祝・初開催!都が主催の女性経営者向けイベント「NEW CONFERENCE」レポ

創業手帳

エネルギッシュな第一回「NEW CONFERENCE」をレポートします

(2019/01/22更新)

1月22日に、東京都主催の女性経営者向けイベント「NEW CONFERENCE」が開催されました。さまざまな組織の女性代表者が集い、ビジネスの知恵や体験を共有、今後の社会貢献について議論する場で、小池百合子都知事も駆けつけました。
異なる領域で活躍する女性経営者たちによる、刺激的な講演・ディスカッションの様子をお伝えします。

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今後の女性起業家に求められる資質とは

キャシー・松井さん

最初のプログラムは、「ウーマノミクスで動かす東京」と題して、ゴールドマン・サックス証券副会長のキャシー・松井さんによる基調講演が行われました。
松井さんは、アナリストとしての視点から女性活躍推進について解説。「女性活躍と企業の成長に相関は無い?」、「女性が活躍すると出生率が下がる?」といった“通説”について、実際に検証したデータを示しつつ、女性活躍について考える時、何が事実で何が通説なのかをしっかり見極める必要があると説きました。
女性の起業家に必要な要素として、知識・資金・ネットワーク(経営者同士の交流や、メンター制度構築への支援)・公共調達・家庭、仕事の両立といったポイントを挙げ、「私は日本に来てから30年この国の女性の起業家精神は非常に高いと感じています。その精神を生かして、次の成長機会を見つけ、実現するインフラ・制度ができれば、企業および東京都、ひいては国の全体の成長につながると思います」と結びました。

佐々木かをりさん

続いての基調講演では、イー・ウーマン代表取締役の佐々木かをりさんが登壇し、「ダイバーシティが成長のキーワード」と題して講演しました。佐々木さんは、20代の時に初めて起業してから、“女性社長”として数々の困難な状況で事業を進めなければならなかったシーンも多々あったそうです。
多くの苦労・経営経験を経て、社会に女性が活躍しやすい変革を起こすためには、確かなデータとネットワークを以て、広く使われているビジネス用語で発信していくことが大事だと気づいたといいます。そこから、1996年から女性向けビジネスイベント「国際女性ビジネス会議」のプロデュースを始めたほか、女性の活躍に向けたさまざまな取り組みに携わってきました。

今後社会は「ダイバーシティ(多様性)」の重要性がますます高まり、多様化が進んだ社会では、企業や社会に貢献する力が強い人材が求められます。佐々木さんは、求められる人材になるために、提案力(自分の意見をシェアする力)、自分のマネジメント力(自分を幸せにして最大限に活躍させる地位から)、ネットワーク(人とつながり、学び、互いに価値を高め合う力)を養う必要があると伝えました。特に、ネットワークは、ただ単につながるだけでなく、“ネットをワークさせる”ために、互いのために何ができるのかを伝え合う関係であることが大事と説きました。

女性経営者のリアルなビジネスエピソードが交わされるディスカッション

基調講演のあとは、パネルディスカッションに移りました。

東京の未来をつくる~働き方、暮らし方、そして。」と題した最初のパネルディスカッションでは、エッセイストの小島慶子さん、元オリンピック女子マラソンメダリストで、アニモ・ミュージアムの有森裕子社長、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン代表理事の小林りんさん、H&M日本法人社長のクリスティン・エドマンさんが登壇し、それぞれの多彩なバックグランドから培われたビジネス・生き方のビジョンを共有しました。

特に、有森さんが現役時代にコーチから教わり、今も大事にしているという「“なんで〇〇”なんだ、という口癖を“せっかく〇〇したんだから”と言い換えると人生いろんなことが好転する」という話には、登壇者の皆さんが大きく頷きました。領域は違えど、社会的に活躍する人たちの支えとなるマインドセットや工夫には共通する部分があると感じられるセッションでした。

女性経営者の視点~事業発展における課題と経験」というディスカッションでは、コスメ情報サイト「@cosume」を立ち上げ、アイスタイル取締役・ISパートナーズ代表取締役を務める山田ユメミさん、サキコーポレーションファウンダーの秋山咲恵さん、ネットイヤーグループの社長であり、コメンテーターとしても活躍する石黒不二代さん、クラウドファンディングサービス「Readyfor」を運営するREADYFORの米良はるか代表取締役が登壇し、ビジネスを進める上でぶつかった課題・どのように乗り越えたか、経営のリアルな体験談を語りました。

米良はるかさん

秋山さんの「自己破産がリアルに考えられるほど経営が危なかった時期に、自分にとって最悪の状況をイメージしてみて、受け入れがたい状況を自分ごととして具体的に受け止めたことで先に進めました」という言葉や、米良さんの「自身が重い病を患ってパンクしそうになったときに、ビジネスパートナーから『会社のことは大丈夫だから自分の命を優先してください』とさらっと言われた時、それまで一人で抱えようとしていた気持ちが外れて楽になりました」といったエピソードが印象的でした。

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イベントにかけつけた小池知事

イベントの最後は、小池知事とイベント参加者らによる東京都への政策提言・女性活躍推進に向けた宣言の採択が行われました。小池知事は「今日得られた刺激を皆さまのビジネスの発展につなげてほしいと思います。日本におけるジェンダーギャップの大きさを伸びしろ・可能性と考え、皆さんで担い手として共に頑張り、東京が、女性で輝いている都市として世界に発信できるようにしていきましょう」と伝え、イベントを締めくくりました。

開催第一回目でありながら300人近くの参加者が集まり、経営に関わる女性の熱いエネルギーを感じられるイベントでした。東京都の女性活躍推進への取り組みが、今後もますます加速していきそうです。

イベント後に行われたダイヤ精機の諏訪貴子代表、プロノバの岡島悦子代表による参加型のトークセッションも盛り上がりました。

(編集:創業手帳編集部)

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