注目のスタートアップ

「松竹」がNFTにより「推し活」を支援するWeb3スタートアップ「プレイシンク」に出資

company

2023年5月11日、松竹株式会社は、CVCである松竹ベンチャーズ株式会社が運営する「松竹ベンチャーズ1号投資事業組合」を通じ、株式会社プレイシンクに出資したことを発表しました。

プレイシンクは、NFT技術を活用したさまざまなサービスを開発・提供しています。

LDH JAPANが手掛ける総合エンターテインメントプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」のライブ「BATTLE OF TOKYO TIME4 Jr.EXILE」における来場者への「来場証明NFT」配布、Web3情報メディア「ブロックチェーンゲームインフォ」の運営、Jリーグオフィシャルライセンス許諾のブロックチェーンゲーム『トレサカ Jリーグ』などを手がけています。

プレイシンクは、松竹ベンチャーズが主催するアクセラレータープログラム「Shochiku Accelerator2022『Entertainment Festival』」に採択され、2022年12月に開催されたDemoDayで、「スタートアップ大賞」を受賞しています。

今回の提携により、松竹が持つIPコンテンツや運営する劇場や映画館などのオフラインにおけるアセットと、プレイシンクが持つWeb3技術・サービスを活用した事業連携をさらに強化し、新たな体験価値を創出・提供していきます。


NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を活用し、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータを記録したデジタルデータのことです。

従来のデジタルデータはコピーや改竄が用意であったため、販売した著作物の不正な流通を防ぐことは困難でした。

そのため企業はプロテクト技術に投資したり、データそのものを販売するのではなく、自社プラットフォーム上で閲覧する権利をユーザーに販売するといった形で対策を行っています。

一方、こうした取り組みはコストがかかるものであり、さらに閲覧権利を販売するというビジネスモデルは、サービスが終了してしまうとユーザーが二度とデータにアクセスできなくなってしまうというリスクが指摘されており、新たな仕組みが求められています。

NFTはデジタルデータにおけるこれらの課題を解決するものとして注目が高まっています。NFTを活用することで、低コストで追跡可能かつ、ユーザーにとって価値のあるデジタルデータを提供・流通できるようになることから、さまざまな領域で活用されています。

たとえば、アニメ作品のIPを保有する企業が、アニメのデジタル原画をシリアルを入れて販売したり、オンライン上でのトレーディングカードを実現したりといった事例があります。

プレイシンクは、企業におけるNFT活用を支援するため、NFTを活用したサービスの企画・開発などを行っています。

新たなビジネスの創出には資金が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ NFT NFTゲーム Web3 トレサカ Jリーグ プレイシンク ブロックチェーン ブロックチェーンゲームインフォ 松竹 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療の研究開発を行う「イノバセル」が27億円調達
2022年7月21日、イノバセル株式会社は、総額27億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イノバセルは、切迫性・漏出性便失禁と、腹圧性尿失禁を治療するための細胞治療薬の研究開発を展開しています…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が3億円調達
2022年4月12日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、西日本鉄道株式会社、第一交通産業株式会社などです。 EVモーターズ・ジャパンは、…
灯油自動発注配送管理システム「GoNOW」提供の「ゼロスペック」が2.3億円調達
2020年11月11日、ゼロスペック株式会社は、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 灯油の自動発注配送管理システム「GoNOW」を開発・運営しています。 顧客の灯油タンク…
ライブコマース事業を展開する「Cellest」が資金調達
2023年7月19日、株式会社Cellestは、資金調達を実施したことを発表しました。 Cellestは、ライブコマーサーの育成・サポート、ライブ配信のプランニング、ライブコマース事業を新規に立ち上げ…
【8月23日】起業家むけ「気になるニュース」まとめ
8月23日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 金融庁、統合地銀の貸出金利を監視 金融庁が、統合・合併した地方銀行の貸出金利監視に乗り出します。政府主導で地銀の再編…

大久保の視点

世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
IVSの進化・IVS京都2024現地レポート&島川敏明代表インタビュー
今年のIVSは何が違うのか スタートアップの代表的なイベントである「IVS(アイブイエス)」が、7月4日から6日まで京都市で開催されました。IVSの中で実施…
(2024/7/6)
「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」優勝は物流自動化のRENATUS ROBOTICS安藤 奨馬さん:賞金1000万円獲得!
日本最大級のピッチコンテスト「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」が2024年7月5日(金)に開催されました。 優勝(スタートアップ京都国際賞)…
(2024/7/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】