ジェネレーティブAIによりリード化合物の探索・最適化プロセスを加速させる創薬AIプラットフォーム「DATAGRID DrugFinder」(β版)が3/1から提供開始

tool

2023年2月17日、株式会社データグリッドは、「DATAGRID DrugFinder」を開発し、2023年3月1日から提供を開始することを発表しました。

「DATAGRID DrugFinder」は、ジェネレーティブAI(生成AI)と独自に開発した予測AIを組み合わせ、活性や薬物動態に関係する物性など複数のパラメータの条件を満たすような低分子有機化合物の生成・構造最適化ができる創薬AIプラットフォームです。

さらに、どの部分構造がどのような物性に効いているか、どの構造をどのように変化させると物性がどのように変化するのかを可視化できるため、創薬化学者は分子設計の方向性に関する有益な示唆を得ることができます。

データグリッドは、合成された動画像や音声データなど(シンセティックデータ)を生成するAIであるシンセティックAIをコア技術に、ビジネスパートナーとの共同サービスの開発・運用、全身写真をアップロードすることで瞬時にアパレル商品の試着イメージを生成する「kitemiru」といった自社プロダクトの提供などを行っています。


従来の創薬では、新薬の候補となる化合物を見つけるため、有機合成の専門家による知見・経験に頼った実験が必要でした。

このタンパク質やリード化合物などの探索研究は平均して4年半程度と長い時間がかかりますが、必ずしも薬の開発が成功するとは限りません。そして、創薬には莫大なコストがかかり、その成果の予測が難しいため、開発期間とコストは創薬企業にとって長年の悩みの種となっています。

さらに、近年はさまざまな研究が飛躍的に進展し、核酸医薬、細胞治療、遺伝子治療など、新たな医薬品・治療法が実用化されています。一方で、創薬研究の難度も高くなり、新薬を作りだせる確率も低下しています。

こうした状況の中、創薬プロセスを大幅に効率化するため、AIを活用しコンピューターの中で新薬候補を見つけるin-silico創薬(インシリコ創薬)の期待が高まっています。

AIはビジネス活動の効率化においても活用されています。AIを活用したツールは生産性を向上させてくれる可能性がありますので、積極的に導入を考えましょう。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

カテゴリ 便利なサービス
関連タグ AI β版 プラットフォーム プロセス 創薬 探索 最適化 株式会社 生成 生成AI
詳細はこちら

ジェネレーティブAIを活用してリード化合物の探索・最適化プロセスを加速させる『DATAGRID DrugFinder(β版)』を開発・ローンチ

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

昆虫飲料「タガメサイダー」やトノサマバッタの養殖など昆虫食事業を進める「TAKEO」が「ニチレイ」と資本提携
2022年7月28日、TAKEO株式会社は、株式会社ニチレイと2022年7月15日付で資本提携に至ったことを発表しました。 TAKEOは、2014年に創業した昆虫食専門企業です。 タガメの持つフルーテ…
曲がれる自走型ロープウェイ「Zippar」を開発する「Zip Infrastructure」が1.9億円調達へ
2022年4月12日、Zip Infrastructure株式会社は、総額1億9,000万円の資金調達を実施することを発表しました。 Zip Infrastructureは、次世代の交通インフラである…
手術支援ロボットを開発する「F.MED」が資金調達
2022年4月11日、F.MED株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 F.MEDは、福岡県ロボット・システム産業振興会議と国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の補助事業により…
住宅ローン手続き専用アプリ「いえーる ダンドリ」の新機能「スピード事前審査サービス」がリリース
2020年10月21日、iYell株式会社は、「いえーる ダンドリ」に新機能「スピード事前審査サービス」をリリースしたことを発表しました。 また、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社と連携を行い…
海外企業との取引を簡単にするグローバルマルチ決済プラットフォームを提供する「RemitAid」が5500万円調達
2024年11月8日、株式会社RemitAidは、総額5500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレシリーズAラウンドでの資金調達は総額2億円となります。 RemitAidは、海外企業との…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集