SNS成功例に学ぶ!4大ソーシャルメデイアの特徴と活用術
Facebook,Twitter,LINE,Instagramそれぞれでウケる具体的な投稿事例
(2016/01/27更新)
前回は主要SNS4つである「Facebook」「Twitter」「LINE(LINE@)」「Instagram」を取り上げ、基礎の基礎として簡単な特徴を説明しました。
しかし、SNSは手軽に導入できる代わりに、自社に合ったSNSを選び、しっかりとした戦略を立てて運用しなければほとんど効果はありません。各SNSの拡散性やユーザーとの繋がり方など特徴を理解することが大切です。上図は、一般的に言われているSNSの特徴を簡単にまとめたものです。本文をご覧になる前に、目を通してみて下さい。
このような特徴を深堀しながら、今回は、SNSの導入するにあたり、どのような業種にどのSNSが適しているのかを説明したいと思います。
各SNSの特徴と向き不向き
◆モノでもサービスでも! 色々な業種のプロモーションに使われているSNS
Facebookは世界最大のSNSで、毎日1600万人の国内ユーザーが活用している巨大メディアです。
実名制で信頼性が高く、他のSNSよりも30代〜40代以上の利用も多いことから、web業界の企業はもちろん幅広い業態の企業がビジネスツールとして活用しています。
企業が行ったFacebookページの「投稿」に対し、ユーザーは共感やその他感情を示す「いいね!」、内容に対してコメントを行う「コメント」、投稿を自分のタイムラインに転載する「シェア」の3つのリアクションができます。
そのため、投稿がより多くのユーザーの目に触れるためにはいかに多くのアクションを獲得するかがカギとなります。
ファンとの距離を縮め、より親密度を高めるために写真や動画などの投稿コンテストや懸賞やクイズを行うのも有効です。
(自社HPに誘導するキャンペーンサイト(サッポロビール)と、タイムライン内で懸賞を行うオーストラリア公式ページ。Facebook内で行う方が単純なアクション率は高い。)
ただし、投稿のタイミングや内容などでユーザーのタイムラインに表示される確率が大きく変わるほか、リーチしたいと考えているユーザー層に情報を届けるためには戦略立てたきめ細かい運用が必要となります。
◆若者へのブランド認知向上や、情報伝達を得意とするSNS
Twitterは140字の短文投稿メディアで、リアルタイム性が高いことと、10代〜20代の若年層の利用が多いことが特徴です。
気に入った投稿や他の人に教えたい情報は自分のタイムラインにワンタッチで転載できる「リツイート」機能も多用される、拡散力が非常に高いメディアです。
匿名での利用が多いため、率直な意見交換も多く行われますが、他SNSにくらべて炎上も多く発生してしまうので、注意が必要です。
新情報やセール情報を発信していくという使い方や、自社の商品に関する面白ネタなどを投稿する企業もいます。
一見“お堅そう”な企業が、ラフなコミュニケーションを展開するというギャップで、人気を博する場合もあります。
総じてこれらは、リアルタイム性を利用し、ユーザーに流行情報を伝えられるメディアです。
他メディアよりも若年層向けの発信力が高いと考えられます。
(ユニークな投稿で知られるタニタのタイムライン)
LINE@
◆メルマガやクーポンで顧客との関係性を向上! 店舗を持つ企業や個人事業者にうってつけ
LINEはその驚異的な利用率の高さから、今や国内最強のメッセンジャーアプリといえます。
アクティブユーザーが1日3600万人と言われ、日常的な連絡手段として利用しているユーザーが多く、即効性が高いツールです。
そのなかで、企業や経営者向けにサービス展開されているのが、LINE@です。
メッセンジャーアプリという特性から、旧来のメルマガの代替として使用している企業が多いですが、注目すべきは「クーポン」の発行です。
スマートフォンにプッシュ表示が出るため、リアルタイムでクーポンの存在を知らせることができます。
発行できるクーポンは「友だち全員配布のクーポン」「1回使いきりクーポン」「期間中に何回も使えるクーポン」「抽選型クーポン(店頭で抽選して当たると割引、など)」の4種類があり、ユーザーを店舗に誘導したいタイミングに合わせて自由に発行することができるため、飲食、小売、アパレル、美容、ホテル、旅館などの実店舗を運営している法人や個人事業主に適しています。
なお、LINE公式アカウントでも同様の機能を活用することはできますが、取得には数百万単位の費用が発生することから、まずはLINE@の導入をおすすめします。
◆アパレルやコスメ、飲食業界を中心に、視覚に訴えて購買欲を刺激できるSNS
Instagramの特徴は、「画像をコミュニケーションの中心としたツール」で、手軽に投稿が可能なうえ、フィルターなどで自分が撮った写真をおしゃれに加工することも容易です。
エンゲージメント率が非常に高く、Facebookの約10倍にも登るというデータもあります。
10〜30代の女性ユーザーが中心で、投稿や閲覧が日常の一部となっているユーザーも多いため、アパレルやコスメグッズの企業にとっては格好のマーケティングツールです。
アクティブ率の高さや参加ハードルの低さから、今や多くの企業が行っている「キャンペーン」は、特定のハッシュタグをつけて写真をInstagramに投稿してもらう手法です。
ユーザーがお気に入りの商品を着用し、ハッシュタグをつけて投稿することで有名ブロガーやモデル、芸能人と共にブランドのWEBサイトに掲載される可能性があるキャンペーンや、ブランドモデルをインスタグラムで募集するキャンペーンなど、女性の夢をくすぐる使い方で莫大なフォロワーを得ることができます。
まとめ
いかがでしたか?
SNSを運用するうえで重要なことは、自社の業態に合ったSNSをユーザーのリアクションなどを見ながらきめ細かく運用していくことです。
また、各SNSの特徴に応じた運用を行うことで、それぞれ異なるユーザーを獲得することができます。
「いいね!」や「フォロー」を獲得しただけではユーザーはまだ潜在顧客の状態です。
広く潜在顧客を囲い、SNSを使用したコミュニケーションを継続的に図っていくことでユーザーを顕在顧客化し、売り上げのUPにつなげていきましょう。
(監修:ソーシャルメディアラボ編集長 大久保亮佑)
(編集:創業手帳編集部)