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2025年8月22日便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療を開発する「イノバセル」が資金調達

2025年8月21日、イノバセル株式会社は、資金調達を発表しました。
シリーズDラウンドにおける合計調達額は、73億円超となりました。
イノバセルは、便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療・再生医療を開発しています。
もっとも開発が進んでいる「ICEF15」は、患者自身の筋芽細胞を利用し、細胞注入によって筋肉の再生を図ることで切迫性便失禁の根本治療を目指すものです。
今回調達した資金は、切迫性便失禁の治療を対象とした再生医療等製品「ICEF15」の第Ⅲ相日欧国際共同試験の推進、日米欧における「ICEF15」市販品製造販売体制の構築、「ICEF15」以外のパイプライン製品の研究開発などに活用します。
便失禁は、切迫性便失禁と漏出性便失禁のふたつに大別されます。切迫性便失禁は強い便意を感じてから排便までの時間を制御できず漏れてしまう症状で、主に外肛門括約筋の収縮力低下や腸炎などが原因です。外肛門括約筋の機能低下は加齢による筋力低下や出産時の括約筋断裂に起因することが多く、とくに女性に多く見られます。
一方、漏出性便失禁は便意を自覚しないまま無意識に便が漏れてしまうもので、内肛門括約筋の機能低下が主因です。内肛門括約筋は不随意筋で、意志による収縮ができないため、その緩みから便漏れが起こります。
尿失禁では、咳、くしゃみ、階段昇降など腹圧が高まる動作中に起こるストレス性尿失禁がもっとも多く、尿道括約筋や骨盤底筋群の機能低下が背景にあります。
これらの便失禁・尿失禁はいずれも括約筋や骨盤底筋群といった筋機能の低下に起因します。イノバセルは対象筋の再生・機能回復を目指す再生医療技術の実現により、これら疾患の根治を目指しています。
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