Instagram広告の出し方とは?仕組みや成功のポイントも解説
Instagram広告の出し方は複数!
画像や動画を使って訴求ができるInstagramでは、様々な部分に広告を掲載できます。
仕組みを把握した上でInstagram広告を運用すれば、アクセスやコンバージョンにつなげることが可能です。
Instagram広告の出し方には、Instagramのアプリ、Meta広告マネージャ、Facebookページがあります。
今回は、Instagram広告の3つの出し方、広告運用を成功させるポイントを解説します。
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この記事の目次
Instagram広告の仕組み
Instagram広告を効果的に運用するためには、広告の特徴を理解しておくことが大切です。
まずは、対応している配信形式やフォーマット、費用・課金方式、ターゲティングなど、Instagram広告の仕組みを紹介します。
配信形式
Instagram広告が掲載される位置は、フィード・ストーリーズ・リール・発見タブの4つに分けられます。
各配信形式の概要・特徴は以下のとおりです。
フィード | ・通常投稿を閲覧する画面で、フォロワーやコンテンツと関連性が高いユーザーに向けて広告が表示され、マッチ率の高さがメリット ・他社の広告やフォロワーの投稿で埋もれやすいので、クリエイティブの高い広告が必要になる |
---|---|
ストーリーズ | ・24時間で投稿が消えるストーリーに掲載できる ・新商品の宣伝やセール情報など、軽い情報や鮮度の高い情報の発信に向いている |
リール | ・60秒以内の短い尺のリール動画の間に広告を掲載できる ・動画を用いたインパクトの強い広告を出稿できる |
発見タブ | ・Instagramの検索アイコンをタップすると表示される画面 ・ユーザーの興味関心のあるコンテンツが表示されるため、アカウントへの流入や認知度向上に期待できる |
広告のフォーマット
広告のフォーマットには、シングル画像・シングル動画・カルーセル・コレクションの4種類があります。
各フォーマットの特徴と対応している配信形式は以下のとおりです。
【各フォーマットの特徴】
シングル画像 | ・正方形・横長・縦長のいずれかの画像1枚とキャプション(説明文)で構成されるフォーマット ・広告画像内のテキストは少ないほどパフォーマンスが向上する |
---|---|
シングル動画 | ・正方形か横型の動画と説明文で構成されるフォーマット ・画像広告よりもリッチな広告を出せる |
カルーセル | ・1つの投稿に複数の画像・動画を組み合わせて表示できるフォーマット ・商品・サービスの特徴や魅力などを細かく伝えられる |
コレクション | ・1枚のメイン画像・動画と複数枚のサブ画像・動画で構成されるフォーマット ・一度に複数の画像が表示され、一目で全体像がわかる |
【対応している配信形式】
フィード | ストーリーズ | リール | 発見タブ | |
---|---|---|---|---|
シングル画像 | ○ | ○ | ○ | ○ |
シングル動画 | ○ | ○ | ○ | ○ |
カルーセル | ○ | ○ | × | ○ |
コレクション | ○ | ○ | × | × |
費用と課金方式
Instagramの課金形式には、CPM(インプレッション課金)・CPC(クリック課金)・CPI(アプリインストール課金)・CPV(動画視聴課金)の4種類があります。
キャンペーンの目的によって選択するべき形式は異なるため、商材や広告の配信形式に考慮して選ぶことが大切です。
各課金形式の特徴と費用相場は以下のとおりです。
CPM | 1000回ごとに広告が表示されることで課金 | 0.2~1円/1表示 |
---|---|---|
CPC | 広告のクリック回数×単価で課金 | 40~100円/1クリック |
CPI | 広告経由でアプリがインストールされるたびに課金 | 100~250円/1インストール |
CPV | 動画を1回(15秒以上)視聴されるたびに課金 | 4~10円/1再生 |
ターゲティング
Instagram広告では、ユーザーの登録情報や行動、興味・関心などに基づいたターゲティング配信ができます。
ターゲティングの種類は、コアオーディエンス・カスタムオーディエンス・類似オーディエンスの3種類に分類することが可能です。
コアオーディエンス | ・Instagramに登録された情報やユーザーの行動履歴などに基づいてターゲティングする ・地域や年齢、言語、性別、興味・関心など細かくターゲティングの設定が可能 |
---|---|
カスタムオーディエンス | ・いいねしたユーザーやカスタマーリストの顧客情報など、すでに獲得しているユーザー情報を活用してターゲティングする ・設定が複雑化しやすいが、既存顧客への再アプローチや既存顧客を除外して新規顧客に向けて広告配信することが可能 |
類似オーディエンス | ・自社アカウントを閲覧するユーザーや既存顧客に類似するユーザーなどを指定してターゲティングする ・類似の範囲は1~10%で設定可能 |
Instagram広告の出し方は3つ
Instagram広告の出し方には、以下3つの方法があります。
1.Instagramのアプリ
2.Meta広告マネージャ
3.Facebookページ(Facebook広告センター)
Instagramはアプリから広告出稿が可能です。また、Facebookのアカウントがあれば、Mata広告マネージャやFacebookページから広告を出す方法もおすすめです。
Mata広告マネージャには、InstagramやFacebookの広告制作に必要なツールが用意されています。
Facebookページでの広告作成であれば、InstagramとFacebookの両方に広告を掲載することが可能です。
Instagramのアプリでの広告の出し方
Instagramのアカウントがあれば、アプリから気軽に広告を作成して配信できます。アプリからの広告の出し方は以下のとおりです。
1.InstagramとFacebookのアカウントを連携
アプリから広告を出すためには、Instagramのアカウントをプロアカウントに切り替える必要があります。
プロアカウントへの切り替えは、プロフィールの編集画面の下部にある「プロアカウントに切り替える」から可能です。
初回は、カテゴリの選択や公開情報の追加、連絡先情報の確認などの設定を行ってください。
2.広告ツールから投稿を選んで入力
プロアカウントに切り替えるとプロフィール画面に表示される「広告ツール」をタップして広告にしたい投稿を選択します。
アプリから広告を出す場合には、あらかじめ広告を作成して投稿しておくか、過去の投稿から反応が良かったものやターゲットに見せたい投稿を選んでください。
3.作成した広告を確認して出稿
投稿を選んだら、広告の詳細を入力します。
広告出稿の目標や広告を届けたい相手(オーディエンス)、1日あたりの予算・掲載期間など項目に沿って入力してください。
項目の入力・設定が完了したら、広告内容に不備がないかプレビュー画面で確認します。
問題なければ支払い方法を設定して、「投稿を宣伝」をタップすることで広告の制作・出稿は完了です。
審査に通過すれば、正式に広告配信がスタートします。
Meta広告マネージャでの広告の出し方
Facebookのアカウントを持っていれば、Mata広告マネージャを使って広告の作成・出稿が可能です。また、広告の分析ができるため、効率的な管理や検証ができます。
続いては、Mata広告マネージャを使った広告の出し方を紹介します。
1.ビジネスマネージャアカウントを作成
Meta広告マネージャを使ってInstagram広告に出稿するためには、事前にビジネスマネージャアカウントの作成が必要です。
専用ページからFacebookやInstagramのアカウントを使ってログインし、必要事項を入力すればビジネスマネージャアカウントを開設できます。
登録が完了すると登録したメールアドレスに届くため、認証を行うことでアカウント作成は完了です。
2.InstagramとFacebookのアカウントを連携
ビジネスマネージャアカウントを作成したら、Facebookページを作成してInstagramアカウントを連携します。
Facebookページからも広告の出稿は可能ですが、Instagramと連携しておくと操作性を高めることが可能です。
Instagramのビジネスアカウントであれば、プロフィール編集画面の「ビジネス情報」をタップします。
連携したいFacebookページを選択すると連携は完了です。
3.広告マネージャを開いてキャンペーンを作成
広告マネージャを開いたら「+作成」をクリックして、キャンペーンの目的を設定してください。
キャンペーンの目的は以下の6つに分かれており、目的に合わせて選択します。
-
- 認知度アップ
- トラフィック
- エンゲージメント
- リード
- アプリの宣伝
- 売上げ
目的を選択したらキャンペーン名を設定します。識別や管理のしやすいキャンペーン名にしてください。
なお、雇用系やクレジットカードなどの信用系、不動産系の広告であれば、特殊な広告カテゴリを選択します。
4.予算・掲載期間や配置などの広告セットを設定
キャンペーンの目的を選択したら、次に広告セットを設定します。広告セットとは、配信ターゲットや予算、掲載期間など、広告運用の方針です。
予算は1日ごとに細かく設定できるほか、特定の期間の予算が決まっていない時は「通算予算」を設定することが可能です。
オーディエンスでは、広告を配信したいターゲットの設定が可能です。年齢や地域、性別などからターゲティングができます。
広告を掲載したい位置を決めたら、広告セットの設定は完了です。
5.広告クリエイティブを設定して出稿
最後に広告クリエイティブを作成します。広告クリエイティブの作成では、画像や動画などのメディアとテキストを設定します。
すでにクリエイティブを制作している場合、プレビュー編集画面からメディアのアップロードが可能です。
配信形式に合わせた規格のメディアを用意してください。
最後に「公開する」をクリックすれば出稿は完了です。
支払情報を設定していない場合、「公開する」をタップすると支払い情報の追加ができるので、忘れず設定してください。
Facebookページ(Facebook広告センター)からの広告の出し方
Facebookページであれば、FacebookとInstagramの両方に広告を出せます。また、Instagramのアカウントがなくても広告出稿できることがメリットです。
Facebookページからの広告の出し方は以下のとおりです。
1.Facebookの広告センターに入る
Facebookのメニューから「広告センター」をクリックします。そして、「広告を作成」→「新しい広告」の順でクリックして、広告作成に入ります。
2.目標や予算などを設定
広告の目標や広告クリエイティブなど、広告配信に必要な情報を設定します。
「問い合わせを増やす」「Webサイトへのアクセスを増やす」など6つの項目から目標を選択可能です。
クリエイティブの設定では、メインとなる画像・動画やテキスト、CTAボタンを設定してください。
また、オーディエンスの設定や1日の予算・配信期間も忘れず設定してください。
3.広告の掲載場所を選んで出稿
最後に広告の掲載場所を選択して、出稿します。Instagramに広告を出すなら、「Instagram」の項目は必ず選択してください。
Facebookにも同じ広告を出稿できるため、必要であれば「Facebook」の項目も設定します。
その後、審査を通過すれば広告が配信されます。
Instagram広告を成功させるポイント
Instagram広告で成果を出すためには、様々な工夫が必要です。ここで、広告の運用を成功させるポイントを紹介します。
目的とターゲットを明確化する
まずはInstagram広告に出稿する目的とターゲットを明確にします。
誰に・何を・どのような目的で届けたいのかという視点を持つことで、キャンペーンの目的設定やターゲット設定を適切に行うことが可能です。
広告運用の目的とキャンペーンの目的が一致していなければ、効果が発揮されない可能性があります。
また、商材のターゲットに広告を届けるためには、ターゲティングが欠かせません。
ただし、ターゲットを狭くしすぎると配信される相手が限定されてしまい、期待どおりにアプローチできなかったり広告費用が高くなったりすることがあります。
クリエイティブは広告感やセーフゾーンに注意する
広告に使用するクリエイティブを制作する時は、広告感の強いものを避けて、セーフゾーンに注意してください。
広告感が強いクリエイティブは、ユーザーから嫌悪感を抱かれやすいです。
Instagramは、「インスタ映え」という言葉のとおり、おしゃれで真似したいと思われる写真や動画が好まれます。
そのため、自然体でおしゃれなテイストのものや、他の投稿と馴染むもののほうが受け入れてもらいやすいでしょう。
また、Instagramには、テキストやアイコンが表示される範囲(セーフゾーン)が存在します。
セーフゾーンを考慮せずにクリエイティブを作成すると、伝えたいメッセージや画像・動画の見せたい部分などが見えにくくなってしまう可能性があります。
特に、ストーリーズやリールはセーフゾーンが広いため、伝えたいメッセージはクリエイティブの中央部分への配置がおすすめです。
適切なハッシュタグ・CTAを設置する
適切なハッシュタグとCTAの設置は、広告のリーチ最大化につながります。
広告に適したハッシュタグを設定すれば、そのハッシュタグで検索したユーザーからの発見率を高めることが可能です。
また、CTAはユーザーに行動を起こしてもらう役目があります。
「購入する」や「詳細はこちら」など、商材や目的に合ったCTAを設置することで、ユーザーにアクションを促し広告運用の効果が高まります。
複数のパターンで反応を確認する
Instagram広告運用を成功させるためには、効果検証が欠かせません。複数のパターンを用意して反応を確認するのがおすすめです。
同じ商材でも、使用する画像・動画やキャッチコピー、CATなどを変えて複数パターンの広告を配信し、ABテストによって反応率が高いものを絞り込んでください。
ABテストを繰り返すことで、ターゲットから好まれる広告の傾向がわかり、効果的な広告を運用できるようになります。
まとめ・Instagram広告の出し方を覚えて出稿してみよう
Instagramは若者を中心に多くのユーザーが利用しているSNSであり、画像と動画を使った訴求力の高い広告を発信できるのが魅力です。
Instagramの広告からアクセスやコンバージョンにつながるケースが多いため、商材やターゲットユーザー層とマッチすれば効果の高い広告運用に期待できます。
Instagramに広告出稿するのであれば、出稿方法と手順を理解し、自分に合ったものを選択してください。
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(編集:創業手帳編集部)