注目のスタートアップ

わさびの自動栽培に取り組む「NEXTAGE」が資金調達

company

2022年7月21日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を実施したことを発表しました。

NEXTAGEは、2019年からわさび促成栽培技術の開発と自動栽培の実現に向けた実証試験に取り組んでいます。

屋内における栽培では露地栽培と比較して大幅に期間短縮した栽培技術を確立しています。

この栽培技術を安定的に実行できる環境を整備するため、栽培設備のモジュール化に取り組んでいます。

今回の資金は、わさび栽培モジュールの設備検証、製品化に向けた取り組みの加速に充当します。

日本では高齢化・後継者不足による農業人口の減少が大きな課題となっています。

そのため、大規模経営の確立やICT・ロボット・センサー技術などの先端技術の活用により省力・低コストの生産体制を実現することが求められています。

農業におけるテクノロジーの活用では、すでに農業用ドローンや、農地を管理するセンサー、収穫支援ロボットなどを導入している農家の事例も多く確認できます。

一方で、農業では天候・災害・気候変動も大きな課題です。これらの課題はIoTなどでは完璧に対応できないため、過酷な環境でも農業が行えるよう植物工場というものが構想されています。

植物工場は完全に管理された室内環境で、ロボットなどのテクノロジーを活用して農作物を栽培するというものです。

現在は主にレタスなどの葉物野菜が栽培されています。レタスは高さが大きく変わらず、育つ場所も一定であるため、規格に沿ったものに育ちやすいというメリットがあります。水耕栽培で育てられることも現在の植物工場に向いている要因です。

わさびの栽培方法には、渓流や湧き水を利用したわさび田で栽培する水わさび(沢わさび)と、畑で育てる畑わさび(陸わさび)の2種類があります。

水わさびは栽培できる環境がとても限られているのですが、風味に優れていることが特徴で高級品として知られています。

一方で、人手不足が進んでいることもあり、水わさび・畑わさび共に生産量の減少が続いており大きな課題となっています。

研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ アグリテック 実証実験 技術 株式会社 植物工場 自動 自動化 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

土木業界向け建設DXサービスを提供する「Malme」が1.7億円調達
2024年3月13日、株式会社Malmeは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Malmeは、土木業界向け建設DXサービスを提供しています。 設計思想や現場作業性を理解した…
終活支援サービス「追憶の木立」やVR事業展開の「CLASSIX」が1.6億円調達
2022年1月31日、CLASSIX株式会社は、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メモリアルサロン「追憶の木立」や、VR(バーチャルリアリティ)事業を展開しています。 「…
【8/29締切】「飼料用米多収日本一」コンテスト
農林水産省と一般社団法人日本飼料用米振興協会は「飼料用米多収日本一」コンテストを開催しています。 飼料用米生産農家の生産技術の向上を目指し、多収を実現している先進的で他の模範となる経営体を表彰し、その…
「bazzar」がモノが即時に現金に変わるアプリ「MonoMoney(モノマネ)」をリリース
2020年7月27日、株式会社bazzarは、「MonoMoney(モノマネ)」をリリースしたことを発表しました。 「MonoMoney」は、モノが即時に現金に変わるアプリです。 売りたいモノをスマー…
SaaS事業者向け組み込み型iPaaS「Anyflow Embed」を提供する「Anyflow」がクラウドPOSレジの「スマレジ」と資本業務提携
2022年12月8日、Anyflow株式会社は、株式会社スマレジと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Anyflowは、SaaS事業者向け組み込み型iPaaS(API連携プラットフォーム…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集