【PVとCVの違いは?】ホームページで対策したい20のこと|チェックリストを無料配布!
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起業を考えている方や創業して間もない方の中には、これから会社のホームページを作成する方も多いことでしょう。
会社ホームページの運営においては、PV(ページビュー)とCV(コンバージョン)の違いを理解しておくことが大切です。
とは言うものの、
- PVって何?
- PVとCVの違いは?
- 自社はPVとCV、どっちを重視すればいいの?
そのように考えている方も多いと思います。
そこで今回は、PVとCVの違いや関係性についてわかりやすく解説していきます。
さらに、PVを増やすための20の対策をチェックリストにまとめました。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
反響の出せるホームページを作りたい起業家の方は、ぜひ本記事を参考にしてください!
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この記事の目次
PVとは
PVとは、Page Viewの略で、ホームページが表示された回数のことです。日本語では(ページビュー)と言います。
PVを集計することで、ホームページがどのくらい見られているのかを分析することができます。PVはホームページの反響を把握するための重要な指標となります。
PVの計算方法
PVは下記のような計算で集計されます。PVを理解する上で、基本的な考え方となりますので確認しておきましょう。
- 1日にホームページが1000回見られると1000PVです。
- 1日平均1000PVのホームページは、月間(30日の場合)3万PVです。
- 月間平均3万PVのホームページは、年間42万PVです。
上記では、『ホームページ全体のPVを集計』した計算です。PVはページごとに集計することもできます。
1日1000回見られるホームページの各ページごとのPVの例です。
- トップページ:50PV
- 商品紹介ページ
- └A商品:300PV
- └B商品:150PV
- └C商品:50PV
- 会社紹介ページ:45PV
- 導入事例・お客様の声:200PV
- 価格・プラン:100PV
- お問い合わせページ:5PV
上記を合計すると1000PVとなります。
PVから何がわかるのか?
PVは単なる数字でしかありません。PVを集計しただけでは何も価値を生みません。PVは分析することが大切。
では、PVを分析することで何がわかるのでしょうか?先ほどの1日1000回見られるホームページの各ページごとのPVの例を使ってご説明していきます。
PVを使ってわかること①人気がわかる
商品紹介ページでは、A,B,Cの3つの商品を紹介しています。それぞれのPVを集計したところ、
- A商品:300PV
- B商品:150PV
- C商品:50PV
であることがわかりました。
商品ごとにPVの違いがありますので、顧客ニーズに差が表れていると考えられます。つまり、A商品が一番人気ということです。
このようにして、PVを分析することで、人気やニーズの高さを把握できます。
PVを使ってわかること②強化すべきページがわかる
ホームページでは、トップページや会社紹介ページに力が入りがちです。なぜなら、自分たちの情報を発信するページであり、作りがいがあるからです。
しかし、PVを分析すると違う視点を得ることができます。顧客が求めている情報はトップページ(50PV)や会社紹介ページ(45PV)よりも、導入事例やお客様の声(200PV)だということがわかるからです。
この例の場合、導入事例やお客様の声のページを強化することによって、PVが増やせる可能性があります。
PVを使ってわかること③問題点がわかる
PVを分析することで、ホームページが抱えている問題点がわかります。
全体のPVは1000PVもあるのに、お問い合わせページは5PVしかありません。商談につながるお問い合わせページは、会社ホームページにとって重要なページのひとつです。
にもかかわらず、1日1000PVに対して5PVは少ない気がします。現状のPVを分析することで、こうした問題点が把握できるのです。
問題が把握できれば、その対策を考えることができます。例えば、お問い合わせページへの導線がわかりやすくする、お問い合わせページのボタンのデザインを変更する、お問い合わせボタンを大きくするなどです。
- お問い合わせページのPVが少ない(現状把握)
- お問い合わせの導線がわかりづらい(仮説)
- お問い合わせの導線改善(対策)
- 対策後の集計(検証)
PVを分析することで、ホームページの問題点を把握し改善ができます。
PV重視型のサイトの特徴
特にPVが重視されるサイトには以下の特徴があります。自社サイトの目的と照らし合わせてみましょう。
- 不特定多数の人が閲覧するサイト
- 購入や申し込みを必要としないサイト
- クリック型の広告を収入源とするサイト
それぞれを解説していきます。
不特定多数の人が閲覧するサイト
例えば、公的機関(国や市役所のホームページなど)の場合、多くの人が閲覧を目的に利用します。ホームページを提供する側も情報提供をすることが目的です。
また、大企業が自社や商品のブランディングを目的とする場合も、不特定多数の方に閲覧してもらうことが目的となっています。
このように不特定多数の人が閲覧するサイトは、PVを重視するサイトと言えるでしょう。
購入や申し込みを必要としないサイト
例えばニュースサイトのように購入や申し込みを必要としないサイトもPV重視型のサイトと言えるでしょう。
特にニュースサイトの場合は、PVの多さがメディアとしての価値になっています。
また、電車の経路検索や天気予報のサイトなども、何かの購入や申し込みを必要とせず、情報提供することが目的となっています。
購入や申し込みが無くても、PVが増えることがそのサイトの価値である場合はPV重視型のサイトとなります。
クリック型の広告を収入源とするサイト
ポータルサイトやブログなど、クリック型の広告を収入源とするサイトもPV重視型のサイトと言えます。
ポータルサイトやブログは、たくさんの人に閲覧してもらうことで広告をクリックしてもらい、広告収入を得ることが目的となっています。
そのサイトで何かの購入や申し込みをするのではなく、広告をクリックしてもらうことが目的なので、より多くのPVが必要です。
こうしたクリック型の広告を収入源とするサイトもPV重視のサイトです。
CVとは
CVとは、conversionの略で、ホームページでの成果や目的が達成されることを言います。日本語では(コンバージョン)です。
ホームページの目的を達成することで、具体的な価値に転換できることからコンバージョンという言葉が使われています。
ホームページの目的によって、CVにはいろいろな種類が考えられます。
- ECサイトのCVは、顧客が購入に至った数
- 求人サイトのCVは、会員登録や求人への応募数
- BtoBサイトのCVは、お問い合わせや資料請求の数
自社のCVは何にあたるのかを明確にしておきましょう。
CVを獲得する3つのメリット
ホームページでCVを獲得する主なメリットは以下の3つです。
- ホームページの反響を売上に転換できる
- ホームページの反響を集計・分析できる
- CVの目標に向かって改善ができる
それぞれを解説します。
ホームページの反響を売上に転換できる
CVを獲得することでホームページの反響を売上に転換することができます。
街のレストランで考えてみましょう。お店のホームページでは、お店の写真やメニューを紹介しています。しかし、CVを獲得していなければ、ホームページがどのくらい売上に貢献しているのかを把握することは難しいです。
そこでCVを獲得するようにしてみます。具体的には、お店のホームページに予約フォームを設置し、そこで予約を受け付けるようにするのです。
ホームページのCV(予約)が増えれば、お店の売上アップに貢献できます。
CVを獲得していなければ、どれだけPVが増えていても、その反響をお店の売上に転換できているのかがわかりませんでした。CVを獲得すれば、ホームページの反響が売上に転換できていることがわかるのです。
ホームページの反響を集計・分析できる
CVを獲得することで、ホームページの反響を詳しく集計・分析できます。
例えば、街のレストランのホームページであれば、PVを集計することで、どのくらいの人に見られていて、どのページが人気なのかを把握することができます。
しかし、実際にどんな人が見ているのかは、CVを獲得しなければ詳しく知ることはできません。
予約というCVを受け付けることで、実際にどんな人がお店のホームページを見ているかがわかります。CVを分析すれば、年代や性別、住所などから顧客の属性を分析できるでしょう。
家族連れの予約が多いのであれば、お子さまメニューのご案内を充実させることでCVをアップすることができるかもしれません。若い女性の予約が多いのであれば、スイーツ系やヘルシーな料理ののメニューを充実させることで、CVをアップすることができるでしょう。
CVの目標に向かって改善ができる
CVを獲得することで、ホームページの運用の目的が具体的になり、CV数を目標にすることができます。
CVを増やすための対策を考えたり、CVの情報をもとに今後のホームページ運営の改善ができたりします。
CV目標を達成するためにできることを考えれば、ホームページもお店自体もどんどん活気を増していくことでしょう。
CV重視型のサイトの特徴
PVよりもCVを重視するサイトは以下のような特徴があります。
- 商品購入を目的としたサイト
- お問い合わせや資料請求を目的としたサイト
- 予約や会員登録を目的としたサイト
それぞれを解説します。
商品購入を目的としたサイト
例えば、ECサイトのように商品購入を目的としたサイトはCV重視型のサイトと言えます。
Amazonや楽天のようなECモール、企業が個別に運営するECサイトなどは、PVを増やすことよりもCVを増やすことが目標になります。PVはCVを増やすための手段に過ぎません。
極端に言えば、商品購入を目的としたサイトなら、どんなにPVが低くても目標のCVが達成できればOKなのです。
お問い合わせや資料請求を目的としたサイト
例えば、商品やサービスの紹介サイトは、商談につながる見込み客(リード)の獲得を目的としています。こうしたお問い合わせや資料請求を目的としたサイトもCV重視型のサイトと言えます。
商品やサービスの紹介サイトなので、多くの人に見てもらうことも大切です。しかし、企業の本質的な目的は商談につながる見込み客の獲得。
お問い合わせや資料請求というCVが発生することが重要であり、PVを増やすことは目的達成のための手段となります。
予約や会員登録を目的としたサイト
例えば、旅行の予約サイトやサブスクリプションの動画配信サイトなどは、予約や会員登録の完了が目的となっています。
利用者を増やしてPVを増やすことも大切ですが、PVはあくまでもCVを獲得するための手段です。
予約や会員登録が増えることが、サイトの価値を大きくするようなサイトもCV重視型のサイトです。
ホームページにおいてPVは重要な指標のひとつ
PV重視型のサイトはもちろん、CV重視型のサイトにおいても、PVは重要な指標となります。
なぜなら、CVの発生する割合を下記の計算式で求めることができるからです。
※CVRはセッション数やクリック数などでも求められます。
1000PVで10CV発生すれば、CVRは1%です。20CVを目標にするならば、2000PVまでPVを増やすか、CVRを2%に上昇させる必要があります。あるいは、CVRを1.5%にして、PVを1334まで上昇させるという計算もできます。
PV型であっても、CV型であっても、PVを上げることは重要な指標です。
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まとめ PVとCVの違いについて
今回は、PVとCVの違いについて解説しました。
ホームページの目的によってPVを重視すべきか、CVを重視すべきかが変わります。自社のホームページが、PV・CVのどちらを重視すべきかを明確にしておきましょう。
PVを増やすことはCV型重視型であっても大切。CVを伸ばすためには、CVRを計測しつつPVを増やす必要があるからです。
今回の記事は、PVを増やすための20の対策『チェックリスト』by創業手帳を無料で配布しています。
ホームページの作成でお悩みの方、PVやCVが思うように伸ばせていない方は、ぜひご活用ください。
(編集:創業手帳編集部)