注目のスタートアップ

ARグラス用ディスプレイモジュールなどを手がける「Cellid」が資金調達

company

2023年11月17日、Cellid株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

Cellidは、薄型で没入感のあるWaveguideを搭載したARグラス用のディスプレイモジュールと、空間認識ソフトウェア「Cellid SLAM」の開発・提供を行っています。

「Cellid SLAM」は、ARグラス向け以外に、汎用カメラでも利用可能な産業別ソリューションを開発・提供しています。

今回の資金は、量産体制と品質管理体制の確立、プロセス開発の加速、ソフトウェア開発・販売の推進に充当します。


AR(拡張現実)は、デジタルデータやコンテンツを現実空間に重ね合わせて表示する技術です。

現在の私たちは、デジタルデータにアクセスするために、スマートフォン・タブレット・PCのディスプレイを見る必要があります。たとえば何らかのアナログな作業をしたい場合に、これらのディスプレイでマニュアルや指示などを見ながら行うと、視線の行き来などが必要となり、生産性が低下します。

AR技術はデジタルデータを現実空間に重ね合わせて表示することで、現実世界とデジタル世界を融合させたシームレスな体験を提供します。

たとえば製造業では、デジタルデータを視界に表示するARグラスを着用することで作業者がハンズフリーで必要なデータを表示・確認し、高度なコミュニケーションをとることができます。

この現実世界とデジタル世界の融合を実現するためには、スマートフォンのカメラやARグラス、ヘッドマウントディスプレイなどの特定のデバイスが活用されます。

ARグラスは次世代のスマートデバイスとして期待されています。たとえば、2023年6月5日にはApple社「Apple Vision Pro」を発表しています。

Cellidのディスプレイモジュールは、明るく、広い視野角を持ち、メガネ型に適した薄さを実現しています。これらの要件は、ディスプレイ機能の高性能化と小型化を両立するものです。

また、Cellidのディスプレイモジュールは、世界で初めてFOV(視野角)60度を実現しています。ARグラスの視野角は、ユーザーの没入感や快適性に大きく影響するものであり、自然に見える視野角として最低でも60度が求められていました。

Cellidはこのディスプレイモジュールによりマーケットリーダーとなることを目指しています。

事業の大きな成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AR ARグラス Cellid Cellid SLAM FOV Waveguide XR ウェイブガイド スマートグラス ソフトウェア ディスプレイ ディスプレイ・モジュール ディスプレイモジュール モジュール 半導体 拡張現実 株式会社 次世代デバイス 空間 視野角 認識 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ネイリストに直接予約できるアプリ「Nailie」を提供する「ネイリー」が8.2億円調達
2024年7月3日、株式会社ネイリーは、総額8億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ネイリーは、ネイリストに直接予約できるアプリ「Nailie(ネイリー)」を提供しています。 ネイ…
植物をさまざまな環境ストレスから守るバイオスティミュラント資材を開発・販売する「アクプランタ」が4.8億円調達
2024年3月15日、アクプランタ株式会社は、総額約4億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アクプランタは、植物をさまざまな環境ストレスから守るバイオスティミュラント資材を開発・販…
Generative AIをゲーム開発に用いるツールを開発する「Witchpot」が1,200万円調達
2023年4月3日、株式会社Witchpotは、1,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Witchpotは、Generative AIをゲーム開発に用いるツールの開発、ゲーム開発でGe…
グループ企業を通じ金融サービスや金融メディアを展開する「モニクル」が13億円調達
2023年9月6日、株式会社モニクルは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 モニクルは、2013年に設立した株式会社ナビゲータープラットフォームと、2018年に設立した株式会社On…
「シンプルフォーム」が7億円調達 法人調査プロセス自動化クラウド「SimpleCheck」を正式リリース
2022年6月15日、シンプルフォーム株式会社は、約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これまで非公開であった資金調達ラウンドと金融機関からの借入も合わせると、累計約10億円調達しています…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集