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電子書籍を主体とする出版スタートアップ「BookBase」が2.5億円調達

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2024年10月1日、株式会社BookBaseは、総額2億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

本ラウンドにおいては、最大2.94億円の資金調達を目指しており、セカンドクローズに向けた調達を実施中です。

BookBaseは、「電子書籍を主体とする次世代出版社」をコンセプトに、小説・ライトノベルを中心に、作品の制作・出版を行っています。

2024年1月にライトノベルレーベル「ダンガン文庫」をスタートし、アニメ化作家を中心とした15名の作家と作品を制作しています。

今回の資金調達により、編集部拡大による小説・ライトノベルの制作量・製作速度アップ、ライトノベルを原作とした自社コミカライズ、新たなコンテンツIPの制作、他社との共創などを進めます。


2023年の国内出版業界の市場規模(紙+電子)は、前年比2.1%減の1兆5963億円となりました。2年連続で前年割れの結果です。

内訳としては、紙が6.0%減、電子が6.7%増であり、電子書籍が好調であることがわかります。

また、電子書籍においてもジャンル別に売上の傾向があり、ライトノベルや写真集は好調である一方で、文芸・ビジネス書・実用書などは不振となっています。これは購買層が影響していると考えられます。

こうした状況下で、アニメなどの映像業界では、高品質な原作の確保が喫緊の課題となっています。現在、以前よりも多数の作品が発表される市場になっていますが、それに対してクリエイターの数が追いついておらず、作品のクオリティに懸念が生じています。とくにヒット作を生み出すことができるクリエイターは限られており、各社はヒット作創出のために試行錯誤をくり返しています。

こうした中でBookBaseは、電子書籍を主体に、小説・ライトノベルの制作・出版を行っています。

BookBaseが手がけるライトノベルは、近年出版業界やアニメ・マンガ業界で目立つ存在であるWeb小説(いわゆる「なろう小説」)ではなく、文庫本レーベルとして展開されている作品です。

2024年1月にオリジナルレーベルとして「ダンガン文庫」を創刊し、資金調達を経てコミカライズなどのメディアミックスに取り組んでいく計画です。

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