Gensparkが提供するAIエージェント!Super Agentの便利機能と使い方を紹介
業務効率化に向けてAI技術の活用を検討しよう
日々仕事をしていく中で、「もっと効率的に仕事を進めたい」と考える人もいるでしょう。
AIツールを活用するにしても、複数のツールを使用することになれば使いこなすにも時間がかかってしまいます。
しかし、業務を効率化できれば、その他の業務に費やす時間を確保することが可能です。
そんな時に有効なのがGenspark(ジェンスパーク)のSuper Agent(スーパーエージェント)です。
複雑なタスクも任せられるので、多岐に渡る業務を効率化できます。
そこで今回は、GensparkのSuper Agentについて、その特徴や主な機能について解説していきます。
費用や使い方など、気になる疑問を解決するために役立ててください。
※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください
この記事の目次
新AIエージェント登場!「Super Agent」とは
まずは、GensparkAIが開発した新AIエージェントのSuper Agentについて基本的な概要を解説していきます。
AIエージェントとは
そもそも、AIエージェントについて理解していない人もいるかもしれません。
AIエージェントとは、目的を達成するために状況を判断しながら自立的な行動ができる人工知能です。
指示に従うだけではなく、環境の変化によって行動を変化させることができ、必要に応じて情報収集や分析を行います。
例えば、業務のタスクを遂行する際には、AIエージェントが初めに何をすべきなのか、優先順位を考えて、なおかつ予想外の状況が発生した時の対処法までを一貫して判断していきます。
そのため、単に作業を自動化するだけではなく、業務の主体としての役割が期待されているのです。
GensparkのAIエージェントシステム
Super Agent は、Genspark AIが開発をした新AIエージェントシステムです。
これまでのAIエージェントでは、検索エンジンやAIチャットボットによる情報の提供に留まっていました。
しかし、GensparkのSuper Agentはユーザーの指示を深く理解して計画や実行、結果の検証まで、より複雑なワークフローを自律的にこなせるようになっています。
例えば、ユーザーが目的を要求すると以下のようなプロセスで問題解決をしてくれます。
1.意図の理解(ユーザーによる指示や要求の解釈)
2.計画の立案(タスクの達成に必要なステップの計画)
3.ツールの選択(計画の実行に適したツールやAIモデルを自動で洗濯し、連携させる)
4.実行(計画に沿ってタスクを実行)
5.検証や修正(結果を評価して状況に応じて修正や再実行を図る)
単に会話をするだけではなく、様々な業務を一貫して自動処理できる仕組みです。
業務効率をアップさせたい会社員だけではなく、日常における幅広いタスクを任せたいと考える個人ユーザーにも有効なシステムとなっています。
Genspark「Super Agent」の特徴
ここからは、Super Agentの特徴を、それぞれ具体的に解説していきます。どういった性能を期待できるのか知るために役立ててください。
多彩なツールで業務効率化を目指せる
Super Agentには、多彩なツールが用意されています。検索や画像生成の他、データ分析や電話予約といったツールなど、全部で80種類を超えています。
この多彩なツールがあるお陰で、業務効率化を目指すことが可能です。
自律的なタスク実行性能を持つ
Super Agentは、ユーザーニーズを深く理解し、自動的に実行計画を立ててタスクを完了します。
例えば、業務で海外への出張が必要になった時、「アメリカ出張のための航空券とホテルを予約して」と指示されれば、Super Agentが航空券を検索し、ホテルを探すだけではなく、予約手続きまでも自動的に行えます。
個人であれば、旅行プランの作成やランチやディナーで使うレストランの予約なども任せることが可能です。
AIが状況に応じて自動的に考えて計画し、行動を行って適切なツールを使用するため、ユーザーは手間を抑えながらも高品質な成果を得られるようになっています。
成果物の出力を瞬時に行える
人間が、航空券やホテルの予約をする場合、サイトを見比べたり電話をしたりするなど、様々な工程を経てタスクを進めていきます。
時間がかかってしまうケースもあり、その分他の業務に与える影響も大きくなっていくでしょう。
しかし、Super Agentであればチャットでの会話や検索機能での出力速度と同じような速さで生活物を出力してくれます。
人間が何時間もかけて行うような調査や分析も、Super Agentを活用すれば、複数のAIツールを活用するため、瞬時に処理を完了できる仕組みです。
時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
要望に合わせた最適な結果を出力する柔軟性
Super Agentは、要望に合わせて最適な結果を出力する柔軟性も持ち合わせています。結果が出力されても満足のいく結果でなければ意味がありません。
しかし、Super Agentであれば、要件や好みに合うまで回答内容を何回でも調整可能です。
そのため、対話でのやり取りで結果が少し違っていても、追加で指示を加える他、リクエストをすることで、内容をアップデートしてくれます。
場合によっては、Super Agent側から確認の質問をしてくるケースもあり、その回答を踏まえた最適な結果を出力してくれます。
正確な答えを出力する
情報が欲しい場合、不確かな内容を出力されても業務を遂行できません。場合によっては間違った回答によって業務だけではなく経営に支障を与えるケースもあります。
しかし、Super Agentであれば正確な答えを出力できるため安心です。例えば、「○○について知りたい」と伝えれば、複数の信頼できるサイトから情報を収集します。
集めた情報は比較や照合を行って矛盾や誤りを検出し、参照先で内容に違いがあれば、AIが自動的に再検証を実施し、より正確な答えを修正してから出力してくれます。
そのため、ファクトチェックする時間も短縮可能です。
Genspark「Super Agent」の主な機能
続いて、Super Agentで行える主な機能をピックアップして紹介していきます。
通話代行
AI Call for Me機能は、通話を代行してくれる機能です。AIが実際に電話をかけて予約を代行してくれるため、業務時間の短縮にもつながります。
接待で使うレストランを予約したい場合、お店の検索をしてくれるだけではなく予約もAIが行ってくれ、なおかつアレルギーの対応や座席の希望など、詳細なリクエストにも対応ができます。
電話では人間のように自然な声での会話が可能です。
言葉の違いや複雑な予約手続きのサポートもできるので、海外出張時でも安心してホテルや食事をする場所の予約ができます。
エージェント・ディープ・リサーチ
エージェント・ディープ・リサーチでは、単に情報を検索して提供するだけではなく、複雑な調査も自動で行ってくれます。
例えば、出張の計画を立てる際には、交通手段の検索だけではなく、スポット間の距離計算もAIが対応可能です。
100万語以上もの情報を分析し、深い回答をまとめられる機能となっており、複数のAIが連携をして学術論文やニュースといった信頼性の高い情報源からデータを収集します。
なおかつ、調査結果も1つにまとめてくれます。
ただし、内容によっては出力に最大で30分程度の時間がかかるケースもあるため注意してください。
データ検索
データ検索(AI Parallel Search)の機能では、複数の情報源を同時に調査し、信頼性の高い検索結果を提供してくれます。
調査した結果は、Sparkpageと呼ばれる専用のページにまとめられ、天気や交通、レストランや地震情報など、あらゆるテーマに対応可能です。
また、金融向けやeコマースといった検索機能も用意されています。
商品リストを表示したり収益レポートの視覚化をしたりと、専門的なニーズにも対応できるのが特徴です。
検索制度が高く、誤情報も置きにくいため、個人だけではなく企業でも安心して使えるツールだと考えられます。
ファクトチェック
Super Agentでは、検索した情報結果の正確さを確認するファクトチェック機能も搭載されています。
AIによって複数の情報を自動で比較していき、どの情報が一致しているのか、どこに違いがあるのかをわかりやすく表示してくれます。
必要に応じて同テーマを繰り返し調査することも可能となっており、情報の精度を高める処理も実行可能です。
ユーザーは、不正確な情報を見抜くことができて信頼できるデータのみを活用できるため、誤情報が広がりやすい現代においては、非常に重要な機能となっています。
Genspark「Super Agent」の費用
高性能なSuper Agentを使いたくても費用が多くかかれば使うのを躊躇してしまいます。ここでは、Super Agentを使う場合の費用について解説していきます。
料金プランは2種類
Super Agentには、無料プランと有料プランの2種類が用意されていて、使い方に応じて選ぶことが可能です。
プラン | 費用 | 月間クレジット数 |
無料プラン | 0円 | 200クレジット/日 |
Plusプラン | 約3,700円/月($24.99) | 10,000クレジット/月 |
※2025年9月4日のレートで計算
無料プランでは、基本機能を使うことが可能です。1日あたり200クレジットを付与され、Super Agentを試すことができます。
ただし、利用できるツールには制限があり、高度な機能はアクセスできないデメリットがあります。
複雑な予約代行や動画生成など、クレジット消費が多い機能を多く使えばすぐに1日の上限に達してしまうので、注意が必要です。
多くの機能を使いたい場合には、有料プランへの変更を検討してみてください。
クレジット消費の仕組み
実行するタスクの複雑さや処理をする時間に応じてクレジットが消費されます。
テキストベースの簡単な質問に対する応答であれば、比較的少ないクレジットで対応してくれますが、複雑な機能を使えば、その分クレジット消費が大きくなる仕組みです。
効率的に使うポイントとしては、重要度の高いタスクを優先的に使うことです。
また、具体的な指示を一度で伝えれば修正に必要な追加生成を減らせるので、クレジットの節約ができます。
選び方のコツ
選び方としては、まずは無料プランからの利用がおすすめです。どういった機能を使えるのか、操作性などを試してみて使い心地を確かめてみてください。
そして、日々多くのタスクを依頼したい場合や高性能なAIモデルを使いたい、高度な機能を使いたいといった場合では有料プランへのアップグレードを検討しましょう。
長期的に活用するのであれば、年払いを選ぶと費用を抑えられます。
Genspark 「Super Agent」の使い方
最後に、Super Agentの使い方をステップごとに紹介していきます。
1.アカウント作成
Super Agentを使うためにも、まずはGensparkの公式サイトにアクセスをして、アカウントを作成します。
公式サイトを開くと、画面右下に「サインアップ」ボタンが表示されるので、クリックをしてアカウント登録に進んでください。
MicrosoftもしくはGoogleアカウント、またはメールアドレスで登録可能です。
パスワードは、セキュリティ対策のためにも強力なパスワードを設定し、登録が完了すれば自動的にログイン状態となります。
2回目以降は、「ログイン」ボタンからアクセスしてください。
2.プロンプトの入力
ログインをした後には、画面中央にある入力ボックスにプロンプトを入力します。
Super Agentに実行させたいタスクを指示するための文章で、日本語での入力が可能です。
ポイントとしては、「具体性」と「簡潔さ」が重要となります。
例えば、東京の1週間の天気を調べたい場合、「東京の週間天気を教えて」よりも「○月○~○月○日までの東京の1週間の天気と気温、天気に合わせた服装のアドバイスも教えて」と指示すれば、より具体的に結果を表示してくれます。
業務で使用する場合は、一度に全てを指示すると満足できない結果が出力されるケースもあるので段階的な指示がおすすめです。
例えば、新規事業計画の作成をする場合には、市場調査やターゲットとなる顧客の分析、競合比較、収益モデルの提案など、いくつかの段階に分けて指示を出したほうが精度が高まります。
3.結果確認・調整
出力される結果はいつも完璧とは限りません。そのため、正しい結果が出力されたのか内容の確認が必要です。
特に数値や固有名詞、引用元などは、入念にチェックしてください。
結果に不満があれば、「この場面の情報をより詳しく」などとフィードバックを入力します。
場合によっては、ユーザーがテキストや構成を直接編集できます。
確認・フィードバック・調整のサイクルを回していくことで、より精度の良い成果物を出力できるでしょう。
まとめ・Genspark 「Super Agent」は次世代AIアシスタント
自律的なタスクの実行や業務効率化、要望に合わせた柔軟性のある結果の出力など、Super Agentは魅力的な特徴を持ったツールです。
ビジネスで活用すれば、これまでに時間や労力を費やしてきた様々なタスクを自動化できるので、他の活動に集中することができます。
興味があれば、ぜひ無料プランからでも試してみてください。
AIツールを活用するなら、まずは代表的な生成AI「ChatGPT」の特徴も押さえておきましょう。
創業手帳の 「ChatGPT生成AIガイド」 では、基本の使い方からビジネス活用のコツまでをわかりやすく紹介しています。
AI活用を広げたい方はぜひ参考にしてください。
(編集:創業手帳編集部)