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2024年2月27日微生物群「コムハム」を用いたバイオマスリサイクルシステムを構築する「komham」が「KOBASHI HOLDINGS」と資本業務提携

2024年2月27日、株式会社komhamは、KOBASHI HOLDINGS株式会社と資本提携に合意したことを発表しました。
KOBASHI HOLDINGSとはすでにものづくりにおける包括的な業務提携を開始しています。
komhamは、微生物群「コムハム」の研究と、それを用いたバイオマスリサイクルシステムの構築を手がけています。
また、研究成果を用い、新規サービスや商品開発を積極的に推進しています。
2024年に、生ゴミ処理状況を観測しソーラー発電で自動駆動する「スマートコンポスト」を100台限定で販売する予定です。
KOBASHIは、1910年に創業した農業機器メーカーです。ものづくりで培ってきたノウハウをスタートアップに提供し、試作開発から量産・メンテナンスまで、ものづくりの各プロセスを包括的に支援するサービスを提供しています。
資本業務提携により、両社の持つ技術・知見をかけ合わせ、生ゴミ処理におけるCO2排出量実質ゼロのシステム実用化を加速させます。
食品製造の過程で発生する生ゴミなどは発生が避けられない廃棄物です。
この有機性廃棄物は他の廃物とは異なる特徴を有しています。それは時間経過によって腐敗するため、長期間の保存ができず、即座に処理する必要があるという点です。
近年は、SDGsの推進によってより環境負荷の低い処理方法が推進されています。そして廃棄物を積極的に飼料や堆肥として有効利用する取り組みも求められています。
微生物を利用した分解処理は、スタンダードな有機性廃棄物の処理方法です。
微生物を利用した分解処理は、電気といったエネルギーの利用が最低限で済むことから、環境負荷が低い処理方法として重要な存在です。
一方、完全に処理されるまでに3週間から4週間程度かかり、その間腐敗臭があること、腐敗臭対策のため処理施設を設置できる場所が限定されることといった課題を抱えています。
komhamの微生物群「コムハム」を用いたバイオマスリサイクルシステムは、わずか1日で投入した有機性廃棄物の98%程度を水と二酸化炭素に分解し、必要な分だけを堆肥として残せる、高速で分解されるため臭気がない、といった特徴があり、既存の微生物を利用した分解処理の課題を克服しています。
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