注目のスタートアップ

細管内の走行・撮影が可能なミミズ型ロボットを開発する「ソラリス」が4.1億円調達 ミミズ型ロボット量産へ

company

2022年5月25日、株式会社ソラリスは、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ソラリスは、細管内の走行・撮影が可能なミミズ型ロボットを開発しています。

独自開発の人工筋肉によりミミズのような蠕動運動を再現しており、人間や他のロボットでは侵入の難しい細いパイプを走行することができます。

カメラによって細管内の撮影ができるほか、本体が空洞となっているため、検査装置や清掃機器を組み込むことが可能であり、インフラ・工場・プラント・ビル配管の点検・清掃に活用することができます。

また、人工筋肉によって再現した蠕動運動を活用し、高粘度・固液混合体の混合と搬送を行うポンプロボットも同時に開発しています。これは、化学品・食品製造現場や、土木・建設現場の省人化を目的としています。

今回の資金は、ミミズ型ロボットの今夏リリース、ポンプロボットの製品化の促進に充当します。

現在、配管の清掃においては、高圧の水・空気・専用ブラシを流す高圧洗浄、化学薬品による洗浄、ウレタンや金属素材のボールを複数流すピグと呼ばれる洗浄などが行われています。

しかし、これらの方法では、小さな配管や湾曲部を完璧に清掃することができないという課題があります。

また、食品メーカーや化粧品メーカーは、配管内を清潔に保つため多くの時間を割いて清掃を行っていますが、工場の稼働が止まってしまうため損失が発生しています。

ソラリスは、この課題を解決するためミミズ型ロボットを開発し、その製品化を目指しています。

ミミズには100を超える体節があり、それらひとつひとつを順番に伸縮させることで移動しています。

この運動を蠕動運動(ぜんどううんどう)と呼び、人間の食道・腸も同じ運動を行っています。

蠕動運動による移動は速度が遅いという欠点がありますが、移動に必要な空間が他の移動方法と比較して小さいというメリットがあります。

ソラリスはこの蠕動運動を再現することにより、パイプなどの狭い空間でも移動することができるミミズ型ロボットを実現しています。

ロボットなどの研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ インフラ カメラ ソラリス パイプ ポンプロボット ミミズ型ロボット ロボット ロボティクス 人工筋肉 保守 工場 株式会社 清掃 点検 蠕動運動 資金調達 配管
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマートマスクやスマートイヤホンを開発する「ドーナッツロボティクス」が「りーふねっと」と資本業務提携
2022年11月14日、ドーナッツロボティクス株式会社は、株式会社りーふねっとと、資本業務提携契約の締結に合意したことを発表しました。 ドーナッツロボティクスは、スマートフォンと連携し翻訳と音声の連携…
食農分野における商品単位での環境負荷計測・見える化システム「Myエコものさし」などを提供する「クオンクロップ」が5,000万円調達
2023年8月4日、クオンクロップ株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クオンクロップは、食農分野における商品単位での環境負荷計測・見える化システム「Myエコものさし…
細胞製造の品質管理AI「Cytometa」を展開する「Quastella」が1.1億円調達
2025年7月11日、株式会社Quastellaは、総額1億1000万円の資金調達を発表しました。 Quastellaは、細胞製造の品質管理AI「Cytometa」を展開しています。 製造工程における…
外国人材に特化したAI採用プラットフォーム「Linc Global Hub(グロハブ)」を運営する「Linc」が3億円調達
2025年7月28日、株式会社Lincは、総額3億円の資金調達を発表しました。 リード投資家は、LINEヤフー株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルであるZ Venture Capital株式会社…
バーチャルヒューマンプロダクション事業を展開する「&Jam」が5000万円調達
2024年12月19日、株式会社&Jamは、5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 &Jamは、バーチャルヒューマンプロダクション事業を展開しています。 バーチャルヒューマンアーティスト…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集