注目のスタートアップ

知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」を手がける「Mujin」が27億円調達

company

2023年12月6日、株式会社Mujinは、総額27億円の資金調達を実施したことを発表しました。

これにより、シリーズCラウンド全体の資金調達額は総額150億円となります。

Mujinは、汎用的知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」や、ロボットビジョンシステム「Mujinビジョン」、知能ロボットハンド「Mujinハンド」などを開発・販売するコンポーネント事業、知能ロボットソリューションやAGVソリューションを提供するソリューション事業、各社のニーズに沿った生産システム構築を請け負うエンジニアリング事業を展開しています。

「Mujinコントローラ」は、産業用ロボットに知能を与え、自立的に環境変化に応じた動作を可能とする知能ロボットを実現するコントローラーです。

産業用ロボット以外にも、自社開発の3Dビジョン・ロボットハンド・AGV(無人搬送車)・コンベヤなどと連携させ、工場・物流倉庫の大規模な自動化ソリューションをワンストップで提供しています。

引受先である日本郵便株式会社とは、郵便局・物流センターなどの物流業務効率化の実現に取り組みます。

今回の資金調達(およびシリーズCラウンド)により以下の項目を強化します。
・次世代型物流エンジニアリングサービス専門事業/部門のさらなる拡大
・知能ロボットコントローラーや3Dビジョンシステムのさらなる高度化と多機能化への技術投資
・モバイルロボットやデバンニングロボット等の新製品の市場投入
・さまざまなロボット製品含む自動化トータルソリューションをワンストップで提供する会社体制の構築
・現在高成長中の欧米事業の拡大


工場や物流倉庫などでは、業務効率化・省人化・自動化のために数多くのロボットが積極的に導入されています。

とくに産業用アームロボットは、多様な領域で幅広く採用されているロボットの一例です。

アームロボットは、掴む部品の形状・動作・軌道などをプログラムする「ティーチング」と呼ばれる初期設定を必要とします。この作業は専門家が行わねばならず、部品の種類が増加した際や、ロボットの配置や作業内容が変更された際などには、都度ティーチングが必要となり、このティーチング作業の効率化や自動化が求められていました。

近年のAIの大幅な発展は、このロボットのティーチングの自動化という革新をもたらし、近年急速にAIロボットの導入が進められています。

AIロボットは自身で対象を認識し、対象に最適な動作や力で作業を行うことができます。今後、多様な領域で作業の自動化を目的にこれらAIロボットの導入が進められていくことでしょう。

Mujinは、主要メーカー10社のロボットアームに接続可能な汎用的知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」などの提供を通じ、AIロボットの普及を促進しています。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AGV BtoB Mujin Mujinコントローラ コンポーネント システム ソリューション ファクトリーオートメーション ロボット ロボットハンド ワンストップ 株式会社 構築 汎用的 生産システム 知能ロボットコントローラー 自動化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

共同購入型越境ECサービス運営の「douzo」が1億円調達
2021年6月23日、株式会社douzoは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本の商品を安く海外に届ける共同購入型越境ECサービス「DOUZO」を運営しています。 海外では高価で買…
無料でインドネシア・シンガポールなどASEANの主要なECモールに出品できるECプラットフォーム「ECインスタント」がリリース
2020年9月8日、株式会社イー・エージェンシーは、「ECインスタント」を開始したことを発表しました。 「ECインスタント」は、10商品(SKU)まで無料で商品登録でき、販売から在庫管理まで販売手数料…
アバターの自動生成・編集システム「AVATARIUM」やNFT 3DCGマーケットプレイス「Pocket Collection」提供の「PocketRD」が4.5億円調達
2021年11月12日、株式会社PocketRDは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アバターの自動生成・編集システム「AVATARIUM」や、NFT 3DCGマーケット…
見込み顧客の検討状況を可視化する「GRiX」を提供する「AimyTech」が6000万円調達
2024年11月6日、AimyTechは、6000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AimyTechは、見込み顧客の検討状況を可視化するツール「GRiX」を開発・提供しています。 営業資料…
デジタルファブリケーション技術を活用した建築設計事業などを手掛ける「VUILD」が1.4億円調達
2022年7月29日、VUILD株式会社は、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、コクヨ株式会社、小豆島ヘルシーランド株式会社、株式会社スピーディ、野原ホールディ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集