「恩送り」の精神で、社会復帰の支援を。柏本翻訳通訳事務所 柏本 左智さんインタビュー
叶え方がわからなかった夢が叶った
(2017/04/05更新)
「自分が助けてもらったように、今度は同じことを次世代の人たちに返していきたいと思っています。」
柏本翻訳通訳事務所 柏本左智さんにお話を伺った際、一番伝わってきたのは「誰かの力になりたい」という想いでした。
なぜ、彼女はそのような想いを持つようになったのか。起業を決意したいきさつと、今後のビジョンから紐解いていきたいと思います。
何かを始める前は、憧れの人に会いましょう
柏本:工業英検1級取得を目指してスクールに通い始めたことがきっかけです。当初、教育界でのキャリアアップを目指していたのですが、 以前携わっていた産業翻訳の道に進むことを先生からアドバイス頂いて、現在に至ります。
柏本:工業系の翻訳(環境、金属加工、原子力など)、通訳案内業務が出来ます。日英翻訳に強いことがおすすめポイントだと思います。
柏本:忙しくなると翻訳業務以外の時間がとれなくなるので、今のうちに快適に仕事ができる環境作りをしています。名刺やホームページの作成を行っています。
柏本:女性起業家としてのメリットは、スケジュールを自分で決められるところです。女性は、仕事だけでなく、いくつもの役割を果たさなければならず、スケジュールに融通が利くというのはありがたいです。デメリットは、収入が不安定で、これから何か予期せぬ不便が出てくるのでは、ということです。
柏本:現在は、翻訳の職人として、自分のキャリアアップだけを考えていますが、将来( 20年後ぐらい)は、次世代の翻訳者を育成したいと思います。特に、能力がありながら家事、育児、介護のために退職せざるを得なかった女性がまた社会で活躍できるように、また、男女問わず何らかの事情で仕事を辞めて復帰できない方たちが社会復帰できるように、少しでも力になれたらと思っています。自分が助けてもらったように、今度は同じことを次世代の人たちに返していきたいと思っています。(これを英語で、pay it forward「恩送り」と言います。)
柏本:何かを始めようと思う時に、憧れの人に会いに行ってみてはいかがでしょうか。有名人でも、知り合いでも、「この人みたいになりたいな」という人はいると思います。思いもよらないアドバイスが頂けるかもしれませんよ。私は叶え方のわからない夢の一つを叶えさせて頂くことが出来ました。良いご縁に恵まれることを祈ります。
(取材協力:柏本翻訳通訳事務所/柏本 左智)
(編集:創業手帳編集部)