プロトタイプとは?種類や作り方・注意点を解説

創業手帳

効果的なプロトタイプの作り方を詳しく解説


プロトタイプとは、思いついたアイデアを開発するために使う試作モデルです。
プロトタイプを作成できると、ユーザーへのデモンストレーションや制作者との打ち合わせも初期段階でも可能になります。
この記事では、プロトタイプの基本と効果的な作り方をはじめ、メリットとデメリット、作成する際の注意点を含めて解説します。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

この記事の目次

プロトタイプとは


プロトタイプとは、試作モデルを表す言葉です。英語ではPrototypeと表記されています。

プロトタイプはモックアップ(模型)と似ていますが、作る目的が異なります。アイデアを形にできるプロトタイプは、主に商品企画部門で注目されているものです。

プロトタイプの目的

プロトタイプは、構想中のアイデアを具現化するための試作モデルです。

考案者は 開発前に希望するイメージを伝えますが、その人のイメージや希望を正確に伝えるのは、なかなか難しいものです。
しかし、プロトタイプがあると、企画者の頭の中だけで考えているアイデアが実現性を帯びたものになります。

つまり、プロトタイプを作成する目的は、開発途中の早い段階で完成品を確認することです。
社内で商品やサービスについて説明する時に、アイデアが可視化されたプロトタイプがあることで、正しく理解してもらえるでしょう。
また、ユーザーに商品やサービスを使ってもらうことも可能です。

プロトタイプが注目される理由

プロトタイプは、社内外にいる利害関係のある人(ステークホルダー)とプロダクトのアイデアを持ち、それを商品にしたい人の間で注目されています。
以下には、プロトタイプが注目される理由と、その可能性をまとめました。

デザインプロセスを効率的にしたいため

プロトタイプは、デザインのプロセスを効率化できる方法です。
商品のアイデアを持つ人が、そのアイデアをプロトタイプとして提示できます。
提示されたプロトタイプを見て、どこに問題があるのか、どこを改良する必要があるのかを話し合い、改良案を考えることも可能です。

ステークホルダーへアイデアを伝えやすいため

プロトタイプは、社内外にいる利害関係のある人(ステークホルダー)に対して商品のアイデアを伝えやすいものです。
社内外には商品開発の知識に疎い人もいますが、そうした人もプロトタイプを見ることで商品のアイデアを理解できます。
異なる立場のステークホルダーがプロトタイプで可視化されたアイデアに触れ、それぞれの意見を伝えられます。

早期に顧客がプロダクトに触れられるため

プロトタイプがあれば、顧客は早期にプロダクトを実際に確認できます。
実際にプロダクトに触れた顧客の反応を見られる点が優れており、その反応や意見を受けて商品開発を進められます。
実際に触れる商品や、利用できるサービスをプロトタイプとして作れば、顧客の生の反応が得られるでしょう。
良い意見もあれば、好ましくない意見もあるかもしれませんが、すべてを開発に活かせます。

プロトタイプモデルと似ているその他の手法

システム開発手法には、プロトタイプの他にも種類があります。

ワイヤーフレーム

ワイヤーフレームとは、Webページの大まかなコンテンツやレイアウトを示した構成図です。
PDFやパワーポイントなど、電子ドキュメント形式で作成されます。

プロトタイプとは違い、色や細かい装飾といったデザイン面のことは考えず、何をどこに配置するのかを決めていきます。
ホームページを作るときは必ずと言っていいほど利用されるメジャーな手法です。

アジャイル

アジャイルは小さな開発サイクルを繰り返しながら進める手法です。
早期リリースから改善が必要なサービス向けで、開発期間が短く、修正や変更にも柔軟に対応できます。
プロトタイプとの大きな違いは、アジャイルでは本番のシステムを用いることです。
また、アジャイルではステークホルダーからのフィードバックを受けながら開発のフェーズを短期間で繰り返すことになります。

中小規模のシステム開発なら、月額制のアジャイル開発がおすすめです。
スピード感のある開発ができます。

ウォーターフォール

ウォーターフォールは1つずつ工程を確認しながら進める開発方法です。
高いクオリティが求められる大規模な開発向けで、予算や人員の把握や高い完成度が期待できます。

ウォーターフォールとプロトタイプの大きな違いはシステムの完成イメージを確認できるタイミングです。
プロトタイプ開発が要件定義後に完成イメージを確認できるのに対し、ウォーターフォールでは検収のタイミングまで確認や操作ができません。

スパイラル

システムを機能別に分けて、それぞれ検証する開発手法です。
品質が求められ発注者が不慣れな開発向けで、仕様やスケジュールの変更が簡単で、発注者とのズレを避けられます。

プロトタイプモデルと相性のいいプロジェクト

プロジェクトの要件定義が不明確な場合、プロトタイプがおすすめです。
イメージを可視化して具体的に詰められるためです。

また、発注側がシステム開発に不慣れで、工程を確認しながら進めたい場合も、プロトタイプを使うと良いでしょう。
その上で小中規模の開発で目が行き届く範囲なら、調整がしやすく意見のズレを解消していく作業もしやすくなります。

プロトタイプを作成するメリット・デメリット


プロトタイプを作ることにはメリットとデメリットがあります。
作ると良いこと(メリット)だけでなく作らない方が良いこともあり、作ってもデメリットによって損をするかもしれません。
プロトタイプを作成する前に、メリットとデメリットを比較して作った方が良いか検討しましょう。

プロトタイプを作成するメリット

商品開発をする人にとって、プロトタイプの作成にはいくつかのメリットがあります。
以下にプロトタイプのメリット3点をまとめました。

完成品のイメージを伝えられる

プロトタイプは、開発しようとしているプロダクトの魅力や特徴をしっかりと相手に伝えられるものです。
作成することでアイデアが可視化されるため、完成品を想定した商品を見せられます。
試作品として商品のイメージを見られることで、商品に関係するステークホルダーが商品をより正確に検討できます。

仮に、プロトタイプを作らずに、商品のイメージを伝えた場合を考えてみましょう。
例えば、開発段階で「○○を○○の形状にして」といったようにイメージしたものを言葉で表現して伝えたとします。
言葉を尽くせば、イメージを具体的に伝えられる可能性が高まりますが、受け取り側のイメージは開発者側の言葉とは完全に同一ではありません。
「丸く」と伝えると、一般のイメージでは円のような形態をイメージしますが、ボールのような球体や、楕円のような丸をイメージする場合もあります。
こうしたイメージも、言葉ではなくプロトタイプを作ることで、形態を正確に伝えられます。

製品・サービスの質が高まる

プロトタイプにより完成品のイメージを伝えることで、製品やサービスの内容を検討することも可能になり、質を高められます。
アプリやソフトウェアであれば、バグの問題が起こるかもしれません。
また、開発側がまったく意図していなかった使い方をされ、不具合が生じる恐れもあります。これは、プロトタイプを使ってもらうことでわかることです。
消費者に使ってもらった結果を踏まえて、商品やサービスの仕様を消費者の使い方に合わせたり、事前にバグを回避するよう仕様を変えたりすることが可能です。

認識のズレが生じにくい

チームで商品開発を行う時、取り組むプロジェクトでの認識統一し、認識のズレを防げます。
あらかじめ試作品で完成形の全体像を把握できるため、チームメンバー全員で共通の認識を持てます。
開発段階の会議でも、プロトタイプを見れば商品のどの部分の仕様についてを話し合っているかがわかり、認識のズレが起こりにくいため、チームの一致団結もしやすくなるでしょう。

早期に顧客がプロダクトに触れられる

プロトタイプであっても実際にプロダクトとして発売された商品を顧客は早期に手にすることができるのです。
プロダクトに触れることで顧客の正直な反応を見ることができます。
そしてその反応によって改善していけるのもプロトタイプのメリットです。

プロトタイプを作成するデメリット

プロトタイプの作成は、前述のとおりメリットが多いものです。しかし、プロトタイプを作ることでデメリットを感じることもあります。
プロトタイプはメリットを得られますが、作成や共有までには手間がかかり、時間も必要です。
特にどういった点がデメリットなのか、以下に詳細をまとめました。

面倒である

いわずもがな作成が面倒である点は、デメリットのひとつといえます。
プロトタイプを作成し、商品やサービスを試してもらい、もらった意見を反映することは、骨の折れる作業でもあります。

プロトタイプなしに正規の商品やサービスを作れば、プロトタイプを作る手間や時間をかけずに商品化・サービス提供が可能です。
完成品そのものを試してもらうことでプロトタイプ作成の手間は省けますが、プロトタイプがない場合は、消費者やステークホルダーの意見を汲み切れない場合もある点に注意が必要です。

商品の販売(サービス提供)まで時間がかかる

プロトタイプを作るためには時間がかかります。これは、その分商品やサービスを作り、提供するまでに工数がかかることを意味します。
プロトタイプを作るだけで完成品に至らない場合は、当然のことながら金銭を得ることができません。
また、プロトタイプを複数作成する時間や仕様変更を行うことで、時間だけでなくコストもかかります。

大型プロジェクトには向かない

プロトタイプは、大規模なプロジェクトに向いていません。
関わるメンバーの数が多いプロジェクトでは、作ったプロトタイプを確認を取るべき人も増えます。
多くのスタッフのスケジュールを調整して、プロトタイプで認識を共有しながら進めるのは難しいものです。

また、プロトタイプで確認するのは効率もよくありません。
プロトタイプは、小中規模のプロジェクトに向いているものでしょう。

仕様変更を繰り返すとコストが増大する

プロトタイプで仕様を見て、変更できる点はメリットですが、それを何度も変更を繰り返すとプロジェクトの進行が妨げられます。
発注側の担当者が初心者の場合、実現が難しい無理な要望を伝えることもあるでしょう。
プロトタイプで仕様の変更をすることも大変なコストや時間がかかります。

また発注者側と開発側の意見が対立してしまうと、プロジェクトそのものが破綻する可能性もあります。
プロトタイプで仕様を皆が見られるために起こりえる問題に注意が必要です。

意見の対立が多くなることがある

プロトタイプ開発は試作品をユーザーに確認してもらいながら進めていく方式です。
そのため試用についても徐々に決めていくような形になります。

すると、依頼者側が細かな要望をいろいろと出してくることもあります。
もしアプリやソフト開発に理解のない人が要望を出すときには、無茶な要望になる可能性もあります。
その結果、依頼する側と開発する側で対立してしまうかもしれません。

スケジュールや進捗管理が難しい

プロトタイプでの開発では、スケジュール管理が難しくなります。
開発にかかる工数がプロトタイプの作成や改良のせいで増えるためです。
また、工数は繰り返しおこなう必要があります。

そのため、プロトタイプを使う時、製作期間を多めに見積っておくことが必要でしょう。

プロトタイプの種類と作り方


実際にはどのようなプロトタイプがあるのか、その種類と作り方について紹介します。
プロトタイプは、3種類に分類でき、種類ごとに役割や作り方が分かれています。

ファンクショナルプロトタイプ

ファンクショナル(実用的・機能的)なプロトタイプのことです。ファンクショナルプロトタイプは、製品の動作をチェックするために使います。
主にアプリの開発で多く使われており、動きのシミュレーションを可能にするものです。
機能を体験させるために、動くことを見せられれば、見た目は醜くても問題ありません。

ユーザーが行った操作に対し、正しい動きをするかどうか、問題が発生しないかどうかなどを確認し、問題点の抽出を行います。
また、ユーザーが実際に使用していると仮定したシミュレーションも可能です。

デザインプロトタイプ

商品のデザインを表現するためのプロトタイプです。具体的なデザインや形を加えた試作品で、見た目を完成品に近付けたものです。
完成品のデザインを見られ、色やマークの位置などを検証や改善できます。
紙の模型で作るプロトタイプもあれば、インターネット上で共同作業できるツールもあり、デザインを共有できます。
情報設計の段階で、紙に手書きで簡易的にプロトタイプ(紙のプロトタイプ)を作成することが多くあります。
この段階のプロトタイプはデザインの具体性が低い「低忠実度」と呼ばれているものです。
ワイヤーフレームやコンセプトさえ決まっていれば、経験が無くても作成できます。

コンテクスチュアルプロトタイプ

コンテクスチュアルとは「文脈的」を意味する言葉で、コンテクスチュアルプロトタイプはユーザーがストーリーに価値を認知するかどうかのプロトタイプです。
このプロトタイプは商品やサービスを使っている様子を動画や静止画で表すものです。

実際にその商品やサービスを使うイメージを、消費者に持たせられます。
プロトタイプを通して、消費者は商品を実際に使ったような疑似体験ができ、それによってユーザーがストーリーに価値を認知するかどうかを検証することができます。

プロトタイプを作成する時の進め方


プロトタイプを作成するやり方を簡単に解説します。
プロトタイプは型によって進め方も異なるため、型ごとに作り方や使い方をまとめました。

模型

模型タイプのプロトタイプでは、店内の様子などを表現します。
例えば、レストランやホテルなどを模した空間をダンボールで作り、人形を使ってロールプレイングをします。
人形を動かすことで、人の動線を確認することも可能です。
実際に人間を使ってロールプレイングをするのは大変ですが、模型の中で人形を動かすだけのロールプレイングなら簡単で手間もかかりません。

実際の開店時と同じように人形を動かしてみると、動かしにくかったり、顧客を模した人形が倒れたりするなどの不具合があるかもしれません。
スムーズにいかなかったポイントをまとめ、プロトタイプの段階で反映させます。
不具合が解消できたら、模型に似せて店の設計をすると良いでしょう。

ペーパープロト型

イメージしたデザインを印刷した紙で作るプロトタイプです。
紙を切って貼って商品を表現しますが、スマートフォンなどのモバイル系のアイデアを表現したい時に向いている型です。
Webサイトのプロトタイプでは、たとえば評価する側がWebサイトのボタンに見立てた箇所をクリックした際、テスト実施側が人力でページ内の動作を表現します。

画面に出る地図や画像、文字列を見てもらい、フィードバックをもらいます。
もらったフィードバックをもとに改善し、プロトタイプの段階でアイデアをより良くします。

ストーリーボード型

模型タイプやペーパープロト型のプロトタイプで表現しにくい時におすすめの方法です。
ストーリーボード型は、4コマ漫画のようにイラストで示します。
人が困っている様子を描き、それを解決する流れを描きます。

ストーリーボードは、商品・サービスを利用したユーザーの体験を理想のストーリーとして表現するフレームワークとしても有名です。
ストーリーボードとはプロダクトやサービスのユーザー体験をイラストや画像を使ってストーリー化する手法で、アイデアを具体化するため使われています。

プロトタイプを作る際の注意点


プロトタイプを作り、商品やサービスを開発する際、注意したいことがあります。
あくまでも試作品であり、完成された製品を作ることとは違う点を認識することが大切です。
プロトタイプを作る時に、注意したい点を解説します。

丁寧に作りすぎない

丁寧に作りすぎず、アイデアを形にすることだけを心がけてください。
最初から完成品を目指して作りこんでしまうことがよくあります。
最初は手書きで構わないので簡単にプロトタイプを作成し、それをたたき台にして検証や開発を重ねましょう。
時間をかけないで作る点がポイントで、その後のPDCAサイクルで時間をかけて開発します。

完成品に近付けようと細部まで丁寧に作ると、時間もコストもかかってしまいます。
質は後からブラッシュアップすると考え、まずは気軽に形にしてみるという姿勢が必要です。

失敗を恐れない

丁寧に作りすぎないことと同じく、失敗を恐れずにとりあえずアイデアを形にし、その後のPDCAサイクルで時間をかけて開発します。
検証と改善を幾度となく繰り返していくことで、より良い商品やサービスを開発することが可能です。

失敗を恐れていると、ついやり始めが遅れてしまうだけでなく、失敗を気にしすぎて心身ともに疲れてしまうこともあるかもしれません。
また、一度作成したプロトタイプがうまくいかず、疲れたり落ち込んだりしてしまうと、もらった様々な意見を反映させ、改良をする作業が滞る恐れもあります。
失敗を重ねた先により良い商品やサービスがあると認識して、失敗ありきでプロトタイプの作成を行います。

常識にとらわれない

商品やサービスを開発する時には、常識にとらわれすぎないように気をつけてください。
プロトタイプを作って商品を顧客に試してもらう機会を得たら、常識では考えにくいものを作り、消費者の反応を見ることが大切です。

プロトタイプを作る時は、作成する過程も楽しみましょう。まずは開発する人が楽しいと思う商品やサービスを作ることが大切です。

また、意見を出し合う際には、柔軟な対応をすることも大事です。自分の常識にとらわれると、相手の意見に聞く耳を持てないこともあります。

プロトタイプを活用する場面


プロトタイプを活用できる場面は様々あります。プロトタイプはどのような時に使われるのか、紹介します。

クライアントがシステム開発に不慣れなプロジェクトを請け負う時

クライアントがシステム開発を発注した経験があまりない場合、自分たちがどんなシステムを求めているのかをはっきりイメージできないケースがあります。
その場合、プロトタイプを作成することでクライアントが具体的なシステムをイメージして、発注要件の内容を整理しやすくなります。

受注の際にクライアントからの要望をプロトタイプにしてコミュニケーションを取り、細かい要件や仕様について具体的に詰めていけます。
こうしたやり方なら、クライアントが不慣れな案件でも、プロジェクトをスムーズに進めることができるでしょう。

新規のプロジェクトを受ける時

新規のプロジェクトの場合、商品やサービスといった成果物の完成イメージが関係者の頭の中で作りにくい場合が多くなります。
そのため、プロトタイプで形にしてイメージを擦り合わせておけば、プロジェクトを成功に導きやすくなります。

新規立ち上げのものでも、プロトタイプによって発注者と認識をすり合わせできるため、トラブルも避けられる可能性が高いです。
また、チーム内で完成品の認識を共有し仮説を検証できるため、最終的に発注者のニーズを最大限に反映したものを作ることができます。

学習の場

学習の場でプロトタイプを作成すると、アイデアを形のあるものにすることで学習チーム内での理解の違いを認識し、相互でアイデアを共有でき、チームの結束を高めることができます。
結束によって、さらなるアイデアを出しやすくなるでしょう。
思いを形にすることで他人の意見を聞き気付くこともあるため、チームの理解、学習を促進することにもつながります 。

説明したい時

プロトタイプがあることで、チームの中全ての人にアイデアや考えていることをスムーズに分かってもらうことができます。
また、開発途中の早い段階でプロトタイプを見せて説明することで、改善のアイデアを出し合えます。

プロトタイプを作成すると、機能なども見るだけで分かりやすくすることが可能です。
ユーザーや会社の上層部など、開発のことを分かっていないステークホルダーにも説明が分かりやすくなります。

試作品テスト・アンケート調査

プロトタイプは、実際にユーザーに使ってもらい、その反応により改善すべきかこのままで進めるかを判断するテストにピッタリです。
アイデアをイメージだけで伝えるのではなくて、実際にユーザーが触れられるプロトタイプがあれば、より正確な反応が期待できます。

ユーザーは説明だけで行うアンケート調査にはあまり熱心になれません。
多くの人は、それよりもプロトタイプのような商品やサービスを実際に使用できる調査を好む傾向があります。

まとめ

プロトタイプの制作には様々なメリットがあります。プロトタイプを用いた開発により、より高品質な製品やサービスを作れます。

手間やコストがかかり、工数が増えるなどのデメリットもありますが、アイデアを可視化してプロトタイプを共有でき、顧客の反応を見られることはとても有益です。
また、結果として商品やサービスの満足度を上げることにもつながります。商品開発で手詰まり感があったら、プロトタイプを作ってみましょう。

創業手帳の冊子版(無料)は、資金調達や節税など起業後に必要な情報を掲載しています。起業間もない時期のサポートにぜひお役立てください。
関連記事
3Dプリンターを活用したビジネスとは?事業の幅を広げる活用術まとめ
デジタル化に乗り遅れたくない経営者必見!DX推進人材とは?役割やスキルから採用方法まで

(編集:創業手帳編集部)

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す
今すぐ
申し込む
【無料】