注目のスタートアップ

「もりおかSDGsファンド」が日詰平井邸に残された醸造所の復活を目指す「平六醸造」に出資

company

2023年6月16日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、FVC Tohoku株式会社が盛岡信用金庫等と共同で設立したもりおかSDGs投資事業有限責任組合(もりおかSDGsファンド)より、株式会社平六醸造に投資を実行したことを発表しました。

平六醸造は、国指定重要文化財「日詰平井邸(平井家住宅)」に残る醸造所の復活を目指しています。

原料に岩手県産粳米や紫波町の特産品である糯米を使用し、清酒製造技術をベースに自由な製法によって醸す新たなクラフトサケを提供することを目指しています。


南部杜氏は、岩手県石鳥谷町を拠点とする、代表的な杜氏集団のひとつです。

岩手県紫波町は南部杜氏の発祥の地であり、現在は4つの酒蔵が日本酒を創り続けています。

中心市街の日詰商店街がある紫波町日詰郡山駅は、江戸から明治にかけ北上川を利用した舟運の要衝として栄えました。米の保管と江戸への輸送を取り仕切っていた平井家は、1764年~1772年(明和)あたりから醸造業を営んでいます。

平井家住宅は、内閣総理大臣に就任した原敬首相をもてなすために第12代平井六右衛門が1921年(大正10年)に完成させた邸宅です。岩手県では数少ない大正時代の近代和風建築であり、2016年には国指定重要文化財に指定されました。

平井家住宅には仕込蔵が置かれていましたが、1927年に酒造工場を盛岡市に移転し、その役割を失うことになりました。1968年に社名を菊の司酒造とし、現在は株式会社公楽のグループ傘下として酒造を行っています。

16代目となる平井佑樹氏は、菊の司酒造の専務として経営に携わり、辞職後、平井家住宅の保存・活用に本格的に取り組みはじめました。その後、平井家住宅に残る仕込蔵を復活させるため、2023年1月に株式会社平六醸造を設立しています。

大きな挑戦のためには資金調達が重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ アルコール クラフトサケ フューチャーベンチャーキャピタル もりおかSDGsファンド 住宅 岩手県 平井家住宅 平六醸造 文化財 日本酒 日詰平井邸 株式会社 清酒 特産品 製造 醸造 重要文化財
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

建築・デザイン業界向け建材・家具検索プラットフォーム「TECTURE」を運営する「tecture」が1.6億円調達
2023年5月8日、tecture株式会社は、1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、INSTYLE GROUPのベンチャーキャピタル、Japan Venture Cap…
ライブコマース事業を展開する「Cellest」が資金調達
2023年7月19日、株式会社Cellestは、資金調達を実施したことを発表しました。 Cellestは、ライブコマーサーの育成・サポート、ライブ配信のプランニング、ライブコマース事業を新規に立ち上げ…
「VoicePing」が2.3億円調達 バーチャルオフィスSaaS「VoicePing 2.0」をリリース
2021年11月16日、VoicePing株式会社は、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2021年11月16日に、バーチャルオフィスサービス「VoicePing 2…
特定技能人材のマッチングプラットフォーム「tokuty」運営の「トクティー」が3,000万円調達
2022年1月18日、トクティー株式会社は、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、マネックスベンチャーズ株式会社です。 特定技能人材のマッチングプラットフォーム「tokut…
医療画像AIを活用した疾患予防システムを開発する「エム」が2億円調達
2024年9月17日、株式会社エムは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エムは、人間ドックや健診で撮影するMRIやCTを画像解析するAIにより、認知症やフレイルなどの健康寿命を奪う疾…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集