女性のキャリアアッププランを実現するには?転職ではなく起業という選択肢も!

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女性がキャリアアップできるかどうかは考え方次第!


近年、キャリアアップを目指そうと考える人は男女問わず増えています。
働き方改革により、女性でもバリバリ働きたいといった希望を受け入れてもらいやすくなっていることも、大きな理由のひとつです。
今回は、女性のキャリアプランやキャリアアップを目指す時に知っておきたいポイント、起業という選択肢について解説します。
キャリアアップを目指したい女性は、ぜひ参考にしてみてください。

女性のキャリアプランにはどのような方向性がある?


女性のキャリアプランを考える際、結婚や出産といったライフイベントを視野に入れる必要があります。
どのように働きたいのか、どのような方向性を考えているのかによって、アピールすべきポイントも変わるため、検討は必要不可欠です。
まずは、どのようなキャリアプランが考えられるのかをご紹介します。

結婚や出産を経ても働き続けたい

現代社会では、共働きが当たり前のようになっています。結婚や出産を経ても、働き続けたいと考える女性も多いです。
しかし、独身時代のように仕事を続けていくのが難しい可能性もあります。仕事を続けたいと思っていても、家事や育児に時間を取られてしまうことは珍しくありません。
しかし、そのような状況下でも、結婚や出産を経てもバリバリ働けるケースはあります。それは、社内や家族の理解や協力を得られる場合です。
産前・産後休暇や育児休暇などがしっかりしている会社であれば、仕事と育児を両立できる可能性は高くなります。

キャリアプランについて会社から聞かれた時は、家庭を持っても仕事と両立させて活躍したいという前向きな気持ちを伝えることが大切です。

子育てに専念するためにキャリアを妥協してもいい

結婚や出産をしても変わらず働き続けたいと思う人もいれば、子どもを授かったら子育てに専念したいと考える人もいます。
また、仕事と子育ての両立は難しいと感じてしまい、どちらを取るかと考えた時に子育てを選ぶ女性もいるでしょう。
キャリアを妥協しなければいけない部分も出てくるので、納得できるかどうかしっかり自分と向き合うことが必要です。

正社員は、長期的に働けることが前提条件です。
そのため、結婚や育児で仕事から離れてしまうことが見込まれる場合は、採用を控える企業もないとは言い切れません。
子育てに専念してもいいと思えるなら、パート・アルバイトや派遣社員といった選択肢を視野に入れて考えることも必要です。

結婚・出産はせず、キャリアを築きたい

結婚や出産をせず、定年退職の時期まで仕事に打ち込むというキャリアプランももちろん選べます。
ライフイベントによって働き方を左右されにくいので、キャリアを築きやすくなります。
役職を目指しやすくなるため、女性の管理職を目指す「バリキャリ」と呼ばれる人が目標になっているケースもあるようです。

しかし、結婚や妊娠、出産といったライフイベントはあくまでもプライベートなことです。
そのため、あえて会社側に結婚や出産を考えていないことを伝える必要はありません。
面接などでキャリアプランについて聞かれた場合は、「キャリアを最優先にしているので、知識の習得や資格の取得に向けた勉強時間もしっかり確保できる」といった旨を伝えるのがポイントです。

女性のキャリアアップは難しい?目指す時に知っておきたいポイント


女性の社会進出が進んできたとはいえ、キャリアアップを目指すのが難しい場合もあります。
家事や育児は女性がするものだという考えがまだ残っており、女性が抱える負担が大きいためです。
しかし、やり方次第でキャリアアップは可能です。キャリアアップを目指す場合に知っておきたいポイントをご紹介します。

1.特化したスキルを身に付ける

出世や転職を成功させるためには、自己投資が必要不可欠です。今よりも高みを目指すためには、相応のスキルや知識が必要になるためです。
自己投資を惜しまずに継続すれば、特化したスキルを身に付けられるのでキャリアアップにも役立ちます。

現状維持でもこれまでの努力が報われるケースもありますが、スキルや知識のある人材がいた場合はそちらが優先されることも往々にしてあります。
それでは理想のキャリアアップも実現しにくいため、特化したスキルを身に付けるよう学んだり、スキルを磨いたりすることが有効です。

女性のキャリアアップに役立つスキルには、プログラミングや動画編集、Webライティング、Webマーケティングなどが挙げられます。
市場価値が高いスキルの習得を目指してみてください。

2.未経験の職種にチャレンジしてみる

女性がキャリアアップを目指すためには、どのような企業で働くかという点も重要です。
なぜなら、男性中心の社会では女性にとってデメリットの多い就業規則が残されていることもよくあるからです。
例えば、産休や育休を取ると昇進試験に進みにくくなるといったケースもあります。

会社の風習は職種によって何となく定まっている場合もあります。そのような時は、あえて未経験の業種にチャレンジしてみるのも良い方法です。
会社の風習や制度をひとりの力で変えることは難しく、反対にそれが転職や独立を視野に入れるきっかけになるかもしれません。

未経験の業種では不安も生まれるものです。しかし、キャリアアップにつながるのであれば前向きに検討する価値は大いにあります。

3.働き方を変える

仕事や家事に追われていると自分自身の気持ちに向き合うことをないがしろにしてしまうこともあります。キャリアについて考える際に重要なのが、あなた自身の望みです。
理想とするキャリアや働き方について考えてみてください。

理想のキャリアや働き方は千差万別です。
専門性を高めて権限のあるポジションに就きたい、柔軟な働き方ができる会社でプライベートも充実させたい、などの希望を加味することで理想の働き方が見えてきます。

今は、テレワークやフリーランス、パラレルキャリア、ギグエコノミーといった多様な働き方があります。
それを実現できる会社はあるのか、独立したほうが良いのかなどを考える際のヒントにもなるかもしれません。

4.社内出世を目指してみる

社内出世は、キャリアアップの王道ともいえる道筋です。近年は女性の管理職を積極的に登用する企業も増えつつあります。
しかし、女性が出世するためには、セルフブランディングを行ったり、女性であることを活かしたりするためのマインドセットも必要です。

コミュニケーション力や共感力の高さを活かし、職場の雰囲気を良くすることも出世するための役立つ能力のひとつです。
気配りのできる方であれば、その力を発揮することで人としての魅力を認めてもらえるので、出世につながるかもしれません。
女性の同僚や部下などたくさん味方を作れば、出世して反感を買うリスクも軽減できます。

5.自分と向き合う

キャリアアップが本当に必要なのか自問自答し、自身と向き合うことも重要です。
出世すると仕事に対する責任が重くなり、ストレスを感じやすくなったり、残業時間が増えて家事・育児との両立が難しくなったりする場合があります。
出世を優先した結果、年齢的に妊娠・出産を諦めなければいけない状況になるケースもあります。

このことから、キャリアアップが必ずしも女性にとって幸せな結果を招くとは言い切れません。
自分にとってどのような結果が理想なのか、しっかりと見極める必要があります。
理想とするライフスタイルを書き出し、本当にキャリアアップすることがベストなのかを精査してみてください。

6.社内または社外でロールモデルを見つける

理想的なキャリアを見つけるには、実際に活躍している人物や理想のロールモデルを探してみることもおすすめできます。
話を聞いたり、ロールモデルとなる人に相談したりすることによって、自分では気付かなかった理想の姿が見えてくることもあります。
本当に望んでいることは何かを知る指標になる場合もあるので、社内または社外でロールモデルを見つけることもキャリアアップを目指す際に行いたいことのひとつです。

また、「どうしてそのようなキャリアに魅力を感じるのか?」という点を深掘りしてみてください。
そうすることで自分自身が働き方についてどのような価値観を持っているのか気付けます。
どのようなキャリアを積んでいきたいのか明確になれば、現在の職場で働き続けるべきか、転職または独立すべきかなどもはっきりしてきます。

7.理想の姿と現実を埋める方法を考える

理想的なキャリアが明確になったら、夢で終わらせないようにするための方法を考えてみてください。
理想のキャリアが「専門知識を深めて権限のあるポジションに就くこと」だった場合を例に考えてみます。
この場合だと、スキルアップをしながら実績を重ねていき、社内で評価や信頼を得る必要があります。

ライフイベントに大きな変化があっても問題ないか、懸念点はどこか(金銭・スキル・経験・周囲の支援・時間など)などをあらかじめ考えておくこともポイントです。
これらを考えておけば、現段階ですべきことや将来に向けて準備すべきことなどが見えてくるからです。

8.パートナーに理想の未来を伝える

結婚をした後の生活は、パートナーとの二人三脚が基本です。結婚してからも仕事を続けたいのであれば、パートナーにも理解してもらい、協力してもらう必要があります。

ただし、パートナーに話したとしても、必ずしも同意してもらえるとは限りません。自分とは違った、パートナーが考える将来像があるかもしれません。
お互いを尊重し合える夫婦になるためには、しっかりと本音で話し合うことが重要です。

自分らしく生きていきたいなら起業という選択肢も!


自分らしい生き方をしたいのであれば、会社に勤めてキャリアアップを目指すのではなく、起業するという選択肢もあります。
最後に、起業することで得られるメリットなどをご紹介します。

女性ならではの視点でビジネスを展開できる

女性ならではの視点で行うビジネスは、女性の社会進出にともなって需要が高まっています。
女性の気持ちに寄り添ったサービスの提供が求められるようになっているので、起業がうまくいく可能性も高いです。

リアルな経験をしている女性のほうが顧客のニーズを満たしやすいのは当然で、女性や主婦ならではの視点でニーズを的確に捉えられれば、顧客にとって良き理解者になれるでしょう。

主婦の課題を解決するニーズに応えられる

主婦が起業した場合、子育てや家事などでどのような課題や悩みがあるのかがわかっています。
ビジネスチャンスは、顧客の課題解決を考えることにヒントがあるものです。主婦の課題を理解している女性には大きなビジネスチャンスがあるといえます。

例えば、「子どもの好き嫌いが多く、毎日の献立を考えるのが大変だ」と感じているなら、それを改善できるサービスを考えると、同じ悩みを持つ女性から共感されやすいでしょう。
このような悩みを改善するには、調理法やそれぞれの家庭にあったレシピを提案するオンラインサービスなどがアイディアとして生まれます。
大まかな枠組みができたら、その後は細かなところを決めていきます。

自宅サロンなどであれば初期費用を抑えられる

起業というとお金がかかりそうなイメージを持つかもしれません。
確かに初期費用はかかりますが、自宅サロンや自宅教室であればコストを抑えてスタートすることもできます。
趣味でやっていたこと・好きなことを仕事にできるので、おすすめしたい方法でもあります。

料理教室やカメラ教室、ネイルサロン、エステサロンなど、自宅でできるビジネスも多種多様です。
住んでいるエリアではどのような業態のニーズが高いのかリサーチした上でスタートすれば、失敗のリスクも低くなります。

料理教室やカメラ教室といった教室であれば、SNSにおしゃれな写真を投稿したい方の需要を満たせるので、多少距離があっても通ってくれるかもしれません。
エステやネイルサロンも、独自の強みがあれば魅力を感じてもらえる見込みがあり、顧客を獲得しやすいといえます。

まとめ

女性もキャリアアップを目指せる時代になっています。しかし、従来の考え方が根付いている会社や業界では、思ったようにキャリアアップがしにくい場合もあります。
したがって、自分自身のやりたいことをしっかりと見極め、転職などを検討したほうが良いケースもあると念頭に置いておくと良いでしょう。

転職だけでなく起業という選択肢もあり、経験してきたことや培ってきた視点でビジネスを生み出せれば、成功の可能性も高まります。

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(編集:創業手帳編集部)

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