宇井 義行氏に学ぶ、店舗経営プロのノウハウ【前編】
飲食店コンサルタント「株式会社コロンブスのたまご」創始者、宇井 義行氏インタビュー
(2015/06/8更新)
起業してITやサービスのような無店舗型の産業だけでなく、店舗系のビジネスをする会社も多いでしょう。
今回は日本フードアドバイザー協会創始者であり、飲食店コンサルタント「株式会社コロンブスのたまご」創始者の宇井義行氏にお話を伺いました。
利益と価値を生み出す店舗経営のノウハウを、前編・後編に分けてお送りします。
飲食店は競争が激しい業界であるため、事業の始め方としては飲食以外の店舗型業種にも参考にして頂きたい。
26歳にフードビジネスコンサルタントとして起業、「株式会社コロンブスのたまご」を設立し、全国の飲食店3000店舗以上を指導。指導数日本一のフードコンサルタントと言われる。
不振店を繁盛店にさせてきた経験を元に、2010年より一般社団法人 日本フードアドバイザー協会を設立。
飲食業界の活性化を目指す。著書は34冊、60万部を超え、テレビの出演、雑誌の掲載多数。
自分の弱点を補ってくれるパートナーが必要
宇井:まず知っておいて欲しいのは飲食店は多くの人が参入してきますが、1年間で半分が淘汰され、平均寿命は2年といわれているということです。
飲食店の場合は、長時間労働になりがちで、サラリーマンからの転職組の場合、続かないケースがあります。
また、多角化経営の場合も、その業態に対する十分な準備なしで安易に始めるとうまくいかないケースが多いので注意が必要です。
お店の経験者が始める場合、プロの料理人・もしくはプロの接客(ホール)スタッフどちらかのケースが多いです。
もちろん、店舗を成功させるには両方の要素が必要になります。
その場合には、自分の弱点を補完できるように人を雇う・パートナーを見つけるなどして補完しなければなりません。一人で全部やろうとすると成功しにくいです。
人の採用に関しては非常に重要です。スカウトや紹介なども有効な手段です。
初期投資に関していうと、昔は1店舗オープンするのに必要な金額は1000万円と言われていました。
しかし、最近では厨房や内装などの設備をそのまま使う「居抜き」といわれる手法が出てきており、最低金額は300万円でもできるようになってきています。
初期投資が少ないのは良いことですが、その分、資金をためる期間が短くなり、準備が不十分なお店が出てきた面もあります。
開業は、当然ですがゴールではなくスタート。お店の目的は最終的には利益を上げて繁盛することで、ビジネスなんだという意識を強く持たないといけません。
事業開始の7つの要素・コンセプト
宇井:コンセプトというと、漠然としたイメージを思い浮かべる場合が多いですが、7つの要素を明確に当てはめていくことで、どういう店にしていくのかがはっきりわかってきます。
7つの要素とは、誰に、何を、何のために、いつ、どこで、どのように、いくらで提供するのかということです。
もっと詳しく聞きたい方は「コロンブスのたまご」へ
日本一の39年3,000店舗の指導実績のある飲食店コンサルティングの宇井さんが創業した「株式会社コロンブスのたまご」。
物件開発からメニュー開発、資金調達までトータルでサポートできるのが強み。オーナーの夢や希望・目標・出店立地の特性や条件、投資額などを総合的に検証し、最善の業種業態を指導します。
コロンブスのたまごの公式サイトはこちら
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宇井義行氏著「飲食店運営・経営パーフェクトバイブル」
34冊もの著作を出している宇井氏の代表作が「飲食店運営・経営パーフェクトバイブル」。
「お店の基本」「テイクアウトが起こす奇跡」「シンプルなサービス」など飲食店業界の最新情報を踏まえつつ、利益と価値を生み出す開業・運営のノウハウを、コンパクトにまとめた著作です。
【後編はこちら】宇井 義行氏に学ぶ、店舗経営プロのノウハウ(後編)
(創業手帳編集部)
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