注目のスタートアップ

オンライン・マルシェ「食べチョク」運営の「ビビッドガーデン」が2億円調達

2019年10月2日、株式会社ビビッドガーデンは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

オンライン・マルシェ「食べチョク」を運営しています。

こだわりの生産者から、直接商品を購入できるオンライン・マルシェです。

好みの生産者を探してくれる「食べチョクコンシェルジュ」や、友達と分けあえる「共同購入」機能、販売前に商品を取り置きできる予約機能などを提供しています。

株式会社ビビッドガーデン 代表取締役社長 秋元 里奈氏のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社ビビッドガーデン 代表取締役社長 秋元 里奈氏よりコメントが届きました!

秋元 里奈
神奈川県相模原市の農家に生まれる。慶應義塾大学理工学部を卒業後、DeNA へ入社。web サービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任。2015 年より、農業分野の課題に直面し起業を決意。2016 年11 月に株式会社ビビッドガーデンを創業。

ーこの事業を始めた経緯について教えてください。

秋元:DeNAでの毎日はとても充実していましたが、3年ほど経った頃から、夢中になれたのは仕事が面白く、また一緒に頑張れる仲間がいたからで、その事業領域だけに一生を捧げられるかといえば、そこまでの確信は持てていないと気付きました。

もっと自分の世界を広げたいと、社外に目を向けて異業種交流会などにも参加するうち、「農業」という軸が自分の中に現れてきたのです。実はそれまで農業をビジネスとして捉えたことはありませんでした。実家は農家だったものの、親からは「農業は儲からないから継ぐな」とずっと言われていて、まったく意識したことがなかったのです。

農業のことをあらためて深く調べていくと、生産や流通などいろいろと課題を抱えているのですが、何十年も前から同じような問題が指摘されており、課題は明確なのにまだ誰も解決していないという状況でした。もちろん、問題の原因が複雑に絡み合っていて、そう簡単に解決できるものではないのですが、ハードルが高いからこそチャレンジしがいがあると感じ、この産業を究めたいという思いが湧いてきたのです。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

秋元:生産者からの出品希望の問い合わせが多くありました。それに加え、商品の売れ行きも良くなりました。また、各種メディアやイベントからの掲載・登壇依頼も増えました。

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください。

秋元:農家さんの選択肢を増やしたいと考えています。現在、規模の小さな農家さんが選べる販路はJA(農業協同組合)などに偏ってしまっています。直接販路開拓をしようと思っても、小規模が故に価格交渉力を持てず営業につながりません。ビビッドガーデンはそんな農家さんの選択肢の一つを提供し、こだわりを正当に評価されるための仕組みを作ります。農家さんとしてはJAなどの既存に出荷した方が楽ながらも、利益的な課題が残ります。多少手間はかかるけれど利益が高いという選択肢があれば、小さな農家さんも農地面積に比例しない利益を得られるでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ビビッドガーデン 資金調達 食べチョク
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

エレベーター向けスマート・ディスプレイ提供の「株式会社東京」が1.2億円調達
2019年7月30日、株式会社東京は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エレベーターのかご内に設置するスマート・ディスプレイ「東京エレビ」を展開しています。 契約スポンサ…
アップサイクル繊維を開発・製造する「Curelabo」が資金調達 「たまゆら」と素材・製品の共同開発を開始
2023年9月7日、Curelabo株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、引受先である株式会社たまゆらと、素材・製品の共同開発を開始することも発表しています。 Curelaboは、…
CBD(カンナビジオール)の原料輸入販売・CBD製品のOEM製造などを行う「ウェルファーマ」が1.5億円調達
2022年5月12日、株式会社ウェルファーマは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウェルファーマは、CBD(カンナビジオール)の原料輸入販売・CBD製品のOEM受託事業…
医用画像データプラットフォームの構築を目指す「カリスト」が2億円調達
2023年4月10日、カリスト株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 カリストは、医療AI研究開発にすぐに使える医用画像データプラットフォームの構築を目指しています。 多様な医…
小型SAR(合成開口レーダー)衛星開発・運用の「QPS研究所」が10.5億円調達
2022年2月8日、株式会社QPS研究所は、総額約10億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また2021年12月9日には、総額38億5,000万円の資金調達を発表しています。 QP…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】