注目のスタートアップ

インタラクティブ動画テクノロジー「Tig」を提供する「パロニム」が「博報堂プロダクツ」と資本業務提携

company

2022年9月29日、パロニム株式会社は、株式会社博報堂プロダクツと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

パロニムは、動画内に、商品の購入ページ・クーポン・ストーリー分岐などの情報・ボタンを表示できるテクノロジー「Tig」を開発・提供しています。

商品・クーポンは動画を見ながらストックできるため、動画の視聴を阻害することがありません。

また、ユーザーが動画中のどの部分に興味を持ったか、リンク先にどれだけアクセスしたかといった視聴行動データや、動画をタップしたヒートマップを取得できます。

「Tig」を利用した動画を制作できるサービスをSaaSとして提供しているほか、顧客企業のニーズ・環境に合わせ、各種要素をライセンス提供しています。

さらに、ライブ配信に特化した「Tig LIVE」では、リアルタイムでも情報誘導が可能です。

博報堂プロダクツとの提携により、両社の強みを活かし、クライアントの動画コマース領域の課題に共同で取り組みます。

具体的には、「Tig」独自の動画視聴データを活用したコンテンツ制作や、新しい買物体験を実現する動画ソリューションの開発を行います。

インタラクティブ動画とは、動画上にタップやクリックができるリンクなどが設置された動画のことです。

たとえばファッションアイテムの情報や購入ページの表示や、ストーリーのある動画であれば選択肢によって分岐するストーリーなどを実現できます。

これまでの動画は一方的に情報が与えられるだけでしたが、インタラクティブ動画はユーザーが能動的にアクションできるため、動画の視聴率やエンゲージメントが向上するというメリットがあります。

動画中に登場する商品の情報や購入ページを表示できるため、新たなマーケティング手法としても高い注目を集めています。

また、動画×商品の販売といえば、中国で急激な勢いで成長しているライブコマースがあります。

ライブコマースとは、インフルエンサーなどが生配信で商品を紹介・販売する新たなECの形です。

視聴者がコメントでき、紹介を行っている者がリアルタイムで答えるという双方向性が大きな特徴です。

中国のライブコマース市場は2017年にはほぼ存在しなかったのですが、2021年には約2兆元(約35.7兆円)という巨大な市場となっています。

国内においても初期に参入を試みたメルカリや楽天の例がありましたが、あまり奮わずに撤退しています。

一方、コロナ禍においてライブコマースを開始したBEAMSやユニクロなどの例があり、こちらは一定の成果をあげているようです。

百貨店などの小売業は売上減少が大きな課題となっているため、ライブコマースなどに取り組む例も増えてきています。

動画は情報量が多いメディアとしてデジタルマーケティングにおいて注目されています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期におけるSNSやインターネットを活用したマーケティング・ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC インタラクティブ テクノロジー ライブコマース 動画 株式会社 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

超音波認知症治療機器「LIPUS-Brain」を開発する「サウンドウェーブイノベーション」が3.5億円調達
2023年4月3日、サウンドウェーブイノベーション株式会社は、総額約3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サウンドウェーブイノベーションは、創業者・取締役会長で東北大学名誉教授の…
「SoftRoid」が1億円調達 建築工事の全工程を網羅的に記録するクラウド型AIサービス「zenshot」をリリース
2022年9月16日、株式会社SoftRoidは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「zenshot(ゼンショット)」の正式版をリリースしたことも併せて発表しています。 「ze…
中国市場向け日本酒販売事業を展開する「Sake RD」が1.2億円調達
2022年10月5日、株式会社Sake RDは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Sake RDは、中国市場での日本酒販売・消費体験向上のため、2022年4月末に創業した…
リフォーム業に特化した現場管理支援事業を展開する「デジタルクランプ」が資金調達
2024年8月13日、株式会社デジタルクランプは、累計約8500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 デジタルクランプは、リフォーム業に特化した現場管理支援事業を展開しています。 BPaaSに…
ワークサンプルテスト型新卒採用アセスメントツール「Job-T」提供の「キャリアエッセンス」が3,000万円調達
2021年6月22日、株式会社キャリアエッセンスは、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 新卒学生の実務スキルを定量評価を可能とするワークサンプルテスト型アセスメントツール「Job-…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集