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ETD、ETA、ETSの違いや意味とは?貿易用語ですか?

ETDとは、Estimated Time of Departureという英語表現の略語で、出発(出荷)予定日/出発(出荷)予定時刻を意味します。
ETAとは、Estimated Time of Arrivalという英語表現の略語で、到着予定日/到着予定時刻を意味します。

どちらも元々は貿易用語で、船舶や航空機での輸出入、物流の現場で使用されることが多い言葉です。フォワーダー(貨物利用運送事業者)やメーカーの輸出入部門などでは、国内外の連絡において日常的に使われています。
しかし最近では、貿易や物流以外の事業でも、海外取引や出張の際など広い場面でビジネス用語として用いられるケースがあります。貨物の取引だけでなく、人間の出発や到着にも使える言葉なので、旅行業や観光業でもよく使用されています。空港やフライト情報を提供するWebサービスなどで「ETD」「ETA」の単語を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

一方で、ETSEstimated Time of Sailing(もしくはShippingやShipment)を略した用語です。日本語では主に出港予定日と訳されます。時刻を指す意味で使っても問題ありませんが、実態としては、ほとんど「日」を指す形で使われます。
ETSはETDとほぼ同じ意味で使用されますが、sailing=出航・出港という単語からも分かるように、基本的に貿易や物流の現場でしか使用されません。また、あくまでも船での輸送に関する用語なので、航空での輸送や輸出入については用いられません。

改めてまとめると、以下のような形になります。

【ETD】
意味:荷物・船・飛行機・人などの出発予定日時
使用シーン:貿易・物流・旅行関連を中心に、海外取引等で使用されるビジネス用語

【ETA】
意味:荷物・船・飛行機・人などの到着予定日時
使用シーン:貿易・物流・旅行関連を中心に、海外取引等で使用されるビジネス用語

【ETS】
意味:ETDとほぼ同じ
使用シーン:船での輸出入などに使われる貿易用語・物流用語

今度は実際の使い方を見てみましょう。

例えば、取引先に自社の納品予定や輸送予定を知らせたい場合は、英文メールなどで以下のように表現することができます。

【例1】
We hereby inform you of our delivery schedule as follows:
・ETD (Tokyo, Japan): June 6th, 2020
・ETA (Shanghai, China) : June 20th, 2020

<日本語訳>
弊社の配送スケジュールについて、以下のとおりご連絡いたします。
・出荷予定日(日本・東京):2020年6月6日
・到着予定日(中国・上海):2020年6月20日

また、旅行の日程表などでは例2のように使われます。

【例2】
Itinerary
Day1 : 9:00 a.m. – ETA JFK Airport, New York
Day2 : 16:00 p.m. – ETD to Washington, D.C.

<日本語訳>
旅程表
1日目:午前9時 – JFK空港(ニューヨーク)に到着予定
2日目:午後4時 – ワシントンD.C.に向けて出発予定

ETDやETAをどの位置に置くか、あるいは前後をどう繋げるかといった決まりは特にありません。
表などでは、ETD/ETAと併記して1つの項目にまとめてしまう書き方も多く見られます。
また、【例1】のように箇条書きを取り入れると、簡潔かつ誤解が少なく相手に伝わるため、活用してみるとよいでしょう。

このように、出発予定や到着予定を表すのに便利なETD、ETAですが、貿易・物流・旅行業界以外では、まだあまり馴染みのない略語として受け止められる場合も少なくありません。
不慣れな相手とのコミュニケーションにおいては、最初は“ETD(Estimated Time of Departure)”と省略せずに記載し、誤解のないようにしておきましょう。

特にETDに関しては、稀にEstimated Time of “Delivery”、つまりは「配達予定」の意味として使う人もいるので注意が必要です。
こちらは出荷予定日を伝えたつもりだったのに、相手は配達予定日だと思っていたということがあっては、ビジネス上の大きなトラブルにも繋がりかねません。逆のケースも起こり得るので、相手がETDと記載している場合は慎重に意味を確認しましょう。

略語全般に言えることではありますが、ETD、ETA、ETSといった用語を使う際には、ミスコミュニケーションが生まれないよう注意を払いながら、上手くムダを省いて業務の効率化を図りましょう。

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