起業をフランチャイズで始めるときのおすすめ業種6選
成長性が見込めて自分のスキルや知見を活かせる業種で起業するのがおすすめ
起業をしたいと考えていても、自分一人ではリスクが高いと感じたり、事業基盤がないため顧客を見つけられるか不安と感じたりして躊躇する方は少なくありません。
一方で近年はフランチャイズでの開業を募集している業種や企業も多く、どこで起業しようか迷ってしまいます。そこで今回は、初めてのフランチャイズ起業におすすめの業種をみていきましょう。
※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください
この記事の目次
自分に合ったフランチャイズ業種の選び方
フランチャイズの業種は、次のような観点で選ぶのがおすすめです。特に自分のスキルや経験、意向も関係するため、人によって最適な業種は異なります。
ビジネス自体の魅力
魅力的なビジネスにはさまざまな考え方がありますが、例えば次のような点がポイントになります。
- ビジネスが成長している
- 世の中になくてはならない業種である
- 定常的に売上が発生する
- 利益率が高い
これらすべてを満たすビジネスはなかなかありませんが、一つでも多くの項目を満たすビジネスは、それだけ魅力的といえるでしょう。
逆にビジネス自体が衰退していく場合は、初心者の方にはおすすめしません。
ある程度起業に関するノウハウがあるのであれば、差別化要因を見つけて自分だけ生き残るという手段もあるかもしれませんが、少なくとも初めての起業で取るべき戦略ではないでしょう。
競合が激しくない、差別化しやすい
産業自体は成長していたり、魅力的に見えたりしても、ライバルが多くて新規に始めるのは難しいというケースも見られます。特にフランチャイズの場合は、完全な新規募集のビジネスではない限り、既に同じ仕事で開業している人が明確なライバルとなります。
その中で他者と差別化がしやすいビジネスをうまく選ぶことが大切です。フランチャイズの運営会社によっては、この辺りを配慮して地域ごとに担当領域を切り分けて競合が起きにくい工夫をしている場合もあります。
扱える商材・サービスの選択肢が多い、利益率が高く差別化やマーケティングにコストを欠ける余地がある、一度ついた顧客を長期で担当しやすいなどの特徴がある業種は相対的に競合が激しくなりにくいといえるでしょう。
自分のスキルや経験、人脈を活かせる
一般論として魅力的な業種を選ぶことだけでなく、自分に合ったものを選ぶ意識も重要です。これまで社会人の中で培ったスキルや経験をスムーズに活かせる業種で起業するのがセオリーです。
もちろん会社員時代の同業がスムーズですが、業種によっては個人で開業するのが現実的ではない場合もあります。
そんな時は業種ではなく「職種」で考えると道筋が見える場合もあります。例えば経理の部署の経験があったら、経理に役立つシステム販売や、経理業務の効率化のコンサルティング、収支を改善させるためのサービスといった選択肢が見えてきます。
前職の取引先や顧客に焦点を充ててみるのも良いでしょう。食品の製造業であれば、納品先の小売業、飲食店などで自分の知見が活かせるビジネスを手がけるといった選択肢が浮かびます。
もう一つ大事なのは人脈を活かすことです。小売のように多数の顧客を相手にするビジネスではない場合、立ち上がりは新規顧客獲得のペースが成否を握ります。もし、社会人で築いた人脈を活かせるのであれば、創業期には大きなアドバンテージになるので、活用できる業種を選んでみるのも一つの考え方です。
自分がやりたいかどうか
論理的に最適な業種を突き詰めすぎて、最も大事な「好きなこと、やりたいこと」を見失ってしまう方も少なくありません。自分が興味を持てない、好きになれない仕事は、たとえ数字のうえでは問題ないようにみえても長続きできない可能性があります。
好きなことであれば興味をもってキャッチアップできるため、多少のスキル不足もやがて補える可能性があります。最後は自分が好きになれる仕事を重視して、業種選びを進めてください。
初めての起業におすすめの業種6選
今ではフランチャイズでの開業を募集する業種が多様化しています。今回はその中から、はじめての開業でも取り組みやすい業種を6つピックアップしました。自分に合った業種がないか検討してみてください。
学習塾
学習塾は知名度の高い大手校が複数フランチャイズ募集を行っており、信頼のおける本部が多く見られます。また、ビジネス自体は古くから普及していたものである点も安心です。
少子高齢化が需要減退のリスクになるのではないか、との不安がありますが、実際には少子化に反比例する形で子供の1人当たりの教育費用は上昇傾向にあります。教育ビジネスの最も基本的なサービスの一つである学習塾の市場は当面は安定すると見込まれます。
初期費用が高めですが、その分本格的な事業経営をスムーズに実現させやすいシステムとなっている仕組みが複数見られます。
取り組みやすいポイント
- 安定かつ充分な月収が見込める
- 本格的な事業経営が身につく
- 大手が多く安心できる
塾経営では生徒数×月謝が売上となります。校舎のある塾の場合は最低でも数十人程度のキャパシティを想定して集客するため、本業として生計を立てるうえで充分な売上が期待できます。「副業で小さな売上から」というより本格的な事業経営を目指している方にはおすすめのビジネスです。
具体的なシステムはフランチャイズによりますが、一定の生徒が集まるまでサポートや優遇があるビジネスもみられます。
塾はある程度の規模になると、アルバイトや社員の形式で講師を雇い、場合によっては事務職なども必要になります。さらにビジネスが順調なら複数校舎を展開できる場合もあり、その場合は、校舎ごとに中間管理職的な人員を置くことになります。本格的な事業経営に発展させやすいのも塾の魅力です。
この後紹介するECCやAXISのように、既に高い知名度を持つ学習塾が盛んにフランチャイズ募集をおこなっています。フランチャイズの中には知名度が低く不安の残るものもみられますが、このような実績充分な大手のフランチャイズは安心です。
知名度があって集客を進めやすいうえ、テキストなども本部が統一したものを準備しているため授業内容の品質も安定させやすいでしょう。
事例①株式会社ワオ・コーポレーション/「個別指導Axis」
開業して46年、日本全国に個別指導塾をひらくワオ・コーポレーションの個別指導塾「Axis」のフランチャイズです。全都道府県にSVがいて、適宜指導やヘルプを行ってくれるため、スムーズに開業、事業成長を進められます。
県本部とフランチャイズ本部が連携してサポートすることで、未経験からでも本格的な塾経営が可能に。本部が地域戦略やエリアのリサーチを行ったうえで開業するため、安定した集客が期待できます。
加盟金165万円、研修費33万円、開校支援費33万円で合計231万円(全て税込)のほか物件取得などの費用が掛かるため、494.1万円~848.6万円程度が開業費用の目安となります。ただし、融資を利用して負担を軽減できるほか、一部を本部が負担するシステムもあります。
事例②株式会社ECC ECCの個別指導塾ベストワン
約90%が未経験からのスタートで、本部のサポートの元安心して始められる学習塾ビジネスです。16,000拠点の実績を基に安定収入・長期経営の実現を目指すことができます。
小学生~高校生の幅広い生徒の個別指導として集客できるほか、母体のECCの強みを活かして英語教育に力を入れた授業展開が可能です。定期的に更新されるECCの教材を使用しつつ、年3回の研修会で教育スキルを磨くことで、安定したクオリティの教育サービスを提供できます。
本部に支払う費用は275万円(税込)+保証金50万円(非課税)ですが、その他に店舗や什器などの費用が必要になります。
配食サービス
少子高齢化のなかで、高齢者向けのサービスは全般的に増加傾向です。しかし、介護やデイサービスなど、肉体的な負担がかかり、専門性も要求されるビジネスもなかにはみられます。
その中では高齢者宅や介護施設などに食事を配る配食サービスがおすすめ。介護施設などと比較すると施設のスペースや特殊な機材が必要ありません。近年では出来合いのおかずを盛り付けて配送する部分を担うビジネスモデルが多く、調理師免許などが不要なサービスが増えています。
取り組みやすいポイント
- 高齢化社会のなかで安定成長が期待される市場
- 初期費用が少なく済む
- 作業が意外にカンタン
最大の魅力は、人口減少する日本において珍しい成長産業の一つであること。いうまでもなく高齢者の増加と長寿命化と共に、このビジネスは市場成長が期待されます。
また、初期費用が少なく済むのも魅力の一つです。多くのフランチャイズでは調理は本部が一括して行い、冷蔵・冷凍の状態で事業者に具材が届きます。事業者はこれを盛り付けるだけでいいので、意外にスペースは取りませんし、キッチンなどの設備投資も必要ありません。
また、主な作業は弁当の盛り付けと梱包、配送だけで意外にカンタン。調理師免許などは必要がない仕組みになっているケースが多く、免許として必要なのは自動車もしくはバイクの免許程度です。
事例①配食のふれ愛/株式会社シルバーライフ
シルバーライフは業界唯一のプライム上場企業で、同業種においては大手企業となります。既に多くの事業者が未経験から安定経営を成功させており、フランチャイズの経営支援の実績は充分です。
各地域の介護高齢者を管理・サポートするケアマネジャーとのリレーションができていて、事業者は個別宅への営業が不要に。地域のケアマネジャーとリレーションを築くことで、着実に弁当の配達先を獲得できます。
開業費用は、自前で施設を準備する場合は総額約350万円かかるプランもありますが、0円から開業できるプランも用意しています。このプランを活用すれば低コストで開業が実現します。
事例②株式会社シニアライフクリエイト
フランチャイズ350店舗の平均月商が500万円と好売上を実現してるフランチャイズです。一から配食サービスを展開するプランのほか、既存店舗を引きつぐプランも。これなら新規の顧客を探す必要がないため、リスクを抑えて開業ができます。
全国440以上の自治体からの配食の委託も受けているなど、公的機関から信頼されているフランチャイズなので安心です。
開業費用は加盟金198万円~396万円(税込)、研修費66万円(税込)、保証金50万円~100万円(非課税)のほか設備の準備費用がかかります。ただし、拠出する自己資金については相談の上、融資などの活用も可能です。
コンビニエンスストア
コンビニエンスストアは、古くからフランチャイズ形式で事業規模を拡大させてきた業種の一つで、経営基盤が安定しています。大手であれば知名度も抜群で、立地さえ間違えなければ集客の不安も小さいといえます。商品の仕入れなど一般的に小売でハードルとなる部分も本部が整えてくれるため安心です。
小売ビジネスは人口減少のあおりを受けそうな印象がありますが、コンビニについては市場規模が横這いもしくは緩やかな成長を続けています。ちょっとした買い物のほか、配送やATM利用、AMAZONなど商品の受け取りや決済など、かつてより対応サービスが広がっており、地域になくてはならないインフラとして機能しています。
取り組みやすいポイント
- 大手なら知名度が抜群
- 本部のノウハウが強力で安心
- 独自の集客・営業活動があまり必要ない
コンビニエンスストアの魅力は何と言っても知名度の高さです。既に国内のコンビニエンスストアはかなり淘汰が進んでいるので、フランチャイズを検討するのは必然的に大手のコンビニとなるでしょう。すでによく知っているコンビニが新たに出来上がれば、立地さえ間違えなければ安定的な集客が見込めます。
本来は集客が見込める立地の選定が難しいところですが、そこはフランチャイズに精通した大手コンビニの本部が対応します。市場環境や人口動態、地域の動向をもとに的確な場所を選んで出店できるので安心です。
コンビニはテレビCMなどで全国的にマーケティングを実施しているため、個別に集客活動を行う必要があまりありません。マーケティングの専門性などがなくとも、知名度と本部を通じたマーケティングのみで集客が見込める仕組みが出来上がっています。
事例①ローソン・スリーエフ
ローソン・スリーエフでは一時的に社員契約したのちに、独立してフランチャイズとして開業する仕組みがあります。これなら初期費用はかからず、しかも月給をもらいながら店舗経営を学ぶことができます。
そのうえで、加盟金110万円の免除と、開業支援金165万円の支給があります。開業時も自己資金0円での独立が可能です。また、総収入年間1,860万円を保証する制度もあるなど、安心して独立できる仕組みが揃っているので安心できます。
ハウスクリーニング
共働き世帯は高齢者世帯の増加を背景に、自宅の清掃まで手が回らない家庭が増えています。そこでニーズが高まっているのがハウスクリーニングのサービスです。高齢者の生活を支えるサービスとして、社会貢献の側面もあります。
クリーニングに必要な器具や洗剤は本部から支給されることがほとんどで、少しの研修で必要なスキルをつけることが可能です。同じ流れで「家事代行サービス」もありますが、多様な家事のスキルが必要な同サービスよりも始めやすいでしょう。
取り組みやすいポイント
- 当面は市場が安定
- 特殊な技能はあまり必要ない
- 店舗が不要で設備投資も小さく済む
人口は減少していても、共働きの世帯や高齢の世帯は増加が見込まれるため、当面は市場の成長が期待できます。都市部や高齢者の多い地域をターゲットとすれば安定収益が目指せるでしょう。
また、やることは通常の自宅の清掃の延長線上なので、さほど高いスキルは必要ありません。本部から支給される洗剤や器具の扱い方を覚えれば、短期間のうちに事業を展開できるようになります。
作業場所は依頼主の自宅であるため、基本的に店舗などは不要です。後はPC、スマホなどでコミュニケーションを取ればよいので、設備投資があまり必要ないのも特徴です。
事例①おそうじ本舗
無店舗・低投資で可能としているハウスクリーニングのフランチャイズ大手です。全国に1,855店舗を展開しており、積極的に案件の紹介も行うため、未経験からでも安定した開業が期待できます。
清掃用の器具や洗剤は本部が提供するため、開業に必要なものは自動車一台のみ。在庫等も発生しないため利益率が高く、安定して稼げる仕組みが構築されています。
初期費用は全額支払う場合では税込み417.98万円となっていますが、融資を活用することで50万円程度まで抑えることができます。自己資金をおさえて開業したい方にもおすすめです。
事例②おそうじ革命/株式会社 KIREI produce
利益率の高さを重視して展開されるフランチャイズ事業であるため、年商ではなく安定した手残りを意識した経営が可能です。同社公表によると利益率は75%と確かに高水準となっています。行き届いた研修によりリピート率は80%となっており、一度顧客になった先からは継続的な利用が期待できます。
スモールビジネスから多店舗化、また住宅清掃だけでなく、店舗・賃貸清掃や物件管理などへの多角化も目指せます。可能な限り事業を大きくしていきたいと考える方にもおすすめです。
契約時に全額支払う場合は335万3,090円(税込)かかりますが、融資を活用して自己資金を50万円程度におさえることも可能です。
リサイクルショップ
SDGsやESGを重視する潮流の中で、商品の再利用に対する意識が高まっています。生活コストを下げるために中古品を好んで購入したり、逆に不要なものを捨てずに売却して現金を得る手段とする人も多くみられます。
一般的なリサイクルショップであれば買取価格や販売価格以外での差別化が難しいという難点がありますが、大手のフランチャイズで開業することで売れ残りを多店舗に融通したり、逆に必要な商品を別の店舗から仕入れるなどネットワークを活用できます。個人店で経営するよりはリスクを抑えた経営が可能です。
取り組みやすいポイント
- 高い年商や利益を目指せる
- 小規模・少人数で経営可能
- 未経験からでも始めやすい
金銀や宝石など高価な物の取り扱いもあるリサイクルショップでは、店舗の規模の割に高い売り上げや利益が目指せます。中には、平均で粗利数千万円といった高水準の実績を示すフランチャイズもみられます。
さらに、特殊な機材などが必要ないため、店舗型でも店舗のスペースはコンパクトにおさえられます。家賃や物件購入費用を安く抑えられるのも特徴です。
また、特殊な技能はあまり必要ないため、未経験からでも接客や売買の研修を経て開業できます。SVなどのサポートが手厚いフランチャイズも多く、安心してビジネス展開を進められます。
事例①買取大吉 / 株式会社エンパワー
開業一年目で投資回収、黒字化を目指してサポートしてくれるフランチャイズです。webを活用して買取額鑑定をおこなうため、売買価格の提示に高い専門性は必要はありません。
2022年度の店舗継続率は97.4%と高く、事業を継続しやすい環境が整っていることがうかがえます。出店地は本部が厳選してくれ、かつ最初はSVが頻繁に訪れて開業期をサポート。スムーズに事業を安定軌道に乗せることが可能です。
加盟金220万円、開業準備金110万円、開業支援金220万円のほか、店舗の取得、内外装の準備費用などが必要ですが、融資を活用すれば300万円程度の自己資金で始められます。
事例②買取店WAKABA(わかば) / 株式会社フォーナイン
こちらは多店舗経営を視野に入れている人におすすめのフランチャイズです。3人に1人のオーナーが複数店舗での経営を実現させていて、本部にも豊富なノウハウがそろっています。
卸売の機能があるため、不要な在庫を自身で抱える必要はなく、また在庫保管用のスペースも最低限で済みます。また70%が1年以内で投資回収を実現しており、成功率が高いフランチャイズであることがわかります。
加盟金は275万円(税込)必要で、自己資金の目安も同程度です。店舗や設備の準備に費用が別途かかると想定されますが、こちらは融資を活用すれば初期費用をおさえられます。
結婚相談・マッチングサービス
晩婚化の風潮や離婚・再婚ニーズが高止まりするなかで、結婚ニーズがあるのに相手を見つけられず、結婚相談サービスを利用する人は少なくありません。
アプリのマッチングサービスを利用する方法もあるのですが、アプリで相手を見つけるのにもコツがいるため、思うように相手が見つけられないという方も。また結婚相手をアプリだけで決めてしまうのは不安、という方も中にはいます。
そこで、結婚願望がある方のニーズをヒアリングし、パートナーを斡旋、結婚までサポートするサービスが普及しています。その中には個人が電話やWeb上のツールを活用して取り組めるフランチャイズ形式のビジネスモデルも少なからず存在するのです。
取り組みやすいポイント
- 今後も安定した需要がみこめる
- 初期費用が低い
- 固定収益+成約報酬というバランスの取れた収益モデル
婚活需要自体は今後も安定したニーズが見込めます。晩婚化の風潮において社会人になるとパートナーと出会う機会が限られるなかで、婚活サービスを活用して相手を探したいと考える人は常に存在するため、市場の安定性は高いと期待されます。
婚活サービスはスマホとPCなどネットワークに接続する仕組みさえあれば始められます。機械等も必要ないため初期費用を安く抑えられるのも特徴です。店舗や設備などを準備する手間もかかりません。
収益モデルは個社によって異なるものの、ユーザーは毎月会員費用を払うため、成約に至らずとも会費分が安定して売上として計上される仕組みとなっているフランチャイズが散見されます。
そして成約に至った場合には追加の報酬があるケースも。固定の売上と成果報酬が共に期待できるバランスの取れた収益モデルです。
事例①株式会社IBJ
約9割の方が未経験の状態から同フランチャイズで起業しています。婚活ビジネスでは大手でもあることから研修やサポートが行き届いています。
開業フォローやシステム研修のほか、コンプライアンスやガイドラインの習得などもおこなうなど、信頼のおけるサービスを提供可能なビジネスモデルです。
加盟金は176万円(税込)ですが、分割払いにすることも可能です。また、その他の設備投資や店舗などは不要なためトータルコストで見れば初期費用は抑えることもできます。既に8万人以上の会員を抱える同ビジネスの大手で知名度もあるため、初めてでもスムーズに顧客獲得が進むでしょう。
事例②株式会社日本仲人協会
加盟料・登録料・ロイヤリティ0円で特に低コストな開業が可能なサービスとなっています。初期費用は単純にビジネスを始めるだけならばパスワード作成料の3.3万円(税込)のみ。自宅でスマホ一つあれば開業できるのが、このフランチャイズの魅力です。
顧客である婚活希望者は、同社がもつデータベースを活用して集客できるため、顧客となってくれる人に当てがなくても安心して始められます。
また、収益モデルは月会費+成約時の報酬となっており、会員数が集まれば安定した収益につながるフランチャイズです。
収益性が期待でき続けられるビジネスを厳選しよう
フランチャイズは本部としてもリスクを抑えて商圏を拡大できる魅力的なビジネスモデルです。近年は多様な業種がフランチャイズ形式で事業展開を行っており、起業家の視点でみると手軽に開業できる業種が拡大しています。
だからこそ、適した業種を厳選して開業することが重要です。収益性や成長性、開業の難易度などを見ておく必要がある一方、自分が興味を持ち積極的に進められる事業を選ぶことも大切です。
開業する業種に迷う方は、今回紹介したおすすめの業種も参考にして、自分が取り組むフランチャイズビジネスを選んでいきましょう。