「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」16次締切公募開始

subsidy

2023年7月28日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」16次締切の公募開始について発表しました。

「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は、中小企業・小規模事業者などが今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革・被用者保険の適用拡大・賃上げ・インボイス導入など)に対応するために中小企業・小規模事業者などが取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資などを支援するものです。

中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に必要な設備・システム投資等を支援する「通常枠」、業況が厳しい事業者が賃上げ・雇用拡大の取組に資する生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援する「回復型賃上げ・雇用拡大枠」、DX に資する生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援する「デジタル枠」、温室効果ガスの排出削減に資する取組に応じた生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援する「グリーン枠」、海外事業の拡大等を目的とした設備投資等を支援する「グローバル市場開拓枠」があります。

申請枠 概要 補助上限額 補助率
通常枠 革新的な製品・サービス開発または生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援。 750万円~1,250万円 1/2、2/3(小規模・再生事業者)
回復型賃上げ・雇用拡大枠 業況が厳しい事業者※が賃上げ・雇用拡大に取り組むための革新的な製品・サービス開発または生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援。
※前年度の事業年度の課税所得がゼロである事業者に限る。
750万円~1,250万円 2/3
デジタル枠 DXに資する革新的な製品・サービス開発または生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援。 750万円~1,250万円 2/3
グリーン枠 温室効果ガスの排出削減に資する取組に応じ、革新的な製品・サービス開発または炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援。 エントリー:750万円~1,250万円
スタンダード:1.000万円~2,000万円
アドバンス:2,000万円~4,000万円
2/3
グローバル市場開拓枠 海外事業の拡大等を目的とした設備投資等を支援。海外市場開拓(JAPANブランド)類型では、海外展開に係るブランディング・プロモーション等に係る経費も支援。 3,000万円 1/2、2/3(小規模事業者)

公募期間

16次締切:2023年8月18日(金)17:00~2023年11月7日(火)17:00


「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」は、中小企業の革新的なサービスや試作品開発、生産プロセスの改善を目的とした設備投資などを支援する補助金です。

中小企業向けの補助金として非常に人気があり、インターネット上にも解説する記事が多く存在し、申請に関する情報収集が容易です。

2023年度(第14回締切以降)の「ものづくり補助金」には、従来のものとは異なるいくつかの大きな変更点があります。

1. グリーン枠について3段階の補助上限額が設定されています。
これまでの第13回締切までは、補助上限額が1,000万円~2,000万円でしたが、第14回締切以降は、エントリー、スタンダード、アドバンスの3つの階層が設けられています。補助上限額は、エントリーが750万円~1,250万円、スタンダードが1,000万円~2,000万円、アドバンスが2,000万円~4,000万円となります。これにより、取り組む取り組まないにかかわらず、より柔軟性のある補助金の受給が可能となっています。

2. 海外展開支援が強化されています。
これまでの補助下限額が1,000万円でしたが、100万円に引き下げられており、より多くの中小企業が利用しやすくなりました。さらに、ブランディング・プロモーションなどが補助対象経費に追加されています。これにより、海外展開に関心を持つ中小企業が、より広範囲な活動を補助金を活用して実施できるようになっています。

3. 大幅な賃上げによる補助上限額の引き上げの特例が導入されました。
補助事業終了後、3年~5年で従業員の賃金を大幅に引き上げた事業者は、申請枠の補助上限が100万円~1,000万円上乗せされます。経済回復を促進するために重要な賃上げですが、コロナ禍により疲弊した中小企業が賃上げに対応することが難しいという課題があります。そのため、国・自治体が提供する補助金・助成金制度を積極的に活用することが、中小企業の成長と経済の活性化にとって重要とされています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」をリリースしました。こちらもご活用ください。

また、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

カテゴリ 公募
関連タグ ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 ものづくり補助金 中小企業 助成金 補助金
詳細はこちら

ものづくり補助金総合サイト

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業」補助金
一般財団法人住宅保証支援機構は、「住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業」について発表しました。 住宅に困窮する子育て世帯や高齢者世帯等の住宅確保要配慮者の増加に対応するため、民間賃貸住宅や空き家を活用…
「小規模事業者持続化補助金<一般型・災害支援枠>」8次公募が開始(10/27締切)
「小規模事業者持続化補助金」第8次公募のご案内です。 令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨により被害を受けた小規模事業者等が行う事業再建の取組を支援します。 補助対象者 被災区域(石川県、富山県、…
「観光地・観光産業における人材不足対策事業」補助金
観光庁は、「観光地・観光産業における人材不足対策事業」の公募について発表しました。 今後さらなる増加が見込まれる観光需要を着実に取り込み、旅行者数・旅行消費額等を増加させ、観光立国を実現するため、受け…
【最大500万円補助金】「観光地・観光産業における人材不足対策事業」3次公募
観光庁は、「観光地・観光産業における人材不足対策事業」の3次公募を開始することを発表しました。 宿泊業の人材不足解消に向け、設備投資などの効率化を通じ、人材の効果的な配置とサービス水準向上を強化する取…
「酒類業振興支援事業費補助金」
国税庁は、「酒類業振興支援事業費補助金」の公募について発表しました。 日本産酒類の輸出拡大及び酒類業の経営改革・構造転換に向けて、酒類事業者による、日本産酒類のブランディング、インバウンドによる海外需…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集