【Instagram応用編】事例を含めて解説!Instagramを使った企業ブランディング術
Instagram、今すぐ始めよう!
(2016/05/17更新)
前回は【Instagram入門】企業Instagramのアカウントを作成・追加〜運用〜削除方法まとめをご紹介しました。TwitterやFacebookが世界を席巻する中で、SNSを活用した企業ブランディングが増えてきています。同様に、ここ1、2年で若者や女性、芸能人を中心にユーザーが急増している写真シェアに特化したSNS「Instagram」もwebマーケティングツールとして活用されるようになってきています。本記事では企業の導入事例を交えながらInstagramを利用したブランディングのハウツーをわかりやすくご紹介します。
この記事の目次
1:なぜInstagramでブランディング?
Instagramは、写真・動画というビジュアル効果に重点を置いて、他のSNSと差別化を図っています。
一方ユーザーは、文章よりも写真・動画からの方が内容を把握しやすかったり、ビジュアル的に表現される個々の世界観をアート感覚で楽しみたいと感じたりすることがあり、両者はバランスのよい関係性を気付いているといえます。
したがって、Instagram上では「視覚に訴える商品・サービス」のブランディングが有効と考えられます。
さらに実践例として、Instagramを他のSNSと連動させることによる幅広いシェアの獲得や、Instagramの特性を活かした企業のキャンペーンの実施などがあります。
詳しくは「4.事例から学ぶInstagramブランディング」で述べています。
2:ユーザーの目を惹く!オシャレな写真・動画を投稿する
2-1フィードに投稿する
ユーザーは、企業のInstagramページを閲覧する際、過去に投稿された写真一覧から、その企業イメージや世界観を感じ取ります。
バラつきのない、統一感ある投稿を続けることによってそれぞれの企業イメージをユーザーに与えられます。
Instagram独特のエフェクトを利用して一体感ある写真ブランディングを意識しましょう。
操作は簡単です。
Instagramを起動したらその場で写真を撮影するか、既存の写真を選択。
写真下のレンチアイコンから[コントラスト]や[チルトシフト]などのアイコンが選べるので、ぼかしなどを入れてみましょう。
アイコンをタップするだけで被写体を強調することができます。
またレンチアイコンとは別に、画面一番下に各種フィルターが横並びしています。
白黒加工したり、ビンテージ色を出したりなど、多様なフィルター機能を試して、写真を魅力的に見せるための工夫をしてみましょう。
2-2複数枚で魅せる
写真の加工だけでなく、Instagramではプロフィール画面上でグリッド写真を作り上げることもできます。
グリッド写真とは次々に投稿されていく1枚ずつの写真を各ピースとして、プロフィールページで俯瞰して初めてわかる、クリエイティブな1つの作品です。
投稿時はプロフィール写真のバランスを崩さないように連続投稿をお忘れなく。
撮影した1枚の写真をグリッド分割するためのアプリ「Instagrids」をダウンロードして利用してみましょう。
<Instagridsの操作>
写真選択して分割数を選ぶだけで写真が分割されます。
Instagramに連動しますので、分割された写真の番号順に投稿していきます。
「分割投稿中」「プロフィール画面をチェック!」などといったコメント付きで投稿しておくとユーザーには意図が早く伝わります。
(引用元:http://www.infact1.co.jp/staff_blog/webmarketing/11727/)
3:実際にどうすればいいの?Instagramを利用したブランド戦略
3-1ハッシュタグマーケティング
投稿時にはハッシュタグ(#キーワード)を付け、多くのユーザーに写真を見つけてもらいやすくすることもひとつの手法です。
一枚の写真・動画に30個まで付けることができますので、Instagramで人気のあるハッシュタグを付けることも有効です。
キーワードを短縮したハッシュタグ、ローマ字やアルファベット表記のハッシュタグも数パターン付けるといいかもしれません。
ちなみに他ユーザーが写真と無関係のハッシュタグ付きコメントを残しても、それは検索の対象にならないので安心してください。
さらにハッシュタグマーケティングを通じて新たなコミュニティを作り、キャンペーンを企画してみましょう。
企画方法は、企業アカウントをフォローしてもらい、あらかじめ考えておいた指定ハッシュタグを付けてもらって投稿してもらうというものが一般的です。
店舗経営であればユーザーに来店時に位置情報をタグ付けしてもらったり、商品利用に関する写真コンテストに参加してもらったりなど、さまざまな企画でファンと繋がることができます。
さらに。「Instagramダイレクト」というフォロワーと個別に直接やりとりすることができる機能によって、抽選プレゼントなどのお知らせも配信できるなど、特別なシステムを構築することなく気軽にInstagramキャンペーンを取り入れることができます。
<大塚製薬株式会社「ポカリ、のまなきゃ。キャンペーン」の例>
(引用元:http://insta-antenna.com/instagram-branding/
画像引用元:http://pocari-nomanakya.jp/)
3-2写真・動画とうまく関連したキャプション
写真の投稿時にキャプション=見出しを設定します。キャプションは付け忘れてしまっても後で編集が可能です。
企業Instagramの場合は、過度な売り込み見出しを付けないように注意しましょう。
Instagramの「センスある写真シェア文化」の雰囲気にそぐわない内容はフォロワー離れに繋がるかもしれないからです。
3-3他ユーザーとの交流
あるリサーチ結果で「ユーザーと交流を継続することで商品の購入意向や購入頻度があがる」というデータがあります。
今後の喫食意向・商品への親近感・商品の推奨度が、一般モニターよりもSNSファンの方が20%以上高いという結果です。
企業アカウントを通してユーザーと交流することで親密感を感じてもらい距離を縮めることが重要ですね。
さらにSNS上では、企業同士の交流も見うけられます。InstagramやTwitterでは、手軽に他社アカウントに話しかけることが可能であり、小さな交流からコラボ企画などに発展する可能性もあります。
(引用元:株式会社ドゥ・ハウス「ソーシャルメディア上の交流でファンと交流を深めることで、商品購入に年間2.5倍の差が開く」2016年4月18日掲載
http://www.advertimes.com/adobata/article/29755/www.dohouse.co.jp/kikulab/?p=12860)
3-4自社の他のSNSやメディアでInstagramアカウント・投稿を紹介する
SNSでは一定のフォロワーが集まると、フォロワー数が伸び悩む時期に入ります。
対策として、オンラインではFacebookやTwitterなどと連携したり、Instagramアカウント情報を公式ブログやHPに掲載したりしましょう。
オフラインでは名刺に記載したり、人前で告知したりするのもよいかもしれません。
このようにして積極的に露出を増やしていくことが重要です。
(画像引用元:http://parismag.jp/)
4:事例から学ぶInstagramブランディング
実際、企業がどのようにInstagramを活用してブランディングしているか、事例を見てみましょう。
<CHIPPRUSON>
天然酵母パンのお店では商品情報だけでなく、店主自身の心境や日常風景を投稿しているのが特徴的です。お店のカラーや作り手の価値観が伝わります。
<HERMES>
ファッションブランドが動画投稿したのはコレクションの様子。通常見られないシーンは、閲覧するユーザーに特別感を与える効果があります。
<sephora>
化粧品ブランドでは実用的なメイクテクニックを投稿。美容に強い関心を持つフォロワーが多く集まります。
<WarbyParker>
眼鏡と異素材を組み合わせたアート作品の投稿が多いメガネブランド。まるで商品の宣伝とは思えない写真でファンを獲得しています。
(引用元:https://ferret-plus.com/1262)
5:まとめ
他のSNSと比べると、いまだInstagramでのブランディングは難しそうといった印象が多くはびこっているかもしれません。
たしかにInstagram単体で即集客・販売に繋げるのは難しいかもしれませんが、この独特な「ビジュアルで共感を得るスタイル」をうまく活用することで徐々に現代の消費者との距離を縮めることができます。
中にはInstagramが成功のきっかけになったという企業もあります。
企業規模にとらわれず事例を参考にInstagramを使ったブランディングを始めてみてはいかがでしょうか。
(監修:ソーシャルメディアラボ 編集長 大久保亮佑(おおくぼ りょうすけ) )
(編集:創業手帳編集部)