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2023年1月16日株式会社フロントステージ 千田絵美|企業や商品の広報・PRサポート事業が注目の企業
企業や商品の広報・PRサポート事業で注目なのが、千田絵美さんが2016年9月に創業した株式会社フロントステージです。
起業して、いち早く自社のサービスや社会的価値を認知・定着させ、多くの顧客やファンを獲得していくことは企業成長の第一歩です。
世の中に広く知ってもらうために欠かせないのが、宣伝や広告、そして広報・PR活動です。
宣伝・広告は消費者に対して自社サービスをダイレクトにアピールするもので、それなりに大きな費用も発生し、また、発信元が「企業」となる発信です。 一方で広報・PRはメディアや会社関係者向けに情報を発信し、そこから世の中に広めてもらう活動です。広告と異なる最大の点は、発信元が企業ではなく、テレビや新聞、雑誌やWEBメディア、インフルエンサーといった「第三者」となることです。客観的な情報の発信となるため、信用度が高くなります。費用も、広告に比べると、多少安価に行える企業アピール活動です。
起業したばかりで、世の中にまだそれほど自社サービスが認知されておらず、これから大きく飛躍しようとしているタイミングこそ、広報・PR活動の絶好の機会でもあります。
しかし、いざ広報活動を行うとなったとき、何から手をつけていいのか、どのようにしたら効果的なPRが打ち出せるのか、メディアに取り上げてもらいやすい広報戦略とはどのようなものなのか、といった部分で悩まれる方が多いのではないでしょうか。
結果、広報PR活動は労力ばかり嵩んで、益を生まないもの、といった印象や感覚を持たれる方も少なくはないと思います。
起業家にとって本当に必要な広報PR戦略を、一から一緒に組み立て、目には見えない企業やサービス・人の本質および社会的価値を表に引き出し、着実なメディアプロモートを支援し、その企業の成長に伴走する起業家の取り組みに、今注目が集まっています。
株式会社フロントステージの千田絵美さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・この事業の特徴は何ですか?
・企業/商品の広報・PRサポート
企業/商品の情報が必要な場所に届き、認知拡大に繋がる広報・PR戦略を立案します。
PRとは「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の略です。 自分の会社やサービスが「世間にどう見られているのか」「世間にどう見られたいのか」等を整え、関係性を作っていく、いわば世間とのコミュニケーションの継続的なマネジメントを行う、というイメージです。加えて報道資料・プレスリリースの作成、メディアの方に情報をお届けするメディアプロモートも行います。
・採用広報・PRサポート「採P(さいぴー)」
広報・PRの手法を使って企業の中途・新卒採用をサポート。企業がもともと持つ「らしさ」や本質、サービスの素晴らしさ、中で働くメンバーの素敵な一面といった情報を表に出し、その企業が求めている人に届けます。具体的には、企業の採用サイト及びコーポレートサイト掲載用に、経営者や経営陣、従業員の方のインタビュー記事を企画・執筆いたします。
・美容とライフスタイル発信に特化した広報・PRサポート「Beauty and Lifestyle PR」
化粧品等の美容商材や、生き方・価値観・ライフスタイルなど「人」のPRを専門チームが行います。広報・PR戦略の立案や報道資料・プレスリリースの作成、メディアプロモート等を行います。
・どういう方にこの事業を知ってもらい、活用してもらいたいですか?
企業の経営者、広報・PR担当者、採用担当者、商品開発者やブランド担当者の方などです。
「良い商品・サービスを作ればそれだけで売れる」という時代は終わり、各メディアやSNSの発達により消費者が得る情報が過多となる中、「知られていないものは、存在しないことと同じ」という状況が加速しています。加えてSDGsやDEI、D&Iといった動きも年々広がりを見せ、業界・業種問わず様々な角度から商品情報を発信する企業が増えています。そのような中で世の中の方が商品・サービスを購入する際、成分や素材といったスペックだけでなく、背後にある「ストーリー」や「経営者・開発者・ブランドの想い」といった目に見えない部分に共感し、行動を起こすことが多くなっています。
一方、採用についても、社会人や学生が企業に入社検討する際、事業や沿革、勤務条件だけでなく、カルチャーやメンバーの特長、理念、目指すところといった目に見えにくい部分を重視する傾向が強まっています。
フロントステージでは2016年の創業時より、広報・PRの力で「企業やサービス、人の”らしさ”を引き出し、表舞台に出す」ことを企業理念として掲げ、企業やサービス、人の背後にある「ストーリー」や「想い」といった、目には見えないものの価値ある部分を引き出して整理し、世の中に伝えています。単なる広報・PRエージェンシーではなく、「企業の広報役員担当」という気持ちで心からクライアント企業に寄り添い、同じ方向を見ながらスポークスパーソンとして伴走します。
・この事業の解決する社会課題はなんですか?
2点あります。
1点目は素敵なサービスを展開し、企業や商品・サービスへの強い想いがあるにも関わらず、PRの知識や発信する術がないというだけで、情報が届くべき人に届いていないという課題です。「こんなに良い会社なのに」「こんなに強い想いがあるのに」、発信する術を知らないために、届くべき人に届かず、埋もれている。そんな状況を何度も目の当たりにしてきました。
そうした中で、もっと多くの方に広報・PRを知っていただき、「企業やサービス、人を、『表舞台(=フロントステージ)』に引っ張り出し、それを必要としている人に届けたい。」「表舞台に上げる時は、他の何かや誰かになろうとするのではなく、その企業やサービスがもともと持っている 『らしさ』を全開で届けたい。そして、それを知った人がさらにHappyになる世の中を作りたい」。そんな想いが年々、強まっていきました。
2点目は、広報・PR業務の専門性の高さ故、業務内容・質が属人化しやすいという課題です。広報・PRという概念自体が、日本に入ってきてまだ歴史が浅いこともあり、企業広報として活動していた時から、市場に広報・PRのプロフェッショナルが少ないことを痛感していました。人材不足のために、届けたい人に素敵なサービスや商品の情報が届いていない企業を多く見てきており、その度に歯痒い思いをしていたんです。
「企業と世間を橋渡しするプロ」が増えると届くべき情報が届くべき人に届き、企業の発展に寄与し、引いては社会貢献になると考えています。
「フロントステージで広報・PRのプロフェッショナルをたくさん育成できたら、きっと助かる企業がもっと増えて、社会貢献になる」。そんな確信があり、単なる広報・PRエージェンシーではなく、心からクライアント企業に寄り添い、スポークスパーソンとしてクライアント企業に伴走できる広報・PRプロフェッショナルを育てられる広報・PRエージェンシーを作りたいと思い、創業に至りました。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
人が足りなかったことです。特に会社を立ち上げて最初の3~4ヶ月は、クライアント対応、メディアリレーション、資料作成、営業、採用などすべて一人でやっていたので、毎日の睡眠時間が2~3時間ほどでした。4ヶ月目くらいで一人採用したので、だいぶ楽になりましたが、同じ状況がもう少し続くと倒れていたと思います。笑
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
フロントステージの行動指針のうち、一番大事にしているのが「クライアントファースト」です。私たちを信じて広報・PRをまかせてくださっているクライアントに価値提供し続けられるよう、そしてPRのパートナーとして選ばれ続ける会社でいたいです。また、創業期から決めていた通り、「フロントステージを大きな組織にし、広報・PRのプロフェッショナルを増やすこと」に引き続き邁進していきます。
創業の動機になった「広報担当役員という気持ちで寄り添える広報・PRのプロフェッショナルをフロントステージでたくさん育成できたら、きっと助かる企業がもっと増えて、社会貢献になる」という確信は今でもブレていません。
フロントステージでは現在、属人化しがちな広報・PRのスキルを言語化しマニュアル化したものをメンバー全員で共有・アップデートしています。私が考える広報・PRパーソンとして大事なマインドや姿勢も同時にマニュアルに入れ、マインドとスキル両輪で育成しています。加えてアソシエイト、コンサルタント、マネージャー、シニアマネージャーと組織に階層を作り、未経験からでも広報・PRの仕事ができるように教育・サポート体制を仕組み化しています。
フロントステージは、まだ創業7年目のスタートアップ広報・PRエージェンシーですが、だからこそ、今までにない広報・PRエージェンシーになれればと考えています。
・今の課題はなんですか?
採用です。クライアントの広報PRニーズはあると実感しているので、それにお応えできるようなスキルとボリュームが必要だと感じています。2021年10月から開始しているサービスの採用PRプラン「採P」(さいぴー)を立ち上げたのも、私たち自身が採用に課題感を持っていることが背景にあります。
ただ誰でも採用できれば良いわけではもちろんなく、採用後に、組織成長への貢献がどれだけできるか、また組織としても採用した方にどれだけ気持ちよく自分らしさを発揮して仕事をしていただけるかという点が課題です。そのために、私自身がいち経営者としても、また会社組織としても成長しなければと感じています。
・読者にメッセージをお願いします。
「広報・PRをいつから始めるべきですか?」という質問を創業期の経営者からいただくことがよくあります。その回答は「広報・PRをしなくて良いフェーズの企業はありません。今すぐ始めてください」というものです。
会社や経営者自身、サービスの存在を知ることで、必ず誰かの役に立ちますし、誰かを幸せにすることができます。経営者や経営陣が広報・PRを行うのは「やったほうが良いこと」ではなくて、義務だと思っています。いきなりPRエージェンシーに発注する資金や余裕が無い場合は、まず個人や会社のSNSからでも発信は始められます。新聞や雑誌やWEBメディアを読んで「いいな」と思う記事を書いていらっしゃる記者やライターさんに連絡を取ってみることも、今日からすぐできることです。ぜひ、素敵な会社やご自身を一人でも多くの方に知っていただくために、小さなことから始めてみてください。
会社名 | 株式会社フロントステージ |
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代表者名 | 千田絵美(せんだ えみ) |
創業年 | 2016年9月 |
資本金 | 300万円 |
社員数 | 16名 |
事業内容 | 企業/商品 広報・PRサポート事業、採用広報・PRサポート事業 |
サービス名 | 企業/商品の広報・PRサポート ・採用広報・PRサポート「採P(さいぴー)」 ・美容とライフスタイル発信に特化した広報・PRサポート「Beauty and Lifestyle PR」 |
所在地 | 107-0062 東京都港区南青山1-15-9第45興和ビル8F |
代表者プロフィール | 広島修道大学卒業後、小学校教師、広告営業を経て、2006年に株式会社出前館に広報・社長秘書担当として入社。 2008年に株式会社ドクターシーラボのマーケティング部に広報・PR担当として入社。第1子を出産後、育休を経て職場復帰。 2013年よりSTORESにPRマネージャーとして入社。STORESは月1回以上テレビに取り上げられ、売上・ユーザー数の毎年200%成長に貢献。 2016年9月、広報・PRエージェンシーの株式会社フロントステージを設立。「広報・PRの力で、企業やサービスの情報を、それを必要としている人に届け、社会に貢献する」をパーパスに、PR戦略や企画立案をはじめ、プレスリリース作成から撮影立ち会いまで、「企業外の広報室」的な役割を請け負う。2021年10月から開始した「採P(さいぴー)」は、企業にフィットした人材採用のサポート業務に特化したサービスで、利用した企業からは、「良い人材が採用出来た」という声が寄せられる等、新たな取り組みにも積極的。 プライベートでは、働くママを応援する「パワーママプロジェクト」を主宰。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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