創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年6月6日フェロトーシスを標的とした抗がん剤を開発する「FerroptoCure」が資金調達

2023年6月5日、株式会社FerroptoCureは、資金調達を実施したことを発表しました。
FerroptoCureは、慶應義塾大学 遺伝子制御研究部門にて開発した研究成果をもとに、東大IPC主催の1stRound、中小機構FASTAR、GTIE GAPファンドなどの支援を通じて設立された創薬ベンチャーです。
がんや神経変性疾患など、さまざまな疾患の発生や悪化に関わるとされているフェロトーシスに注目し、次世代抗がん剤やその他疾患の治療薬を開発しています。
今回の資金は、医療機関と連携したリードプロジェクトに関する治験の実施、その他プロジェクトの非臨床試験を含む開発の推進に充当します。
フェロトーシス(ferroptosis)は、過酸化脂質などの蓄積によって引き起こされるプログラムされた細胞死のことです。
その存在は昔から知られていましたが、主要な特徴については2012年と比較的近年になってから明らかにされました。
そして近年のフェロトーシスの研究の進展により、がん、心臓や腎臓の虚血再灌流障害、脳卒中などの虚血性疾患、ALS・パーキンソン病・アルツハイマー病などの神経変性疾患との関連が明らかになり、新たな創薬ターゲットとして大きな注目が集まっています。
とくに既存の抗がん剤に耐性を持つがんは、フェロトーシスに対して感受性が高く、フェロトーシスをターゲットとした抗がん剤は次世代のがん治療として強い期待が寄せられています。
FerroptoCureは、フェロトーシスの制御メカニズムを破綻させる抗がん剤により、がんの新たな治療法を届けることを目指しています。
研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | FerroptoCure イリュ がん フェロトーシス 創薬 医療 医薬品 慶應義塾大学 抗がん剤 株式会社 治療薬 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年6月10日、グランドグリーン株式会社は、2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」に採…
2020年6月1日、株式会社sustenキャピタル・マネジメントは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バランス型投信やロボット・アドバイザーとは一線を画す、品質の高い分散投資をスマートフ…
2022年1月19日、株式会社ASTINAは、総額約3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 作業自動化トータルソリューションパッケージ「OKIKAE」や、IoTデバイス開発・コンサ…
2022年8月3日、株式会社Laboro.AIは、株式会社博報堂と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Laboro.AIは、オーダーメイドによるAI・人工知能ソリューション「カスタムAI…
2021年12月2日、株式会社テリロジーサービスウェアは、WELL ROOM株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 テリロジーサービスウェアは、多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を提…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

