注目のスタートアップ

学生向けのオンライン教育エコシステム「JISSEN-chi」を運営する「VARIETAS」が7,000万円調達

company

2021年10月29日、株式会社VARIETASは、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

学生向けのオンライン教育エコシステム「JISSEN-chi(ジッセンチ)」を運営しています。

世界で注目されている、アートやプロジェクト活動を大切にする教育実践法である「レッジョ・エミリア教育」をベースにした教育エコシステムを運営しています。

オンライン上に学生主体で運営される組織“街”を構築し、実社会に似た環境で創作活動やプロジェクトを実施できる場を用意します。

学生は、街のなかに自分の興味・意思を起点とした“お店”を出店することや、既存の“お店”に参加することができます。

他メンバーの“お店”が提供するサービスを享受する代わりに、自身も“お店”を通じてサービスを提供します。

このサービスの提供を通じて、アウトプットの改善を重ねていき、学生時代の“代表作”をつくることを目的としています。

VARIETASは、“お店”の出店・運営のサポートやフィードバック体制などを含めたカリキュラムも提供します。

組織から個人へと時代は大きく変わっているといわれています。

終身雇用制の崩壊や、副業の解禁、多様な働き方の解禁などにより、人々は自らキャリアを切り拓いていく必要があります。

AIなどの最新のテクノロジーは世界を大きく変革させる力をもっており、将来的に多くの仕事はAIに代替されてしまう可能性もあります。

そのため、今後の人間は自らが価値を創出し提供していくことが重要です。

この時代の流れを鑑みて、世界では教育方法も大きく変化しています。

もっともメジャーな教育概念に、STEAM教育があります。

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの領域を重要視する教育法です。

従来はArtを抜いたSTEM教育として知られていましたが、創造力の重要性が高まったことにより、STEAM教育となりました。

日本ではまだSTEAM教育を実践している教育現場は少ないのですが、生徒ひとりひとりに端末を支給するGIGAスクール構想が実施されるなど、着実に教育現場では変革が起きています。

しかし現状では児童・学生などに対して、創造力を発揮させる場、支援を行う場は充分に整備されてはいません。

「JISSEN-chi」は主に大学生向けに提供されていますが、中学校での活用事例もあります。今後、どのように実績を重ね、評価されていくのか注目が必要です。

創造性は起業家にとって重要な要素のひとつです。「冊子版創業手帳」では、成功している起業家のインタビューを多数掲載しています。先人の思考やアイデアを知ることは、新たなビジネスの創造に役立つことでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ JISSEN-chi VARIETAS アート エコシステム ジッセンチ プロジェクト レッジョ・エミリア教育 学生 教育 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医療介護マッチング・サービス運営の「KURASERU」が「前澤ファンド」から資金調達
2021年1月1日、株式会社KURASERUは、株式会社前澤ファンドから出資を受けたことを発表しました。 KURASERUは、退院後や在宅療養が困難な要介護者と介護施設をマッチングするサービス「KUR…
不動産ビッグデータサービスを展開する「TRUSTART」が4.5億円調達
2023年8月2日、TRUSTART株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TRUSTARTは、不動産ビッグデータの提供とマーケティング施策の実行支援などを行う「R…
成長企業向け法人カードを提供する「UPSIDER」が資金調達
2024年11月20日、株式会社UPSIDERは、資金調達を実施したことを発表しました。 シリーズDラウンドにてエクイティ55億円、2024年初からの累積デット調達99億円を含む、総額154億円の資金…
3Dアバターを活用したバーチャル店員「xR Cast」を提供する「kiwami」が2.4億円調達
2024年4月18日、株式会社kiwamiは、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 kiwamiは、3Dアバターを活用したバーチャル店員「xR Cast」を提供しています。 …
乱気流・風予測ソリューションを提供する「BlueWX」が1.2億円調達
2025年1月27日、BlueWX株式会社は、総額1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 BlueWXは、深層学習による乱気流・風予測ソリューションを提供しています。 航空業界の安全…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集