注目のスタートアップ

BtoB決済サービス「ハヤメル/オクラス」などを提供する「Payment Technology」が資金調達

company

2022年12月5日、株式会社Payment Technologyは、資金調達を実施したことを発表しました。

Payment Technologyは、法⼈向け売掛金早期回収サービス「ハヤメル」、買掛金立て替え払いサービス(後払いサービス)「オクラス」、給与前払いサービス「前払いできるくん」・「前払いできるくんLITE」、デジタル給与払い福利厚生サービス「エニペイ」、無料クラウド請求書サービス「タダで請求書クラウド」を提供しています。

「ハヤメル」は、請求書発行サービスとクレジットカード決済を組み合わせることで、売掛金の早期回収を実現するサービスです。

このサービスで請求書を発行すると、通常よりも短い振込期限・カード決済のみという制約があるものの請求金額が1%オフになるという選択肢を請求先企業に提示することができます。これにより請求企業は本来よりもすばやく売掛金の回収を行うことができます。

「オクラス」は、請求書の支払いをクレジットカードでの決済を利用することで最大53日延長できる買掛金・未払い金の支払い延長サービスです。

今回の資金は、需要増加に対応するための運転資金、多様な決済サービスに対しての需要増加を見据えたオンラインマーケティングの強化に充当します。

BtoB取引では、商品・サービスの提供から販売代金・委託料の入金が1か月~3か月後になることがあります。この実際の取引から支払いまでの期間のことを支払いサイトといいます。

この支払いサイトが長い場合、請求元企業の資金繰りに問題が生じることがあります。たとえば建設業は材料費や外注費などの支払いが先行するにもかかわらず、工事代金の入金は工事の完成後と支払いサイトが長いため、資金繰りに苦しむケースが多いようです。

近年はこの課題を解決するため、請求書を専門の事業者に売却することで通常よりも早期に資金を回収できるサービスであるファクタリングサービスをオンラインから利用できるようにしたクラウドファクタリングサービスなどがよく利用されています。

一方、Payment Technologyの「ハヤメル」は、クラウドファクタリングとは異なるアプローチによって売掛金の回収を短縮するサービスです。

「ハヤメル」は、請求先企業に、通常よりも短い振込期限・カード決済のみという制約があるものの支払金額が1%オフとなるという請求書を発行することで、売掛金のスピーディな回収を実現するサービスです。

請求先企業は通常の振込期限も選ぶことができるため、「ハヤメル」導入にあたって請求先企業へのデメリットは存在しないといえるでしょう。

国内では起業したてでは法人カードが作れないことが多いほか、作れたとしても実用に値するほどの利用限度額ではないことから法人カードの普及率が低かったのですが、近年は法人カードの利便性に注目が集まり、スタートアップや中小企業でも発行できる法人カードが登場しています。

こうした状況からも、Payment Technologyのサービスは今後もさらに成長していくことが予測されます。

資金繰りは創業期において重要な要素です。もし資金繰りが上手くいかなければ、黒字なのに事業を畳まなくてはならないこともあるからです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の資金繰りや、キャッシュフローを見極めるためのノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Payment Technology オクラス キャッシュフロー タダで請求書クラウド ハヤメル ペイメント・サービス 売掛金 後払い 支払い 決済 給与前払い 請求書
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フリーランス向け報酬即日払いサービス「先払い」提供の「yup」が1.3億円調達
2020年7月29日、yup株式会社は、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フリーランス向け報酬即日払いサービス(オンライン型ファクタリング・サービス)「先払い」を提供して…
フリーランス向け業務管理ツールを提供する「Tooon」が資金調達
2023年1月16日、Tooon株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Tooonは、フリーランス向け業務管理ツール「Tooon(トゥーン)」を開発・提供しています。 「Tooon」は、ポ…
マルチモバイル決済プラットフォーム「elepay」などを展開する「ELESTYLE」が「三井住友カード」と資本業務提携
2024年3月4日、ELESTYLE株式会社は、三井住友カード株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 モバイル決済ソリューションを中心としたFintechの領域の推進における協業につ…
分散台帳・ブロックチェーンの「Orb」が小売店にタブレットを無償で貸し出す「NIPPON Platform」と業務提携
2019年9月10日、株式会社Orbは、NIPPON Platform株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 独自の分散台帳・ブロックチェーン関連技術「Orb DLT」を活用したソリュ…
【8月30日】起業家むけ「気になるニュース」まとめ
7月29日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 個人情報利用規制 公取が独禁法違反の類例4種を発表 公正取引委員会が29日に、個人情報のデータ利用規制について、独禁…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集