グランプリ賞金は300万円!多治見市のビジネスプランコンテスト「タジコン」!
多治見市の魅力を引き出すビジネスプランを募集する「タジコン」の概要と特徴
美濃焼やタイルのまち、暑さに負けないまちとして知られる多治見市。そのまちなかを活性化させるべく、市内への出店・創業へのチャレンジを促進する多治見ビジネスプランコンテスト、通称「タジコン」を開催します。
このタジコンは今回で5回目を迎え、前回はコロナ禍で無観客での開催となりつつも、まちなかグランプリ、創業グランプリそれぞれ1組ずつ、計2組の受賞者が誕生しました。
※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください
この記事の目次
「タジコン」の概要
まずは、タジコンの日程や募集概要についてまとめました。
募集期間
募集期間は令和4年6月15日(水)~令和4年8月31日(水)です。
募集部門
2つの募集部門を設けています。まちなかグランプリは出店エリアが限られている分、副賞が300万円と高めに設定されています。
まちなか出店部門
グランプリの副賞は300万円。中心市街地の活性化に寄与する出店に限定しているため、まちなかエリアへの出店が必須に。副賞も出店及び開業届の写し等(登記簿、賃貸借契約書、営業許可書等)開業の事実が確認されてから授与されます。
新起業・創業部門
グランプリの副賞は200万円。こちらは多治見市内でビジネスをおこない、かつ多治見の地域活性化に役立つプランであれば応募可能です。第2創業でも応募可能で、多治見市内の中小企業のコロナに負けない新規プロジェクトなども範囲に含まれています。
こちらも、副賞は開業の事実が確認されてから、もしくは第2創業の場合は、サービス開始が確認されてからの授与となります。
応募要件
多治見市在住である必要はなく、あくまで多治見市の活性化に本気で取り組もうと考えている方は誰でも応募可能です。ただし、 グランプリを受賞した場合、副賞を受け取るためには出店・起業を令和 6 年 3 月 31 日までに実施する必要があります。
選考スケジュール
ビジネスプラン作成支援セミナー
- 令和 4 年 6 月 23 日(木) 10:00 ~ 12:00 産業文化センター 中会議室
- 令和 4 年 7 月 8 日(金) 10:00 ~ 12:00 産業文化センター 中会議室
応募及びプラン作成の随時相談
- 令和 4 年 6 月 15 日(水)~8 月 31 日(水) 8:30~17:15 (土・日・祝日を除く)
多治見市役所 産業観光課(☏0572-22-1252)
一次審査結果通知
- 令和 4 年 9 月 26 日(月)、27 日(火)
二次審査に向けた計画のブラッシュアップセミナー
- 令和 4 年 10 月 3 日(月)(予定)~
抽選会・プレゼン研修
- 令和 4 年 10 月 14 日(金)
随時相談
- 令和 4 年 10 月 3 日(月)~令和 5 年 1 月 27 日(金)
最終審査(公開プレゼンテーション形式:「き」業展会場)
- 審査員事前ヒアリング:令和 5 年 1 月 14 日 (土) (予定)
- 最終審査会:令和 5 年 1 月 28 日 (土) 9:30~16:00
セラミックパーク MINO 国際会議場
応募方法
次の要領で、期日までに応募をすませる必要があります。
提出物
- 応募フォーム
- 資本計画及び収支計画書
提出方法
- 郵送(簡易書留・締切日消印有効)
- E メール添付
提出先
〒507-8703 岐阜県多治見市日ノ出町 2 丁目 15 番地多治見市役所 産業観光課 宛
info@tajicon.com
※ お問い合わせ 多治見市役所 産業観光課(☏0572-22-1252)
「タジコン」を支援する「TAJICONサポート隊」
タジコンは市役所や地域金融機関、地域活性のための情報ポータル「たじみDMO」など様々な企業・団体からの支援のもと成り立っています。
TAJICONサポート隊
- 多治見市役所
- 東濃信用金庫
- たじみDMO
- 多治見商工会議所、笠原町商工会
- 十六銀行
- 日本政策金融公庫
- 岐阜県信用保証協会
TAJICONサポート隊はコンテスト応募者にかかわらず、多治見の活性化をめざす起業家や事業者などのサポートのための融資相談やセミナーなどを日常的におこなっています。
タジコンへの参加を通じてこれらサポート隊との関係性を深めれば、その後の経営支援のアドバイスを受けたり、金融機関からの融資をスムーズに進められたりするでしょう。
これまでの開催実績と前回大会受賞者の紹介
タジコンはこれまで5回の開催実績があり、コロナ禍で開催された前回大会タジコン2021は無観客で開催されながら、当日のライブ視聴者数が1,000名を超えるなど、地方のビジネスコンテストとしては大盛況でした。
前回大会では、まちなか出店部門と新起業・創業部門それぞれで1組みずつグランプリが誕生しています。ここからは、それぞれのグランプリ団体を簡単に紹介します。
まちなかグランプリ|草葉化学株式会社 羽渕聖子さん
多治見本町オリベストリートに開店予定のオーガニック食品店・オンラインショップの「Grass&Leaves」を題材としたプレゼンテーションです。当店は2022年の秋に開業を予定しています。
グローバルではオーガニック食品の需要が堅調に伸びている一方で、日本ではブランディング不足により充分に浸透していないという考えを持っていた羽渕さん。当店では次の3つの点を意識して、オーガニック食品の普及を目指しています。
- 岐阜県産の高品質な野菜を販売
- 商品パッケージや店舗デザインに気を配り「商品を手に取りたくなる」空間に
- UXの改善によりオーガニック商品を購入する「顧客体験」を向上させる
また、岐阜県産の野菜を原料としたオーガニック加工食品や、欧州産のオリーブオイルのような海外のオーガニック食品も扱うなど、豊富な品ぞろえも店舗の特徴に。また、近年市場が急成長している食品宅配も開始する予定で、オーガニック食品に特化した食品宅配サービスとして差別化を図っていく予定です。
創業グランプリ|飯田 捷人さん・吉田 光志さん
都心と多治見のに拠点生活を送るデザイナーの飯田さんと中小企業診断士でベンチャー企業を上場させた経験を持つ吉田さんによるプレゼンテーション。彼らのブランディングスキルを武器に多治見を拠点としたプロデュース支援をするサービスについて紹介しています。
ブランディングに大事な要素として次の3つがあり、これらが揃っていれば広告に莫大なコストをかけずに、自然と商品が普及していくとしています。
- 機能性:製品の質が高く、使いやすい
- デザイン性:人々の興味を惹くデザイン
- コミュニケーション:ユーザの興味がわき、ユーザー側から知りたいと思う
この3つをうまく循環させることが大切であると考えているのです。彼らはこれらのサイクルを利用し、過去にはメンタリストDaiGoが属する謎解きクリエイター集団「RIDDLER」のブランディングや島根県における「コロナ禍帰省自粛要請の新聞広告」の出稿などの実績を持っています。
多治見市においては、多治見陶器まつりのコンセプト設計やデザインに携わった実績も。また、多治見産の製品プロデュースの実績もすでにあり、東京で流行中の水たばこ「シーシャ」に必要な「シーシャボウル」という陶器の入れ物について、多治見の陶芸家を売り込み、シーシャを扱う業者への納品を実現しています。
多治見で生産される製品などを広く売り込むことで、多治見市の注目度の向上や仕事・雇用の創出につながり、ゆくゆくは地域の活性化や移住者の増加に繋がると考えています。今後も多治見に関連する様々な製品・サービスのプロデュースを展開する予定です。
多治見の地域活性化と新規事業立ち上げを推進すべくタジコンに応募しよう!
地域活性化をテーマとした新規事業の立ち上げは、社会的意義も大きいことから、積極的に推進する起業家は少なくありません。
何の支援もなしに始めるのは不安、という方は今回紹介したような地域が主催するビジネスコンテストに応募して、地元の金融機関などのサポートを得ながら起業を進めていくのもよいでしょう。
今回の記事をふまえて陶器のまち多治見に興味を持ち、地域活性に貢献したいと考えている方は、是非今回紹介した募集要項をもとに、タジコンへ応募してみましょう!
(監修:
多治見市産業観光課 企業支援グループ)
(編集: 創業手帳編集部)