注目のスタートアップ

ウェルビーイングの現状の可視化と改善を支援する「ポケットセラピスト」などを提供する「バックテック」が4億円調達

company

2022年10月24日、株式会社バックテックは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

バックテックは、医学的根拠にもとづき組織・社員ウェルビーイングを実現するプラットフォーム「ポケットセラピスト」や、オンラインフィットネス、最低限の質問数でプレゼンティーイズムを可視化する「プレゼンティーイズムサーベイ」、レセプトデータ・健康関連データの分析、ヘルスケア・ウェルネス関連のエビデンス創出コンサルティング事業を展開しています。

「ポケットセラピスト」は、Web問診票への回答やセラピストへの相談により従業員のウェルビーイングの状態を可視化し、それを改善するためのエビデンスにもとづいたオリジナルのプログラムを作成するサービスです。

さらに定期的なオンライン面談により、セラピストと二人三脚でウェルビーイングの実現に向けて取り組んでいきます。

今回の資金は、COO/CTO・エンジニア・カスタマーサクセスを中心とした人材採用などに充当する予定です。

従来の価値観では健康管理は従業員個人の責任であると考えられていました。

しかし劣悪な労働環境やパワハラなどによって労働者の自殺が増加し、社会問題としてマスメディアなどに取り上げられることが増え、企業の社会的責任について問われるようになりました。

こうした世論の変化もあり、健康管理は従業員本人だけでなく企業の責任でもあるという価値観へと移り変わっています。

さらに、近年は従業員の健康状態は生産性に大きく影響していることが研究によって明らかになっています。

従業員が何らかの体調不良を抱えたまま仕事に取り組んでいる状態をプレゼンティーズムといいます。

プレゼンティーズムは、病欠による生産性の損失(アブセンティーズム)よりも、はるかに損失が大きいことがわかっています。

またプレゼンティーズムは、従業員は本来のパフォーマンスを発揮できなくなるだけでなく、その穴埋めとして他の従業員に負担がかかり、それが連鎖することで生産性が低下するという構造になっています。

国内ではさまざまな業界で人手不足が深刻になっているため、数少ない従業員にできるだけ長く、効率的に働いてもらう必要があります。

そこで企業では、従業員の健康管理・健康増進・ウェルビーイングの実現に戦略的に取り組むことで、生産性向上につなげる考え方が広まっています。

この取り組みを実施するには、従業員の健康状態を把握したり、医師などの専門家によるアドバイスを定期的に受けられるような環境を構築する必要があります。

従業員のこころの状態を把握する取り組みのひとつにストレスチェックがあります。ストレスチェックは労働者が常時50名以上の事業場において実施義務がありますが、ウェルビーイングの実現のためにも重要となっています。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、社労士によるストレスチェック対応について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ESG経営 ウェルネス ウェルビーイング ウェルビーイング経営 コンサルティング セラピスト バックテック フィットネス ヘルスケア ポケットセラピスト 健康経営 可視化 改善 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

大阪・関西万博 落合館のコンテンツを制作する「サステナブルパビリオン2025」が資金調達
2023年9月14日、株式会社サステナブルパビリオン2025は、資金調達を実施したことを発表しました。 サステナブルパビリオン2025は、落合陽一プロデューサーによる大阪・関西万博シグネチャーパビリオ…
副業・転職のキャリアSNS運営の「YOUTRUST」が1.1億円調達
2020年1月30日、株式会社YOUTRUSTは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 副業・転職のキャリアSNS「YOUTRUST」を運営しています。 友人や、友人の友人か…
おしゃべりAI「Cotomo」を開発する「Starley」が2億円調達
2024年12月25日、Starley株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Starleyは、音声会話型おしゃべりAI「Cotomo(コトモ)」を開発・提供しています。 ユ…
ディープ・ラーニングを応用したソリューションを提供する「LeapMind」が35億円調達
2019年10月15日、LeapMind株式会社は、総額約35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIの要素技術であるディープ・ラーニング技術をソリューションを企業向けに提供しています。 「…
メタバース向け3Dアバターサービスを開発する「DENDOH」が6,030万円調達
2022年8月18日、株式会社DENDOHは、総額6,030万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DENDOHは、メタバース向け3Dアバタープラットフォーム「molz(モルツ)」を開発していま…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集