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都市内全域の屋内・地下をカバーする三次元測位サービスを開発する「MetCom」が8億円調達

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2022年7月19日、MetCom株式会社は、8億円の資金調達を実施したことを発表しました。

都市内全域の屋内・地下をカバーする3D測位サービスの提供のため開発を行っています。

2022年7月現在、垂直測位サービス「Pinnacle」の2022年10月の提供開始に向けて準備を進めています。

「Pinnacle」は、提供地域内において、一般的なスマートフォンなどで測定位置の高度を測定するサービスです。

季節・天候・屋内外を問わない安定的かつ高精度な測位を実現し、建物内のどのフロアにいるのかといったことを特定できます。

今回の資金は、「Pinnacle」サービス提供のための、基地局ネットワークの建設・運営費用に充当します。

スマートフォンやカーナビには、位置情報を得るためGPSが搭載されています。

GPSは衛星を利用した測位技術であるため、屋内では衛星からの信号を受信できないケースもあります。また、地上においてもGPSは微弱な電波であるため妨害・干渉に弱いといった課題があります。

屋内の位置情報を測位する技術はいくつかありますが、既存の技術はコスト・消費電力・セキュリティの面で課題を抱えており、GPSのように普及するまで至っていません。

そこで注目されているのが、MetComの主要株主である米・NextNav社が提供する「Metropolitan Beacon System(MBS)」というテクノロジーです。

MBSは、水平方向は地上に設置した基地局によって測位し、垂直方向はビルの屋上に設置した気圧センサーとスマートフォンに内蔵されている気圧センサーとの値の差から高度を割り出すという技術です。

MetComはこのMBSと既存の屋内測位技術を組み合わせ、次世代の位置情報サービスを提供することを目指しています。

高精度な位置情報サービスは、位置情報を活用したマーケティングだけでなく、ドローンの自律運行などにおいても非常に重要なものとなっています。

最新技術の開発には豊富な資金が必要となります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

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カテゴリ 有望企業
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