注目のスタートアップ

ノーコードNFT作成プラットフォーム「NFT Garden」を開発する「Connectiv」が5,000万円調達

company

2022年9月9日、Connectiv株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Connectivは、クリエイターやコンテンツホルダー向けのNFT作成プラットフォーム「NFT Garden」を開発しています。

自身のコンテンツをノーコード、もしくはAPI経由でNFT化できることを特徴としています。

2022年9月現在、β版をリリースしています。

NFTの作成やNFTマーケットプレイス「OpenSea」への出品など、すべての機能を無料で利用できます。

今回の資金は、「NFT Garden」の開発や、マーケティング体制の強化に充当します。

デジタルデータはコピーや改竄が簡単にできるため、デジタルな音楽ファイルや電子書籍を販売するためには、海賊版の流通をなくすため、コピーや改竄を防止するようなプロテクト技術や専用のプラットフォーム/アプリが必要です。

一方でこうしたプロテクトなどを突破する技術は日々更新されており、海賊版とのいたちごっこが続いています。

また、資金を持つ企業はプロテクト技術の運用や法的紛争などが可能ですが、個人や小規模な企業の場合は、コストの問題からデジタルコンテンツの不正な流通を黙って見過ごすしかないこともあります。

この課題解決のために注目されているのがNFTです。

NFT(Non-Fungible Token, 非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を活用することで、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータが記録されたデジタルデータのことです。

ブロックチェーンは取引を適切に記録しておくための分散型のデータベース技術であり、あるデータが生まれてから誰かの手にわたるまでのすべての取引を追跡することが可能であり、これを活用することでNFTはデジタルデータの真正性を担保できます。

NFTはデジタルコンテンツの健全な流通を実現できるため、将来的に多くのデジタルコンテンツはNFT化されると考えられています。

一方で、NFTはまだはじまったばかりの市場であるため、販売・流通のためのプラットフォームなどが洗練されておらず、さらに暗号資産が必要となることから、複雑なサービスになってしまうことが課題となっています。

使いやすいプラットフォームを実現するため、さまざまなプレイヤーがNFT作成サービスやNFTマーケットプレイスなどの構築に挑んでいます。

Connectiv株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Connectiv株式会社 代表取締役 石井裕希氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

当社のNoCode NFT作成プラットフォーム「NFT Garden」の開発及びマーケティング体制の強化のための資金調達です。

・今後の展望を教えてください。

現状のサービスをベースに、さらに、対応ブロックチェーン/対応ウォレット/対応マーケットプレイスの拡充、およびNFT作成機能、 NFT管理機能の強化を行なっていきます。

また、現在は国内ユーザーが中心ですが、プラットフォームのリニューアルを行なった上で海外展開を進めます。さらに、ブロックチェーンインフラのSaaS提供も計画しており、その普及と浸透によって「NFT Garden」が全世界で利用され、NFTやWeb3が当たり前な社会の実現を目指しています。

・読者へのメッセージをお願いします。

マスメディアを中心に、NFTはここ最近盛り上がりを見せておりますが、「難しそう」「よく分からない」などNFTへの理解が進まないまま、ハードルを感じている方も少なくありません。「NFT Garden」を利用いただく事で、日本語ベースで、誰でも簡単にNFTを作成する事ができます。ぜひ、ユーザー登録をして頂き、NFT作成を体験してみてください。

ブロックチェーンやAIなどの最新技術を活用したプロダクトの開発は、時代をリードできます。しかしこれらの技術は専門知識を必要とするため、優秀な人材を獲得する必要があります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ API Connectiv NFT クリエイター コンテンツ ノーコード プラットフォーム マーケットプレイス 作成 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自然保全活動に対する資金循環を生み出す森林評価プラットフォームを構築する「sustainacraft」が9,000万円調達
2022年3月8日、株式会社sustainacraftは、9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、インクルージョン・ジャパン株式会社の「ICJ2号ファンド」です。 東南アジア…
アフリカでスモールビジネス向け経営管理アプリを展開する「LINDA PESA」が3,000万円調達
2023年2月10日、LINDA PESA株式会社は、総額約3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LINDA PESAは、アフリカ・タンザニアでスモールビジネス向け経営管理アプリを提…
自動運転技術を開発する「ティアフォー」が85億円調達
2024年6月17日、株式会社ティアフォーは、総額85億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を先導しています。 ま…
視能訓練士に特化した求人プラットフォーム「Contactキャリア」などを運営する「Contact」が資金調達
2023年3月31日、株式会社Contactは、資金調達を実施したことを発表しました。 Contactは、眼科メディカルスタッフ(視能訓練士、看護師など)に特化した人材プラットフォーム「Contact…
AIによる電力分析技術を活用したサービスを提供する「インフォメティス」が8億円調達
2020年2月20日、インフォメティス株式会社は、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 家庭全体の電力測定結果から個別家電の使用情報をAIで推定する技術(家電分離推定技術)や、家電の電力…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集