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2022年4月25日株式会社たびふぁん 西岡貴史|温泉レコメンドサービスの事業開発が注目の企業
温泉レコメンドサービス事業の展開で注目されるのが、西岡貴史さんが2021年2月に創業した株式会社たびふぁんです。
2020年3月末時点での温泉地数(宿泊施設のある場所)は、全国で2971カ所あります。(環境省「令和元年度温泉利用状況」より)
これほどたくさんの温泉地が存在しながら、『温泉』と聞いてパッと頭に思い起こせるのは、その中のほんの一握りではないかと思います。
有名な温泉地は、古くからの歴史があったり、湯量が豊富だったり、湯治効果が認められていたり、また町全体で温泉地を盛り上げる活動に注力してお客様の受け入れ態勢もしっかり整えている、といったことから、メディアや旅行会社などに注目されやすく集客につながっていますが、歴史の浅い温泉街や規模の小さな温泉地では大々的なPRが難しく、せっかくの素敵な温泉資源を地域の資産として活用しきれていないという状況も発生しています。
つまり、大半の温泉地が知られざる名湯として各地に点在している、とも言えるわけです。
訪問者側からしても、同じような有名温泉地ばかりが情報として飛び込んでくると、果たして温泉地ごとの違いや特徴が何なのかわからなくなってしまったり、本当に自分が行ってみたい、自分が求めている温泉地と出会う機会を失っている、ということも考えられます。
ただ湯治効果を求めたり、源泉を味わうというだけではなく、温泉街をぶらり歩きしたり、そのエリアならではの自然や風情を味わうことも楽しみ方の一つです。
同じ源泉を共有している温泉街でも、エリアが違えば文化にも違いがあり、それぞれに違ったリラクゼーション効果やエンターテインメントを味わうこともできます。
現在、国内の源泉総数は2万7969カ所あり、そのうち利用されている源泉が約1万7000箇所、約半数は未利用の源泉です。
これらすべての温泉地や源泉情報が、より手軽に、自分の気分や目的に即した状態でいつでも抽出でき、体験者のコメントも閲覧しながら検索・発見できるようになれば、温泉の楽しみ方がグッと拡がるでしょうし、国内外から地域への人の流れを生み、新たな日本ブランドを創出することにもつながるのではないでしょうか?
今、日本ならではの資源である『温泉』に注目し、新たなエンターテインメントの創出と地域力向上を目指す取り組みに注目が集まっています。
株式会社たびふぁんの西岡貴史さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
最大5問の質問に答えるだけで、あなたにおすすめの温泉が見つかります。
①LINEで使える
・アプリのダウンロードを行わずに、LINEを登録するだけ
②近場から秘湯の温泉まで
・ふらっといける近場の温泉から情緒あふれる秘湯まで対応
③楽天トラベルで予約もOK
・レコメンドされた温泉地の宿泊施設予約が楽天トラベルで可能
現在のメインターゲットは20~30代です。情報発信力のある若い世代への認知を高めるとともに、LINEは幅広い世代が利用しているSNSのため、その他の世代への認知拡大や利用にも繋げられます。
・どのような方にこのサービスを使って欲しいですか?
温泉好きはもちろん、年に数回しか温泉に行かない方でもより温泉を楽しめますので、ぜひご活用いただきたいです。
・このサービスが解決する社会課題はなんですか?
インターネットが普及してから、情報が得られやすくなった一方で情報が溢れてしまい、自分に合った情報を選択するのは難しくなってきました。温泉を検索すると、有名どころしか出てこなくて、いつも似たような温泉地ばかりに行き、飽きている人は多いのはないのでしょうか。温泉botくんは、感覚や好みにも寄り添って直感的に温泉を選ぶことができるので、今より温泉を楽しむことができます。
また、温泉は、諸説にもよりますが奈良時代から続く日本独自の伝統的文化です。温泉はほとんど都心ではなく地方にあり、ひなびているところも少なくはありません。そんな温泉は「最も印象に残った旅行の目的の」1位にも選ばれてるほどポテンシャルが高いと感じています。そこで、私たちは温泉botくんを通じて「伝統文化の継承と地方創生」へ貢献します。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
新しいものを理解してもらうのが難しいとこです。観光業界、宿泊業界は、FAXを使っているほどレガシー産業の1つでもあります。例えば、業界のセオリーは、人気の観光地に大量のお客さんを送客するモデルが一般的です。私たちはニッチや、まだあまり知られていない観光地・宿に少量のお客さんを送客し続ける”旅のロングテール”という新たなビジネスモデルの確立を目指しています。
こんな話を群馬のとある温泉地のオーナー話すと、そんなモデルは無理だよねと言われました。こんなことがよくあり、なかなかPoCするのが難く事業を進めるのが難しかったです。辛抱強く、話し続けることも大事だと思いますが理解してもらえる人とすすめることで現在に至っています。
また、最近では業界では珍しいZ世代ならではの感性を生かしオフラインだけでなくSNSなどのオンラインでのコミュニケーションにも力を入れています。
・今後どういう会社、サービスにしていきたいですか?
温泉botくんはハード面とソフト面の二軸に注力し向上させていきます。
ハード面ではAIによるレコメンド機能の質の向上や、旅程計画機能などの実装を行うことで、よりユーザーに満足いただけるサービスを展開していきます。
また、ソフト面としては、より「コミュニティ」づくりを重視して、運営やユーザー間のコミュニケーションを強化し、温泉や国内旅行のファンを増やしていきます。私ちは、温泉botくんをはじめ、旅をワクワクさせる事業を通じて今より少しだけ旅を楽しく(tabi-fun)します。
・今の課題はなんですか?
私たちは課題として、ユーザ数10,000人の獲得を目指しています。
現在の登録者3,000人から約3倍のユーザ数の獲得が求められています。
理由としては、「まずは大台に乗りたい」からです。知り合いや旅行者さんをはじめ、フォロワー7万人いる旅行系Tik Tokerの「ツバサ/旅する人」とコラボしPRを行っております。私たち、Z世代ならではの視点と時流にのったユーザ集めでこの課題を突破します。
・読者にメッセージをお願いします。
私がいつも大事にしていることは、「Will」です。
私は、大学時代に元々大手旅行会社で同じようなことをしたいと考えていました。ただ、それを始めるには40年はかかると感じました。
皆さんも、小さい時に、アニメのキャラクターの様な非現実的な夢を叶えたいと考えたことはありませんでしょうか。
私は、旅行を今より少しだけ楽しくしたいという夢を諦めず、起業というかたちでこの夢を叶えたいです。ただ、なかなか理解してもらえずに、時には否定をされることもありますが、「とりあえずやってみること学びに繋がる(Learning by doing)」が大事だと感じています。
会社名 | 株式会社たびふぁん |
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代表者名 | 西岡貴史 |
創業年 | 2021年2月1日 |
社員数 | 2名 |
事業内容 | LINEで使える温泉レコメンドサービス”温泉 bot くん”の運営と企画、行政と連携した、宿泊施設とマイクロインフルエンサーのマッチングプラットフォーム”やどふぁん”の運営と企画 |
サービス名 | LINEで使える温泉レコメンドサービス”温泉botくん” |
所在地 | 東京都港区南青山2-2-15 WIN青山531 |
代表者プロフィール | 1999年生まれ、神奈川県育ち。 在学中に、企業向けのリゾートワーケーションサービスの立ち上げに参画し MDから旅行業責任者まで歴任。在学中に、株式会社たびふぁんを創業。 リリース3日で登録者数約3,000人、PR動画のPV数50万PVを達成した 温泉レコメンドサービス「温泉botくん」を運営。 趣味は国内旅行と温泉巡りで、100軒以上の宿に宿泊をする。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | たびふぁん 伝統文化 地方創生 旅行 温泉 西岡貴史 観光 |
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