オンライン教室はどのように開業したらいい?立ち上げ方・始め方を紹介
オンライン需要が加速!今注目されるオンライン教室の始め方と成功するためのポイントとは
コロナ禍でオンライン教室の需要が高まりつつあります。
従来は対面でレッスンを行っていたヨガや英会話、ピアノ、学習塾など様々なスクールでオンラインレッスンをスタートしています。
しかし、まだまだオンライン化へ移行できていない教室も少なくありません。
需要が拡大しているオンライン教室に移行したいと思っているけれど、どう始めたらいいのかわからないという人もいるでしょう。
そこで今回は、オンライン教室の始め方や成功するためのポイントについて解説していきます。
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この記事の目次
まずは何から始める?オンラインレッスンの始め方
オンラインレッスンを始めるためには、従来のやり方と変えなければいけないため準備が必要です。何から準備したらいいのかわからない人もいるでしょう。
まずは、オンラインレッスンの始め方からみていきます。
1.開業する目的・ターゲット・ルールを決める
オンライン教室を開講するためには、開業する目的やターゲット、ルールを決めましょう。
ターゲットを明確にすると、利用している人の満足度が高くなる傾向があります。
満足度が高まれば口コミによる宣伝効果も期待でき、さらなる集客につなげられるというメリットも享受できます。
また、オンライン教室のルールを決めておくと、トラブルの回避にもつながり、安心して利用できる教室だと感じてもらいやすくなります。
2.機材の準備・Webサイトまたはプラットフォームの準備
開業の目的とターゲットを決めたら、機材の準備をしましょう。
オンラインレッスン用のアプリやマイク、カメラが付いているパソコンまたはスマートフォン、インターネット環境は、最低限必要となります。
さらに、生徒を募集するためのWebサイトやプラットフォームも用意が必要です。
リアルタイムで指導するのであれば、ライブ配信機能が必要不可欠です。動画コンテンツを販売するなら、決済機能や販売管理機能も必要となります。
3.開業届を提出
オンライン教室を開講し個人事業主としてビジネスをスタートするつもりなら、開業届を提出します。
オンラインでレッスンを行う場合でも、ビジネスを立ち上げるという点では従来の対面式の教室と変わりません。そのため、開業届を提出する必要があります。
開業届は、開業してから1ヶ月以内に提出しなければいけない
4.講師の確保
自分だけでレッスンを運営していこうと考えているなら問題はありません。
しかし、英会話教室や学習塾のようにある程度生徒数を確保するのであれば講師が複数必要です。
オンラインレッスンは対面よりもコミュニケーションが難しくなるため、慣れている講師の採用をおすすめします。
さらに、わかりやすくレッスンができる講師であれば、生徒からの評判も良くなりやすく、魅力的な教室だと感じてもらえる可能性が高まります。
5.集客・運用開始
スタートする準備が整ったら、集客を行い、運用開始します。
オンライン教室の集客方法として一般的に採用されているのは、SEOやWeb広告、SNS広告といったものがあります。
SEOは、検索エンジン最適化のことで、Googleなどの検索エンジンでレッスン名を検索した時に上位に表示されやすくすることです。
必要なコンテンツを充実させることが重要なポイントになるので、理解を深めておきましょう。
ターゲット層を絞り込んで集客したいと考えている場合は、Web広告やSNS広告の方が効率的に集客できます。
開業に必要な機材や道具
オンライン教室を開業するためには、機材や道具の準備も必要です。
しかし、オンラインレッスンをやったことがないと、何を用意すればいいのかわからないと悩んでしまう人もいるでしょう。
オンラインレッスンを始めるときに用意すべき機材や道具について、具体的にみていきます。
必ず準備すべき機材・道具
どのようなレッスンにも、共通して必要となる機材や道具があります。
準備しておくと安心できる最低限必要な機材は以下の通りです。まずは基本的なものだけ用意しておき、あとから足りないものを足していくこともできます。
カメラ付きパソコン・タブレット
オンライン教室を始めるのであれば、大画面で生徒さんの様子を確認できるようにパソコンやタブレットを用意しておくのがおすすめです。
ノートパソコンにはマイクとカメラが内蔵されているものもあります。
しかし中には、内蔵されていないタイプもあるので注意しなければいけません。内蔵されていない時は、マイクなども準備してレッスンに備えましょう。
タブレットの場合は、マイクもカメラも内蔵されているのですぐにスタートできます。
ネット環境・Wi-Fiルーターなど
インターネット環境はオンライン教室をスタートするなら必要不可欠です。レッスン中に音声や映像が途切れるなどすると、生徒さん側はストレスを感じてしまいます。
安定した通信環境を整えるために、携帯電話の通信回線を使うのではなくWi-Fi環境を準備しておきましょう。
ルーターが古いと通信速度が遅くなってしまう可能性があるので、必要に応じて買い替えも検討する必要があります。
パソコン固定するのであれば、より通信が安定する有線LANの使用もおすすめです。
イヤホン・ヘッドホン
パソコンやタブレットなどのスピーカーから相手の音声を出すと、マイクが音声を拾ってしまうので聞き取りにくくなってしまいます。
きちんとコミュニケーションを取るためにも、イヤホンやヘッドホンを使ってマイクの音声を拾わないようにすることもポイントになります。
ただし、Bluetoothで接続するタイプは音ズレが大きくなりやすいので、可能であれば有線で接続しましょう。
ダンスレッスンやヨガレッスンなど動きが必要な場合を除けば、有線のタイプがおすすめです。
レッスン内容によって必要なもの・あると便利なもの
必ずしも必要ではありませんが、レッスンの内容によってはあると便利な道具もあります。
オンライン教室を始めるにあたり、用意しておくと便利で快適にレッスンを行えるようになる道具は以下の通りです。
マイク・ヘッドセット
マイクとヘッドセットは、用意しておいて損はないでしょう。
最近のパソコンやスマートフォンに搭載されているマイクは高性能なのであえて新たに買わなくても問題ありませんが、カフェなど雑音がある場でレッスンをするといった場合は別で用意しておくのがおすすめです。
マイクとヘッドホンがセットになっているヘッドセットを使えば、口元の音声を拾いやすくなります。
英会話教室などの場合は、用意しておくとレッスンの満足度が向上しやすくなります。
三脚・アームスタンドなど
オンラインレッスンで使うカメラを固定する三脚や、スマートフォンを固定するアームスタンドも用意しておくと便利です。
対面レッスンと異なり、講師の見え方も限定されてしまうのがオンラインレッスンです。
画面がぶれたり、画面越しの講師の姿が良く見えなかったりすると、生徒さんがストレスを感じやすくなってしまいます。
そうなることを防ぐためにも、三脚やアームスタンドは用意しておくのがおすすめです。色々なタイプがあるのでレッスンのスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
広角レンズ・広角Webカメラ
ミラーレスカメラを使う場合は交換用の広角レンズ、パソコンを使う場合は広角のWebカメラも用意しておくと便利です。
ダンスのように動きが大きいレッスンをする場合などは、特に広角レンズが重宝します。
広角レンズを使用することにより、部屋が狭くてカメラからの距離が取りにくいといったケースでも、広い範囲を撮影できるようになります。
また、動きがあるレッスンを行うのであれば、自動でピントを合わせてくれるオートフォーカス機能が付いた機器もおすすめです。
アプリ・ツールを使ってオンラインレッスンを立ち上げよう
オンラインレッスンをスタートするには、アプリやツールを使う必要があります。
レッスンに使えるアプリやツールはいくつもあり、どれを選んだらいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
続いては、オンラインレッスンに使えるアプリやツールをピックアップしてご紹介します。
Zoom
Zoomは、利用者数が多いツールです。オンライン教室でレッスンをする際にも、使用されているケースが多く見られます。
主催者がミーティングを予約するとURLが発行されるので、それを参加する生徒さんにシェアしてクリックしてもらうという流れです。
簡単にレッスンに入れるので、パソコンの操作に慣れていない生徒さんでも使いやすいのが魅力です。
録画機能や、Googleカレンダーなど外部サービスと連携できる便利な機能があるのも、Zoomを使うメリットだと言えます。
Skype
Skypeは、オンラインコミュニケーションツールの老舗とも言えるビデオ通話サービスです。
主宰する側も参加する側も、アプリをダウンロードしたり、アカウントを登録したりする必要がありません。
また、招待リンクに有効期限もないので手軽に利用できるのがSkypeの大きなメリットです。
ビデオ通話をした記録は、30日間だけクラウドに保存されるという仕組みになっています。
以前は比較的メジャーなツールだったので、使い慣れているという人も多いと考えられます。
LINE
LINEは、普及率がかなり高いアプリです。グループを作成してビデオ通話ができるので、オンライン教室にも向いています。
アカウントは必要ですが、スマートフォンを使っている人なら大半の人が日常的に使用しています。そのため、オンラインレッスンに導入しやすいツールのひとつです。
グループでビデオ通話をする場合は、時間制限がなく、最大で500人まで参加可能です。ただし、録画機能はついていません(2022年9月現在)。
FaceTime
FaceTimeは、iPhoneやiPadなどiOSを搭載する端末間で通話やビデオ通話ができるツールです。
Appleのデバイスに標準搭載されていることから、安心して利用できます。また、アプリを新たにインストールする手間もかからず、特別な設定も必要ありません。
AndroidやWindowsのパソコンでは使えないので、利用できる人が限定されっるのはネックとなるポイントです。
それでも対応している機器を持っているなら、選択肢のひとつとして使えるようにしておくと良いでしょう。
YouTube
YouTubeは、オンライン配信を行うと大人数で視聴ができるというメリットがあり、ウェビナーの利用に最適です。
画面共有をするには別のアプリが必要になりますが、カメラの映像をそのまま映すだけなら問題ありません。
ただし、生徒さんとのコミュニケーションはチャットだけなので対面レッスンのようなやり方が難しくなってしまいます。
どちらかというとセミナーを行う際に便利なツールだと言えます。
オンラインレッスン成功の鍵は集客!
オンライン教室をスタートし、成功させるためには集客が重要になります。集客が初めてだと効率的な方法などがわからず悩んでしまうケースもあります。
そのため最後に、オンラインレッスンで集客するためのポイントについてみていきましょう。
導線の準備
オンライン教室の存在を多くの人に知ってもらうためには、導線の準備が大切です。
レッスンを認知してもらうという入り口から申し込みをしてもらう出口まで整える必要があります。
効率的に導線を作るには、Webサイトや各種SNSを上手く活用することがポイントです。
Webサイトの制作が難しいといったケースでは、SNSアカウントから申し込めるようにするという流れも良いでしょう。自分に合った導線を検討し、導入してみてください。
SNSで集客する
SNSを活用した集客で成功しているオンライン教室もあります。
SNSを利用するのであれば、ターゲットとなる層が利用しているSNSを2種類ほどに絞って運用するのがおすすめです。
オンラインレッスンをするのが初めてで慣れていない人がSNSで集客をする場合は、1種類からスタートしてみても良いでしょう。
生徒さんになる可能性があるユーザーが有益だと感じる発信を行うことも、SNS集客を成功させるためのポイントです。
ノウハウなどを出し惜しみしないようにすると、より集客につなげやすくなります。
生徒目線を大事にする
オンライン教室は、講師となるあなたにとって初めての取り組みになるでしょう。そのため、緊張してしまうのは当たり前です。
しかし、生徒さんも同様にオンラインレッスンに慣れていない人が多いです。初めてのレッスンはお互いに緊張してしまうかもしれません。
受講する側の視点に立って考えてみると、導線やレッスンの流れをより考えやすくなります。
対面レッスンに通っている生徒さんに、オンラインならどのようなツールが使いやすいかなどを聞いてみるのも良いでしょう。
体験会を実施する
オンライン教室で行っているレッスンの様子や動画を公開してみたり体験会を実施したりするのも、集客につなげられます。
どのようにレッスンが行われているか気になる人は少なくありません。
初めてのオンラインレッスンに不安を感じている人もいるので、それを解消するためにも体験会を行うのはおすすめです。
問題なくレッスンが受けられるとわかれば、そこから申し込みにつながる可能性は大いにあります。
まとめ
昨今の状況を鑑み、オンライン教室をスタートするケースは増えつつあります。
WebサイトやSNSを使った集客を効率的にできれば、スムーズにレッスンをスタートできます。
ターゲットとなる層がどのようなSNSを使っているのかリサーチしておきましょう。
個人事業主としてオンライン教室をスタートする場合は、創業手帳に掲載されている情報をチェックするのもおすすめです。
起業に役立つ情報が詰まっているので、ぜひご活用ください。
(編集:創業手帳編集部)