キャッシュレス決済の決済手数料を一覧表で比較!相場や各サービスの手数料までご紹介
キャッシュレス決済導入には「決済手数料」が必要
近年、キャッシュレス決済は急速に普及しており、多くの店舗や事業者が導入を検討しています。
しかし、キャッシュレス決済の導入にあたっては、「決済手数料」に注意が必要です。
クレジットカードやQRコード決済などを利用するたびに発生するコストで、事業者の利益に大きく影響します。
「どのサービスを選べばいいのか?」「手数料の相場はどれくらい?」といった疑問を持っている人も多いかもしれません。
この記事では、主要なキャッシュレス決済サービスごとの手数料を比較しつつ、導入するメリットをわかりやすく解説します。コストを抑えて決済環境を整えたい人は必見です。
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この記事の目次
キャッシュレス決済で支払う手数料とは?
キャッシュレス決済を導入すると、顧客がキャッシュレス決済を利用するたびに、決済サービスを提供する会社に対して店舗側が手数料を支払う必要があります。
この手数料は、主に取引きで生じる処理やセキュリティ管理、資金移動を行う際にかかるコストを補填するためのものです。
キャッシュレス決済で支払う手数料は基本的に事業者が負担します。販売価格に上乗せすることは提供元との契約上禁止されているケースが多いです。
キャッシュレス決済のおすすめサービス手数料比較
キャッシュレス決済はサービスごとに手数料が異なります。ここからは、8つのサービスの手数料を比較してみます。
クレジットカード決済 | QRコード決済 | 電子マネー決済 | |
---|---|---|---|
PayCAS | 要問い合わせ ※中小事業者限定プランだと2.30%~ |
要問い合わせ ※中小事業者限定プランだと2.95%~ |
要問い合わせ ※中小事業者限定プランだと2.95%~ |
楽天ペイターミナル | 【スタンダードプラン】 2.20% 【ライトプラン】 2.48% 【標準プラン】 3.24% |
楽天ペイ:2.00~2.95% au PAY:2.95% PayPay、d払い:3.24% Smart Code:2.95% インバウンド決済系:2.95% |
楽天Edy、交通系電子マネー、nanaco、WAON:2.95% QUICPay、iD:3.24% |
スマレジ | 1.98%~ | 2.00%~ | 3.24% |
stera pack | 【スモールビジネスプラン】 Visa、Mastercard:1.98% JCB、アメリカン・エキスプレス🄬、ダイナースクラブ、ディスカバー:2.48% 【スタンダードプラン】 |
3.24% | 3.24% |
STORES決済 | 3.24% | 3.24% | 交通系電子マネー:1.98% QUICPay、iD:3.24% |
USEN PAY | Visa、Mastercard:2.99% その他:3.24% |
Alipay+、WeChat Pay:3.0% その他:3.24% |
交通系電子マネー:3.24% その他:3.27% |
Airペイ | 3.24% | 3.24%(Coin+は1.08%) | 3.24% |
Square決済 | 対面:3.25% オンライン:3.6% 非対面:3.75% 請求書:3.25% |
3.25% | 3.25% |
PayCAS
PayCASは、ソフトバンクグループのSB C&Sが提供する決済サービスです。
キャッシュレス決済を導入する場合には決済端末の導入やPOS連携をはじめ、複数の決済事業者と契約する必要がありますが、PayCASなら申し込みから最短1カ月で利用できます。
決済手数料は加盟店ごとに最適な条件を提案してもらえますので、問い合わせてみてください。
中小事業者限定プランを選択すると初期費用が無料になり、月額利用料は1,980円~と、コストを抑えて導入できます。
決済手数料はクレジットカード決済の2.30%~をはじめ、QRコード決済・電子マネー決済も3%を切っていることから、コストを抑えやすいサービスといえます。
楽天ペイターミナル
楽天ペイターミナルは、決済機能やタブレット、プリンター、通信機能がひとつにまとまった決済端末です。
クレジットカード決済(タッチ決済含む)、QRコード決済、電子マネー決済に対応可能です。
また、中小事業者はスタンダードプランかライトプランを選べます。
さらに、楽天ペイとクレジットカード決済は2.20~2.48%に抑えられます。楽天ペイやクレジットカード決済のニーズが高い店舗には特におすすめのサービスです。
スマレジ
スマレジは、業種や業態、規模を問わず50,000店舗(2025年4月時点のアクティブ店舗数)で活用されているPOSシステムです。
レジ機能やキャッシュレス決済対応をはじめ、免税対応や売上分析、顧客データ管理、外部システム連携など、幅広い機能が搭載されています。
クレジットカードの決済手数料は1.98%~と2%を切っており、QRコード決済の決済手数料も2.00%~と他のサービスに比べて低く設定されています。
ただし、決済手数料の適用には条件を満たさなければなりません。
stera pack
stera packは、30種類以上のキャッシュレス決済に対応しているサービスです。
スモールビジネスプランとスタンダードプランの2つが用意されており、どちらも初期コスト0円で導入できます。
決済手数料は、スモールビジネスプランはVisa・Mastercardで1.98%、JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバーでは2.48%と、クレジットカード決済は低めの設定になっています。
また、直近1年間の累計キャッシュレス売上が3,000万円以上であれば、2年目以降から毎月発生するサービス利用料(3,300円)が永年無料になります。
STORES決済
STORES決済は、導入社数が80,000社を超えるキャッシュレス決済サービスです。
国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」に準拠していて安全性が高く、他のクラウド型会計ソフトやPOSシステムとの連携可能と、利便性にも優れています。
STORES決済の決済手数料は、クレジットカード決済とQRコード決済が3.24%、電子マネー決済では、交通系電子マネーが1.98%、QUICPayとiDはそれぞれ3.24%です。
ただし、年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満で新規の中小事業者であればフリープランとスタンダードプランを選択できます。
フリープランのクレジットカード決済手数料は2.48%、スタンダードプランはVisaとMastercardが1.98%、JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバーでは2.38%です。
USEN PAY
USEN PAYは、お店の業種・業態に合わせた4つのキャッシュレスサービスを提供しています。
導入時には専任のスタッフによって書類準備から審査までサポートしてもらえるので安心です。
また、カード決済と交通系電子マネー決済の売上を翌日指定口座に振り込むサービスを実施しています。
決済手数料は4つのサービスで若干異なりますが、クレジットカード決済は2.99%~、QRコード決済が3.0%~、電子マネー決済では3.24%~となっています。
新規申し込みの中小企業限定に対して特別料率の提供を行っているため、気になる人はチェックしてみてください。
Airペイ
Airペイは、初期費用や月額費用、振込手数料などが無料で利用できるキャッシュレス決済サービスです。
77種類のクレジットカードや電子マネー、QRコード、ポイントサービスに対応しています。
特別な機材を導入する必要がなく、iPhoneからiPadがあればAirペイを使用できます。
決済手数料は、クレジットカード決済と電子マネー(QUICPayとiD)は3.24%、交通系電子マネーが2.95%、Coin+では0.99%、QRコード決済では2.95%です。
定期的にキャンペーンを開催しており、普段よりもお得な決済手数料で加入できる場合もあるため、事前に確認してください。
Square決済
Square決済は、世界各国で400万以上のビジネスに採用されている決済サービスです。
登録した口座が三井住友銀行またはみずほ銀行の場合、売上の入金は翌営業日ですが、それ以外は毎週水曜日締め・翌週金曜日(週1回)の入金になります。
決済手数料は、対面、オンライン、非対面、請求書払いによって異なりますが、3.25%~3.75%です。
年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満で、対面でのカード決済を受けた場合は新規の人を対象に2.5%となるため、中小企業や小規模事業者には魅力的な決済サービスといえます。
【種類別】キャッシュレス決済の手数料の相場
キャッシュレス決済の手数料は、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済でそれぞれ異なります。ここからは、各決済手段の手数料相場を紹介します。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済を導入時に対応が必須となる決済手段です。
クレジットカードで支払いたいと考える顧客は一定数いるため、クレジットカード決済に対応していなければ機会損失につながる可能性が高いです。
クレジットカード決済の手数料相場は3~4%ですが、取引数が多ければさらに手数料を抑えられます。
反対に、個人経営の店舗であれば相場よりも手数料が高くなる傾向にあります。
QRコード決済
QRコード決済は、店舗のレジ前に設置したQRコードを顧客に読み込んでもらうことで決済できる方法です。
代表的なものとして、PayPayや楽天ペイ、d払い、au Payなどが挙げられます。手数料の相場は0~3%と、店舗側にとっては負担の少ない決済手段といえます。
スマートフォン世代の若者を中心に需要が高いことから、20代・30代の顧客が多い店舗は対応が必須です。
なお、サービス提供会社が実施するキャンペーンなどを活用すれば、よりお得に導入できる場合もあります。
電子マネー決済
電子マネー決済は、ICチップを搭載したスマートフォンや交通系ICカードなどを使って支払う決済手段です。
事前にチャージした分のお金をデータ交換し、決済を行います。手数料の相場は3~4%です。
電子マネー決済は、カードを端末に差し込んだりQRコードを撮影したりする必要はなく、端末にカードをかざすだけで素早く会計ができる手段です。
また、チャージ式であるため、比較的ニーズの高い決済手段といえます。
キャッシュレス決済のメリット
ここからは、キャッシュレス決済を導入するメリットを4つ紹介します。
補助金で初期コストを抑えて導入できる
キャッシュレス決済端末の導入にあたり、決済手数料が低くても初期コストが高ければ躊躇してしまうかもしれません。
しかし、補助金を活用することで初期コストを抑えながら導入できる可能性があります。
例えば、業務効率化やDXなどに向けたITツールの導入を支援してくれる「IT導入補助金2025」があります。
IT導入補助金の申請枠の中で、レジはインボイス枠(インボイス対応類型)に該当しています。インボイス枠(インボイス対応類型)の補助率・補助額は以下のとおりです。
【インボイス枠(インボイス対応類型)】
補助率 | 補助額 |
3/4以内(中小企業)、4/5以内(小規模事業者) | 50万円以下 |
2/3以内 | 50万円超~350万円以下 |
・ハードウェアなど
補助対象 | 補助率 | 補助額 |
PC・タブレットなど | 1/2以内 | 10万円以下 |
レジ・券売機など | 20万円以下 |
ハードウェアのみの申請はできません。
ハードウェアを申請したい場合は、インボイス制度に対応しており、会計・受発注・決済の機能を1種類以上持つソフトウェアと一緒に申請する必要があります。
POS連携や売上管理など業務全体のDX化を促進
キャッシュレス決済を導入すれば、POSレジとの連携によって売上管理や在庫管理、顧客データの分析などを行いやすくなり、業務全体の効率化が図れます。
また、決済端末とPOSレジを連携させると、会計処理にかかる時間は数秒~10秒程度になり、大幅に会計時間を短縮させることが可能です。
経理・会計業務の負担軽減とキャッシュフロー改善
キャッシュレス決済端末に保存された取引データを会計ソフトと連携させることで、会計処理の手間が省けます。
経理・会計業務の負担が大幅に軽減されるだけでなく、入金サイクルが明確になります。これにより、キャッシュフローの可視化と改善が可能です。
インボイス制度への対応もスムーズに
キャッシュレス決済端末の多くはインボイス制度にも対応しています。
顧客からインボイス対応のレシートを求められた場合、事業者登録番号の記載と税率フォーマットの印字対応がなされたレシートを発行しなければなりません。
インボイスに対応したキャッシュレス決済端末を選んでいれば、店舗側がインボイス対応をする時の手間が減り、経費申請できる店舗として顧客に選ばれやすくなります。
まとめ・導入前にキャッシュレス決済の手数料を比較しよう
キャッシュレス決済は便利で顧客満足度の向上にもつながりますが、導入する際には決済手数料をコストとして考慮する必要があります。
各サービスによって手数料率や条件が異なるため、事前に比較・検討することが重要です。
店舗の業態や客層に合ったサービスを選び、無駄なコストを抑えて、効率的に運用してください。
資金繰り、税金、経費管理など、起業後に必要となる実務は多岐にわたります。
創業手帳では、これから経営者になる方の不安を解消するために、役立つツールや実践的なノウハウをまとめています。
(編集:創業手帳編集部)