業の始まりとなるビジネスマッチングなど、このイベントにしかない魅力があることがうかがえます。
FCバルセロナ 常務取締役 シャビ・アセンシ氏登場
地方創生担当大臣の山本 幸三 氏、さくらインターネット㈱の小笠原 治 氏など豪華なメンバーが講演された後、FCバルセロナ 常務取締役 シャビ・アセンシ氏の登場されました。
まず、シャビ氏が力強く断言したのは「どんなビジネスであっても、何ができて、何がしたいのかという焦点がズレてはいけない」ということ。
スペイン国内のみならず、国外にもファンが多数いるバルセロナの場合、クラブを愛してくれているファン・新たなファンを獲得していくために、どのようにプロモーションしていくのかを細分化されているそうです。
こうした「ファンへの細やかなアプローチ」が世界で一番愛されているクラブの一つの理由かもしれませんね。
ビジネスチャンスは嵐の中にある
次に、「我々は常に嵐の真っ只中にいる」とシャビ氏は話されたのですが、この言葉は決してマイナスの意味ではないそうです。
「ビジネスというものは、嵐の中にいるように常に変化していきますが、変化が起こるところには必ずチャンスがあります。時流に合わせてビジネスモデルを変化させていくことでそのチャンスを掴んでいくのです」
自分のできること・やりたいことは大切にしながら、様々な視点で嵐の中を見ることでチャンスが見えてくる、とのことです。
ちなみに、バルセロナの場合はFacebookなどのSNSの台頭がそれに当たるそうです。2009年にFacebookアカウントを取得したバルセロナは、その年に様々なトロフィーを獲得。Facebookを通して世界中に発信され、新規ファンの獲得に成功しました。
成功へと繋げる4つの要素
では、ビジネスという嵐の中でチャンスを掴み、成功へと繋げるためにはどの点を気を付ければいいのでしょうか?
そのポイントを、シャビ氏は「4つの要素」として紹介していました。
限界を知る
企業、特に創業期には様々なこと手を出してしまいがちです。視野を広げることは大切ですが、前述した「何ができて・何がしたいのかという焦点がブレない」ことによって自分の限界を理解することが重要です。
具体的な目標を定める
限界を知ることで、自分自身が目指すべきゴールが見えてきます。
すべての事柄で、チームとして作業していく
成功に秘密は無く、どのような仕事でも一歩ずつ進んでいかなければなりません。その仕事レベルを上げるためにはチームで作業することが必要なのです。
様々な技術のメリットを取り入れる
現代はFacebookをはじめ、様々な技術が発達しています。それがもたらすメリットを時代の流れに取り残されないように受け入れて、自分のものにしていきましょう。
すべてのことは世界規模で繋がっている
最後に、シャビ氏は近年のビジネス情勢についてこう語りました。
「バルセロナで起こっていることは、ここ東京でもニュースとして届いてきます。ビジネスに関してもそうで、すべての事柄はグローバルにつながっているのです。つまり、ビジネスチャンスは世界中にあります。それを見落とさないようにしてくださいね」
(編集:創業手帳編集部)