即日で資金調達はできる?いざというときの調達手段を紹介します

資金調達手帳

即日で資金調達する方法は?注意点や知っておきたいポイントも解説


即日で資金調達する方法としては、ビジネスローンや手形割引、ファクタリング等の方法があります。
しかし、即日融資を謳っている業者であっても、条件を満たさなければ即日に現金を手にするのは困難です。
具体的には、会員登録が済んでいる、書類が不備なく用意できているなどです。

普段から即日で資金を調達するためには、どのような手段があるか、自社が可能な資金調達はどれか検討しておく必要があります。
すぐに資金調達できるように、あらかじめ調べた上で必要書類を準備しておかなければなりません。

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即日で資金調達は可能?


多くの経営者が抱えている悩みが資金繰りや資金繰りを改善するための資金調達です。
経営者の中には、今日中に資金調達ができなければ支払いが滞るといった危機的な状況に置かれた人もいるかもしれません。

もちろん、多くの企業では資金繰り表等を作成して、資金繰りが悪化しないような工夫を講じています。
しかし、急に入金予定が遅れた場合や、不測の事態で出費が発生した場合等に突然資金が不足してしまうケースも起こっています。

緊急時に対処するためにも知っておきたいのが、必要な時にすぐに資金調達は可能かどうかです。
ここでは、どのような資金調達手段があるかまとめています。

即日で利用可能な資金調達方法

資金調達手段は、ニーズに応じて多数存在しています。
しかし、必要となったその日に資金調達できる可能性がある資金調達はそう多くありません。

急に資金が必要になった場合に利用できる手段を紹介します。

知人からの借金

急な資金調達や借金に対応してくれる人として、まずは身近にいる人を考えてみましょう。
親戚や知人でお金を貸してくれそうな人がいる場合には、借金で資金を調達する方法があります。

ただし、「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉もあるように、親しい間柄であってもお金が原因でトラブルに発展したり、関係が崩壊したりするケースは決して珍しくありません。

知人からの借金は、絶対にトラブルにしないと断言できる場合や、どうしてもほかの方法で資金調達できなかった時の最終手段と考えておきましょう。
加えて、やむを得ず知人から借金する場合には、必ず借用書を作成して書面で借金の事実を残すようにしてください。

できる限り知人から借金をしなくても済む資金調達方法を以下で解説します。

カードローン

カードローンは消費者金融や銀行が提供している個人向けの融資サービスです。
手軽に利用できる融資サービスとしてカードに付帯しているキャッシングを使っている人もいるかもしれません。

カードローンとキャッシングは混同されることもありますが、カードローンは借入れに特化した、キャッシング専用のサービスです。

一方で、キャッシングはクレジットカードにキャッシング機能をつけたものです。
一般的には、カードローンのほうがキャッシングよりも金利が低めで限度額が大きいことが特徴となっています。

カードローンは、限度内であれば何度でも借入れが可能です。
即日融資をするのであれば、銀行系のカードローンよりも消費者金融系のカードローンを検討したほうが時間はかかりません。
カードローンの申込時に審査は必要ですが、コンビニやATM、インターネットからでも借入れできるため、急にお金が必要になった時にも重宝します。

しかし、カードローンはあくまで個人向けなので、借りたお金を事業資金として使うことはできません。
カードローンを利用する場合には、事業資金以外の用途にしてください。
例えば、事業が行き詰まっている時の生活費をカードローンで借り入れるというような方法で利用する方法です。

ビジネスローン

ビジネスローンは、事業のための資金を借り入れられる消費者金融等のサービスです。
ビジネスローンであれば、申し込んだ当日に融資を受けられる即日融資に対応している業者もいます。

また、無担保無保証でも利用できるため、創業したばかりで担保になるものがない時や、保証人になってくれる人がいない時にも利用しやすいサービスです。

ただし、法人か、個人事業主かによって融資を受けるスピードが異なる場合があります。
個人事業主は、個人信用情報のチェックが可能で審査が早いため、スピーディーに資金調達できるケースも。

ビジネスローンは金利がやや高めなことが多いので、長期間利用するには適さない場合があります。

ビジネスローンについて、詳しくはこちらの記事を>>
ビジネスローンとは?審査基準や利用をおすすめする法人・個人事業主の特徴も紹介

手形割引

手形は、額面上の金額を一定の期日までに支払うと約束した証書をいいます。手形割引とは、まだ期日がきていない手形を換金できる仕組みのことです。
これは銀行や手形割引業者に買取してもらって現金にする手法で、銀行または手形割引業者に割引手数料を支払います。

もちろん、期日前の手形を持っていなければ手形割引は使えません。手形割引を使うことによって、期日になる前に早期に現金が可能です。
手形割引にも審査はありますが、その場合に重視されるのは受取人の情報よりも手形振出人の信用力です。
そのため、自社の実績が少ない場合や業績が振るわない時でも振出人の信用力が高ければ審査を通過しやすくなります。

しかし、手形割引を利用すれば割引手数料を支払うことになり、手形の満額を受け取れなくなります。

また、手形割引には償還請求権がある点について注意しなければなりません。

償還請求権は、回収できなかった売掛金や手形を買い取った銀行や手形割引業者が利用者に請求できる権利をいいます。
つまり、手形が不渡りで回収できない場合には、満額に利息を加えた額を弁済しなければならなくなります。
手形割引には、リスクもある点に留意しておかなければなりません。

手形について、詳しくはこちらの記事を>>
手形とはどのように使うのか?種類やメリット・デメリット、取引きでの使い方を解説

ファクタリング

ファクタリングは、保有している売掛債権をファクタリング業者に売却する資金調達方法です。

日本の商慣習として、先に商品やサービスを提供して後から代金を支払う掛取引が古くから行われています。
そのため、売上があっても入金はまだ先になっているケースも多数あります。

ファクタリングであれば、それらの売掛金もすぐに現金化可能です。
ただし、ファクタリングは、借入れではなく売掛金の売却なので、売掛金が無ければファクタリングは利用できません。
ファクタリングであれば売掛先の信用情報が重視されるため、自社の経営状況にかかわらず利用しやすくなります。

また、ファクタリングは買戻し請求権が発生しない契約であれば、契約後に売掛金が回収できなくてもファクタリング業者から買戻しを求められることもありません。

ファクタリングは、使い道が制限されることもなく早ければ即日で資金調達可能な手段です。
ただし、ファクタリングを利用する場合には、ファクタリング業者にファクタリング手数料を支払うことになります。

高額のファクタリングを利用してしまうと、長期的に利益を少なくしてしまうことになって、かえって資金繰りが悪化してしまう可能性があります。
ファクタリングの利用はあくまで急な資金難の時だけに限定するのが賢明です。

また、高額な手数料を要求するファクタリング業者もいるので、手数料の相場を調べてから信用できる業者か良く調べてから利用してください。

ファクタリングについて、詳しくはこちらの記事を>>
起業家におすすめのファクタリングサービスとは?活用法や選び方も紹介!

どうして銀行等では即日で資金調達できないのか

普段の資金調達や長期的な融資では、多くの会社が銀行を利用しているかもしれません。銀行でも即日融資に対応してくれればと考える経営者もいます。

しかし、残念ながら銀行では即日融資に対応していないのが一般的です。
これは、銀行では融資を受ける際に審査が必要であり、審査の結果が出るまでに数日から数カ月かかるためです。

銀行では、融資の申込を受けるとその会社の経営状態や財務の健全性を調査して担当者が書類を作成します。
そのため、融資を利用する会社にとっては審査が厳しくて、時間がかかってしまうことになります。

長期的な借り入れには銀行、スピーディーな資金調達が求められる時にはビジネスローンやファクタリング等といったように必要に応じて使い分けるようにしてください。

即日で資金調達できるケースとは

即日で融資を受けられる資金調達手段について前述しました。しかし、紹介した資金調達手段であっても、即日融資ができるかどうかはわかりません。

即日で資金調達するには、どのような条件を満たせばいいのでしょう。即日で資金調達可能なケースについてまとめました。

少額の借入れ

即日で資金調達可能かどうかの基準となるのが、希望する資金調達額です。
調達する資金の額が大きくなると、審査にも時間がかかったり、利用実績がないと対応していなかったりすることがあります。

資金調達をする時には、いくらの資金調達なのかによって選択できる手段が変わります
業者を探す時には、今日中に集めなければならない資金がいくらなのか始めに計算してみてください。

信用状況に問題がない

即日融資では、今までに延滞や滞納をしていないか、信用情報に問題がないかどうかも調べられます。
信用状況に問題がある場合には、返済能力が低く貸倒れするリスクが高いと判断されてしまうかもしれません。

ただし、ファクタリングに関しては自社の信用状況ではなく売掛先の信用状況で判断されます。
そのため、自社の信用状況に問題がある場合にもファクタリングであれば利用できる場合があります

実績がある

取引きでは、今までの実績も重視されます。
今まで何度も取引きしている会社であれば、審査もスピーディーに済むため即日融資も可能なケースがあります。

一方で、創業するために資金として初めて利用する場合には、まったく実績を積んでいないため即日融資は困難です。

即日で資金調達をする注意点


即日で資金調達をしなければならない時は、切羽詰まっていることが多いでしょう。
しかし、即日の資金調達にはリスクもあります。即日で資金調達する際の注意点を確認してください。

銀行の処理の関係で着金が遅れる可能性がある

資金調達する時には、一般的に現金を手渡ししてもらうのではなく指定した金融機関の口座への振り込みを依頼します。
そのため、申込をする時には必ず振込先の口座情報を伝えなければなりません。

また、振込先を伝えたとしても、業者の手続きが銀行の当日着金条件よりも遅い場合には着金が翌営業日になってしまうことがあります。
即日での資金調達を希望していても手続き上、無理な場合もあることに留意しておいてください。

事前に会員登録が必要なサービスもある

資金調達をする時にすぐに利用したくても、利用する前に会員登録が必要な業者もあります。
身分証明書や各種書類の提出などの手続きが必要な場合、手続きに時間がかかって即日で資金調達できないかもしれません。

金利や手数料は高め

ビジネスローンやファクタリング等、即日で資金調達できる手段は様々です。しかし、手数料や金利は高めになる点には注意してください。

ビジネスローンの金利は100万円未満だと18%、ファクタリングの場合の手数料は20%を超えることもあります。
銀行からの融資の金利が2%程度が相場と考えると、比較的コストが大きくなってしまいます。

金利が高い資金調達はあくまでも非常時に利用するものと考えて、恒常的に使うことは避けるようにしてください。

即日で資金調達するためのポイント


即日で資金調達が必要なシーンは突如として起こるかもしれません。即日で資金調達するためのポイントを紹介します。

オンラインで手続きできるサービスを選ぶ

ファクタリングやビジネスローンの業者の中には、対面での契約しか対応していない場合もあります。
しかし、切羽詰まっている時には申込から契約まで出向く時間が取れないかもしれません。
時間がない場合は、申込から契約までオンライン対応可能な業者を選択します。

オンラインであれば、近隣に業者がない場合でも契約可能です。担当者を待つ時間や移動時間も節約できます。

少しでも早く相談する

資金調達までの時間は業者によって違います。

即日の現金化を希望するのであれば、少しでも早めに相談するようにしてください。
審査に時間がかかっても余裕を持つために、できるだけ午前中、朝一番に相談するようおすすめします。

必要書類は事前に揃えておく

手続きに必要な書類は、事前に調べるか問い合わせて用意しておくとスムーズです。
一般的には身分証明書や通帳のコピーのほか、手形や売掛債権の請求書等が必要です。
また、決済書や企業の財務状態がわかる書類を求められることもあります。

必要書類に不備があれば、取引きできないこともあります。
提出する前に書類がすべて揃っているか、入念にチェックしてください。

信用力がある売掛債権を用意する

ファクタリングでは、売掛先の信用情報に重点を置いて審査をするため、できるだけ信用力がある売掛先の債権を用意するようにおすすめします。

具体的には、地方団体や公的機関、大企業のような売掛先であれば倒産のリスクや貸倒れのリスクも少なく、審査もスピーディーに進みます。
最小限の審査で済むような売掛債権を用意しておきましょう。

まとめ

資金調達と聞くと、金融機関からの融資をまずイメージする人は多いかもしれません。
しかし、資金調達先を一つに絞っていると、急な資金繰りの悪化に対応できない可能性もあります。

可能であれば審査に厳しく低金利で借りられる資金調達先と、審査が柔軟でスピーディーに借り入れられる資金調達先の両方を用意しておくようにおすすめします。
ニーズに合わせて資金調達先を使い分けるのがスマートです。

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(編集:創業手帳編集部)

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