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換気の効率化により電気代を削減するIoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD」などを提供する「cynaps」が2億円調達

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2023年5月16日、cynaps株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

cynapsは、IoT対応のCO2モニタリング/換気アラートシステム「hazaview(ハザビュー)」や、「hazaview」の遠隔監視技術を活用したIoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD」などを提供しています。

「BA CLOUD」は、換気状態を監視し自動制御するシステムです。CO2濃度・温度・湿度の複合センサーにより室内の人の減少・不在を検知し、人がいない場合の無駄な換気をカットすることで、電気代を削減します。

1つの契約で、1部屋だけの小規模な店舗から、15階建程度のビルまでカバーすることが可能です。

また、料金体系は、削減できた電気代の一部を徴収するモデルとなっており、導入にかかるコストは発生しません。

換気状態の監視をするなかで、換気設備の故障や老朽化なども検知可能です。

今回の資金は、「BA CLOUD」の開発と営業・マーケティングの強化に充当します。


地球温暖化対策のため世界的に省エネ設備の導入が推進されています。

企業では環境対策、脱炭素化、コスト削減のために新たな省エネ設備への買い替えや、省エネを実現するマネジメントシステムなどの導入が進んでいます。

エアコン(空調機)は、室内に快適な環境をつくるための重要な設備であり、いまや導入していない事業者はかなり珍しくなっています。

一方、エアコンはエネルギーを多く消費し、環境負荷の高い設備のひとつとして挙げられます。

たとえば、日本における家庭の消費電力のうち空調が占める割合は、冬場のピーク時で30%、夏のピーク時で58%と非常に高い比率になっています。

そこで消費電力を抑えるためエアコンにおいては省エネ化に向けた開発が大きく進められ、毎年新たな製品が市場に出ているほか、家庭・企業においても設定温度を上げる・下げるなどして、節約することが求められています。

一方、こうした家庭・企業ができる節約対策は、快適性とトレード・オフの関係にあります。BtoCの事業者の場合、顧客に快適な環境を提供する必要があることから、こうした設定温度の調節による節約はあまり選びたくない施策でもあります。

cynapsは、この課題を解決するため、換気を適切に制御することで、空調の効率を改善し、結果的に電気代を削減するIoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD」を提供しています。

換気はコロナ禍において注目されたように、人間が室内において快適かつ安全に過ごすために重要な取り組みのひとつです。一方、換気機器は室内の汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り入れる際に、エアコンで調節した温度をある程度喪失してしまいます。

「BA CLOUD」は、人が存在しない、あるいは少ないなどの理由で換気を必要としない場合の換気を抑制することで、空調の効率を改善します。

cynaps株式会社のコメント

このニュースを受けまして、cynaps株式会社 代表取締役 岩屋雄介氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

「省エネ換気クラウド BA CLOUD」について、費用対効果が高いと、多くの企業様からお問い合わせや高いご評価を頂いているため、今回の資金で営業及び開発の体制強化を行い事業を拡大してまいります。

・今後の展望を教えてください。

まずは換気をきっかけにあらゆる商業施設の省エネを実現していきますが、他にもエネルギー損失を改善できるポイントが沢山隠れていますので、それらの対策を行っていき、将来的には建物全体の省エネはもちろんのこと、省人化も含め、建物すべてを総合的に効率化していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

資金調達の裏には沢山のドラマがあり、色々な困難に立ち向かい、粘り強く辛抱してやり続け、やっと手にいれられるものだと痛感しています。しかし、あきらめないで続ければ必ず実現するので、あきらめないことが大事だと思います。あと、お金の使い方や集め方は、よく調べてよく計画して、慎重に進めることをお勧めします。磯崎先生の「起業のファイナンス」は必ず読んでください。

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